Some People never Know

音楽とかマンガとか好きなことをつれづれと書いてます

ようやく天地明察

2012-04-10 21:12:28 | 本と雑誌
1年前に図書館にリクエストした[1Q84Book1,2,3]と半年前にリクエストした「天地明察」がいっぺんに「貸出可能となりました」との連絡が来たので先月末から今日まで通勤の行き帰りはずっと[1Q84]を読んでいた。
それも今日で読み終わり、ようやく明日から「天地明察」に取りかかれる。
週末の返却期限には間に合いそうでよかった。

1Q84は3冊で1600ページ超の大長編だが、チャプターが細かく区切られているので読みやすかった。
読後感もまあ悪くない。
でもこれは図書館で借りたから言えることであって、1冊1800円x3を出していたら感想は違ったかもしれない。
読後感は悪くないんだけど残るものもないんだよな。

久しぶりの村上春樹は大長編なぶん若干の肩すかしをくらわされたのでありました。

さて、明日からようやく天地明察だ。
天地明察が1,800円するから作者の他の作品から読もうということでいろいろ読んでいる内に文庫10冊買って読んでしまうというかなり本末転倒な回り道をしたあげくの「天地明察」である。
これでつまらなかったらお笑いだ。

そんなことはないと信じて読み始めるとしよう。



読んだら負けな本

2010-05-20 23:31:30 | 本と雑誌

今年も四分の一が過ぎ、もうすぐ半分終わろうとしているわけだが、実を言うと最初の3ヶ月は就職浪人であった。もっと正確に言うと去年から4ヶ月なのだがまあそれはいいとしよう。

就職活動というのは当然ながら相手があるものなので自分のペースでは活動できず、必然的に待ち時間が生じてくる。
高齢になればなるほどオファー自体が減ってくるので、待ち時間が大半となり、就職活動と言いつつほぼ自宅待機みたいな状態になる。

ご多分に漏れず僕もそういう状況だったわけだが、どうせ暇なのでいろいろ本を読んだ。大きく分けると小説20冊といわゆるビジネス書20冊だ。

どうせならビジネス書40冊読んどけよと言われれば全くその通りなのだが、人間娯楽も必要なのよ。

そんなわけで読んだ20冊のうち、3冊がドラッカーの「マネジメント」上、中、下巻だ。最初は図書館で借りた初版本を読んでいたのだが、なにせ40年近く前の翻訳なので言い回しが古く読みづらかった。とはいえ、かなり為になることもおおかったし、手元に置いておく類の本だろうと判断したのと、内定が出た勢いも手伝って、上中下巻を一気に購入。

で、読んでみたら驚き・・・

読みやすいじゃん。

訳が違うとこんなに印象が違うものなのか。

もちろんこれは初版本の訳者のせいではない。自分がこの手の本を読み慣れていないということがいちばん大きいかな。それに比較してみると、初版本は原書の完全直訳に近いが、現行売られている版は読みやすくするためかかなりはしょっている箇所がある。現代人はあまり文字を読まないということなのか。

などという自分の不出来を一般現代人の中に埋没させてしまおうという姑息な考えを抱いている訳なのだが、そんな姑息さが吹き飛んでしまうくらいはしょっているどころか、キーワードだけ抜き出して別の物語に仕上げてしまったのがこの本。

もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら
価格:¥ 1,680(税込)
発売日:2009-12-04


本屋で見かけたときは「どうなのよこれ?」と思ったが、アマゾンビジネス書ランキングで発売5ヶ月を経過したにも関わらずトップ10圏内をキープ中である。

この本のことはマネジメントを買う前から知ってはいたが手は出なかった。
だって、ビジネスマンがこんなの読んじゃったら負けだろう。

アマゾンのレビューを見るとたくさんの人たちが絶賛している。
きっとそれは本当のことなのだろう。
でもやっぱりこれは読んじゃいかんだろう。

読んでいないのでわからないが、主人公が読んでいたのはマネジメントのエッセンシャル版、まあこれを読むのはいいと思う。僕も失業して毎日暇な状況でなければ、こっちを選んでいた可能性が高い。いや、たぶん勉強しないくせに意地っ張りだからどっちも読まないという最低の選択をしていたと思う。

この本を読む人たちはたぶんドラッカーはここでお終いだろう。
書いている人も出版社もおそらくそれはわかっている。
わかった上での確信犯なのだ。

そういう意味では勉強したいけど結局しない人たちをピンポイントにとらえたマーケティングの勝利といえる。

うーん、凄いと思うけどなんか真似する気にならないなあ。

企業として与えられたミッション(売上確保)をこなすためにあらゆる手段を講じるのは当然なんだからやるべきなんだとは思う。

でもこういうやり方はあんまり好きじゃない。
売れなきゃよかったのに・・・

でも見事に当たっちゃったよね。

当たっちゃったものはしょうがないので、せめてこれを読んだ人たちがドラッカー自身の著作を読んでくれることを願います。

こんな偉そうなことが書けるのも、就職浪人で暇していたおかげです。
そういう意味では結構得難い時間を過ごしていたのかもしれない。

定期的な収入があるなら悪くない生活だと思う。
・・・って矛盾してるな。

でも、実を言うとこの本読んでみたい。ドラッカーの教えをどんなふうにストーリーに織り込んでいるのか興味津々だ。
表紙の女の子もかわいいし。

・・・結局そこかよ。


今週の電車本

2010-05-19 23:37:08 | 本と雑誌

転職してからきちんと睡眠時間が取れるようになり、というかもう少しはっきり言うと会社に泊まらなくて住むようになったので、通勤電車でよく本を読むようになった。文学少女シリーズの本編6冊読了後、今何を読んでいるかというとこれです。

ザレゴトディクショナル 戯言シリーズ用語辞典 (講談社ノベルス) ザレゴトディクショナル 戯言シリーズ用語辞典 (講談社ノベルス)
価格:¥ 1,134(税込)
発売日:2006-06-07

文学少女シリーズの番外編とエピソード集も買ってあるんだけど、こっちは図書館で借りている関係で先行して読んでます。

相模原市の図書館には1冊しかなくて、5年前の本なのに3人ほど予約待ちになっていて、順番が回ってくるのに2ヶ月もかかった。
「ディクショナル」というタイトルらしく辞書の体裁を一応取ってはいるけれど、その実シリーズ裏話集みたいな感じです。
気楽に読めて結構楽しめます。

戯事シリーズは9冊全部読みましたが、やっぱりみなさまおっしゃるとおり「クビシメロマンチスト」がいちばん面白かったです。終盤のゾクゾク感がたまりませんでした。

1Q84も読んでみたくはあるけれど、なんかあまりにもヒットしすぎていて逆に手を出しにくいなあ。
発売日の朝に駅の構内で売るのはハリポタだけだと思ってたのに・・・

文庫になるのは最低でも3年は先だろうから、今年中に読みはじめようかな。
サイズの問題で、読むのは電車の中じゃないだろうけど。