Some People never Know

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あっという間の105分(ビーチボーイズライブその5)

2012-08-19 20:00:30 | music
ブライアンのボーカルは例によって危なっかしいところは多々あるのだが、ほぼいつものバックなのでサポートも万全である。

ブライアンのライブで聴くビーチボーイズの楽曲は太陽とか海を歌いながらどこか密室的な印象を受けていたのだけれど、今回バンドとして聴いてそれが太陽と海だけではないバンドの魅力の一つとなっていたことに改めて気づく。

でも新曲はやっぱり浮いてたな。

アルバムだけで聴くとまごう事なきビーチボーイズなのにライブで他の曲と一緒に並ぶとやっぱり今のブライアンのサウンドそのものだ。
まあ、それが今のビーチボーイズとイコールなんだと言われればそれはそれでいいのだけれど。


途中でデニスとカールのビデオを流しそれぞれのボーカルにあわせてバンド演奏するというコーナーがあった。
曲はforeverとGod only Knows 、まあ感動的な企画なんだろうけど正直こういうのはあんまり好きじゃない。
追悼したいなら今いる人達の歌でやって欲しい。故人のボーカルはその時代と共にあるべきだと思うので。


ライブはあっという間だった。アンコールまで入れて1時間45分。なんか1時間ぐらいしか立っていないんじゃないかと思ってしまったぐらい充実したライブだった。

アンコール1曲目のココモでまたもクリストファー・クロスが登場してサビを歌ったのがサプライズだった。
なんか広島のフェスティバルに参加予定で来日していたらしく、場内またも大喜び。
そしてまたも1曲で去っていく奥ゆかしさよ。

ラストはいつものバーバラ・アンとファン・ファン・ファン。
曲が終わる前にこのライブで初めてブライアンが立ち上がり中央へ移動。
一瞬何事かと思ったが、終了してすぐ全員並んで挨拶をするための事前移動だった。
曲が終わってからゆっくり移動しても誰も文句言わないだろうにこれもグループのメンバーとしての気配りか。


そして大歓声の中ライブは終了。


最初全員でステージに立ったときこそジンときたけれど、あとはただただ楽しかった。
ビーチボーイズってそういうバンドだと思うし、そのイメージ通りのライブをやってくれたメンバーとスタッフに感謝したい。
そしてそのメンバーの中にいるブライアン・ウィルソンが見られたというのはとても素晴らしい経験だった。

もうニニ・ロッソとかポール・モーリアみたに毎年来ればいいんじゃないかな。

伝説じゃないブライアンをまた見たいし。


ステージ上のブライアン(ビーチボーイズライブその4)

2012-08-19 19:54:21 | インポート
ボーカルのスタートに少し遅れて着席というか場内総立ちの中で所定の場所に帰還。

ちなみにライブに対する予習は全くしていない。
新鮮な驚きを持って迎えたいというのもあるが、単に無精だったというのがホントのところ。

だからステージが思っていた以上に大所帯だったのでちょっとびっくり。
ブライアンのバンドから何名か参加しているとは聞いていたが、まるまる参加しているんじゃないかぐらいの勢いだ。

さて、マイク・ラブは探さなくてもフロントにいるのでいいとしてブライアンはどこにいるのだろう。スクリーンでは大写しになる度に大歓声があがっているが、ステージのどこにいるのかと探してみたら左端のすこし下がったところにいた。

ここからは横からの姿しか見えないがあの独特の体型で確認できた。変な確認の仕方で全く申し訳ない。
ブライアンが他のメンバーとおそろいのアロハを着ていてとても新鮮。
そもそもステージの真ん中にいないというのがとても新鮮。
ブライアンがビーチボーイズとしてステージに立っていることを新ためて認識してちょっとジンときた。
いや、正確に言うとステージにいる人員の中でブライアンだけが座ってるんですがね(笑)。


ブライアンに続いてジェフリーフォスケットを確認。結構前の方にいる。まあ高音・ファルセット担当だからこの位置だよね。
でも中央のマイクラブじゃなくて彼から見て右端のブライアンの方ばかり気にしている。
気持ちはよくわかるが、ここはマイクラブを気にかけた方がいいのでは・・・

さてさてブライアンバンドのバンマスはどこにいるのだろうか・・・
ステージ右端の奥でうれしそうにキーボードを弾いているサングラスのアフロ-ダリアン・サハナジャを発見。

なんかスゴく安心した。これで今日は何があっても大丈夫だろう。

さて、ライブの方はヒット曲、有名曲の連発でノリノリに進んでいる。このグルーブこそがオリジナルの持つ力だろう。
ブライアンのバンドでは同じ曲をやってもこのグルーブは出ない。見た目気が強そうでイヤなじいさんなのだがさすがはマイクラブである。

ただ、ライブはこのライブバンドとしてのビーチボーイズのノリだけで進んでいったわけではない。

ブライアンがソロをとる度に大歓声とともに会場の空気が変わるのだ。
なんだかブライアン・ウィルソン・バンド対ビーチボーイズの対バンが行われているような感がある。

どっちもバックは同じなのに歌う人が違うだけでこうも雰囲気が変わるものなのか。
いや、そう思っているのはブライアン=ビーチボーイズだと思っている人だけなのかもしれない。
デビュー当時からビーチボーイズが好きだった人達にとって今回のライブは「おかえり、ブライアン」なのだろうけど、僕の感覚では「行ってらっしゃい」なのである。この感覚の人は日本には結構多いのではないだろうか。

でもブライアン自身はそんなことは関係なく今回のリユニオンを純粋に楽しんでいるのだろうし、そうあってほしいと思う。
もっともブライアンは例によって無表情なのでノっているかどうかはよくわからないのだが、まあ不機嫌ではなさそうだ。
そしてステージにいる中で唯一汗をかいていなかったというのはナイショだ(笑)。

それにしてもアロハ似合わないな。


幕間(ビーチボーイズライブその3)

2012-08-19 18:46:14 | music
アメリカが終わったのが6時半少し前だったのでビーチボーイズの登場は7時半ぐらいだろうという予測をたて、球場の外で軽く食事をとることにした。

このライブのアリーナ席は水とお茶以外の飲食禁止なのである。

なんでも天然芝であるグラウンド保護のためということらしい。だけど芝生の上に直接イスがおいてあるわけじゃなしそこまでやる必要あるのか?

そもそも太陽と夏が代名詞のバンドのライブでビール飲ませないってどういうことよ?

これが今日のライブのためだけならこんな規制はなかったかもしれない。

おそらくこの決まりはスタッフが土曜日からのサマーソニックと共通であることによる。
サマーソニックは朝から晩まで終日開催されている関係で食事や飲食の機会がかなりある。しかもマリンフィールドだけでなくメッセでも開催されているのでスタッフの数も少ない。

ようはグランドに被害がおよぶ確率が高いのだ。

これがサマーソニックならグラウンド飲食禁止は納得できるルールだが、ビーチボーイズはいいじゃん観客年齢層高いし暴れないよと思うのだが労務管理上日によって指示が違うというわけにはいかないんだろうな。


そんなわけでそとのベンチでタコスとビールで簡単な食事をすます。

7時を少しすぎたのでさあ戻るかということでスタジアムの入り口に向かったら場内の照明が落ちている。

えーっ、ちゃんと7時からやるの、こんなまじめな人たちだったの?太陽サンサン時間なんて気にしない、じゃないの?

・・・などと思っている場合ではない。

もうDo It Againのイントロが流れている。

ダッシュだ。


あの人にビックリ(ビーチボーイズライブその2)

2012-08-19 18:42:34 | music
さて、アメリカであるがさすがに星野源とは違いベスト盤ぐらいは聴いたことがあるし、ビーチボーイズと一緒に見られるなんてけっこうお得とも思っている。

でもそれ以外のことはほとんど知らない。

バンド名はアメリカだけどロンドン駐在のアメリカ軍人の息子たちがロンドンで結成したなんて知らなかった。。
メンバーで唯一名前を知っていたダン・ピークが昨年亡くなっていたことも知らなかった。

いずれも開始待ちの間にWikiで調べたことである。

そんなことを考えているうちにステージにはアメリカの垂れ幕が張られていた。僕の席からはAとMが読めないので{ERICA]と表示されている。

[エリカ」といえば・・・

などとくだらないことを考えているうちにステージは開始された。


ティン・マンで始まって風のマジックへと続く。この曲はリアルタイムで聴いたので何とも懐かしい。海に近い球場なので海風もそよいできてなんともいい感じ。

最初は声がでていない感じがあったが徐々にこなれてきてVentura Highwayは歌も演奏もとくにすばらしかった。

ロンリー・ピープルを歌うところでゲストの紹介があった。

「クリストファー・クロス!」

場内一瞬ポカンである。

あまりに予想していない名前だったから。

そしてでてきたのはムサ苦しい巨漢・・・間違いなく本人であることを認識し場内は大歓声である。

そして歌われるロンリー・ピープル、美しい高音を聴いて本物のクリストファー・クロスであることを確認した僕を含めた観衆のさらなる大拍手。


そして1曲だけ参加してさっさと退場。

「セイリング」あたり歌って欲しい気もしたが、それは望みすぎというものだろう。

その後もライブは良い雰囲気で続き、最後はもちろん「金色の髪の少女」と「名前のない馬」で終了。
メインアクトではないので望めないことなのだが、アンコールがかかってもおかしくない素晴らしいライブだった。



そしていよいよビーチボーイズである。


スマイルボックス買いました(ビーチボーイズライブその1)

2012-08-19 18:40:35 | music
会場であるQVCマリンフィールド(旧千葉マリンスタジアム)に着いたのは4時10分頃だった。オープニングアクトのスタートは4時半なのでまだ少し時間がある。

座席はアリーナの左端、前から10番目ぐらいの位置。ステージを見るには斜め右を向く必要があるが、まあスタジアム公演の座席としてはまずまずといったところだろうか。場内はアリーナはそこそこ埋まっているが、スタンドはガラガラである。
まあサマーソニックと時期を合わせて一括で借りているからペイラインはそれほど高くないのだろう。


開始まであと20分、開始までに戻ってくるのは難しいかなと思いつつグッズを買いに行くことにする。

そんなに混んでないんじゃないのなどという淡い期待はあっという間に裏切られた。
ポールやストーンズのときも混んではいたけど並ぶということはなかった。

でも今回は長蛇の列である。
原因は対応できる人間が少ないから。

対して混まないだろうと思っていたのは僕だけではなくスタッフもそうだったというわけだ。

チケットがソールドアウトしているわけでもないのにこの混雑。
チケットを買った人のほとんどはグッズを買いにきているということなのか。

ただ、係員のお兄さんに聞いてみたら長蛇の列なのはパンフレットの購入の方でグッズ関係は混んではいるが列の整理が必要なほどではない。
普通はパンフレットなんて特別に列を作るようなことはないのだが。ただ今回は日米合作パンフで気合いが入ってはいるらしい。

どうしようか・・・

ツアーパンフは以前はかならず買っていたがある時、ほぼ読み返すことがないことに気づき、以降はTシャツ等のグッズを中心に購入することにしている。

そもそも全部買うほどリッチでないというのもあるが。

そんなわけでパンフレットはあきらめてツアーTシャツとビッグタオルを購入。

どちらもよいデザインで結構満足。

時間を見ると4時35分、小走りに場内へ戻るともう演奏がスタートしている。
「ああ、アメリカはじまっちゃった。」と思ったらステージにいるのは日本人。


アメリカなのに日本人
いや、違うだろ

「・・・だれ?」

席へ戻って友人に聞いたところ「星野源」という人らしい。
有名らしいけど知りませんでした。

トークは若干自虐的ではあったが「スマイルボックス買いました。」の一言でオーディエンスの共感を得ていた。

夏とかスタジアムにはまったく似合わなかったけど悪くはなかった。アリーナの一番前でへばりついて声援を送っていた熱心なファンとおぼしき3人の女の子がいたが、もしかして星野源目当てだったのか。

彼女たちがこのあとアメリカとビーチボーイズをちゃんと見て帰ったかどうかは知る由もない。


そんなこんなで星野源は30分ほどで終了、次はいよいよアメリカである。