Some People never Know

音楽とかマンガとか好きなことをつれづれと書いてます

フジロック'22_DAY3(0731)

2022-08-13 18:54:58 | 日記
最終日のことを書く前に気になっていたことを一つ。

その日のライブが終わると入場ゲートから外に出てシャトルバス乗り場まで歩く間に駐車場の横を通るんだけど、
キャンピングカーばかりが集まっているエリアがある。
そこでキャンピングカーの横にテーブルと椅子を出してランタンを焚いて読書している人がいた。
初日だけじゃなくて2日目もそうだった。
自分がグリーンステージの最終ライブを観て帰路に就く途中にすでにその体制だったから間違いなくそのライブは観ていない。

メインはライブじゃなくてキャンプなんだろうか。
それとも優雅さのアピールがメイン?
まあなんにしたって楽しみ方は人それぞれでお互い文句をつける筋合いはない。

と、いうわけでいよいよ最終日、ここまでパラパラした雨が降ったぐらいという奇跡のような天候の良さ。
前を歩いていた男女がそんな会話をしていて、女性はおそらくフジロック初体験で、男性が散々雨の悲惨さを伝えていたのに結局降らなかったことについて
微妙に残念そうだったのがちょっと面白かった。まあ気持ちはよくわかるよ。

ボードウォークを通ってフィールド・オブ・ヘブンを通り過ぎ、オレンジ・カフェでラムチョップとラムリゾットを食す。
とくにラムチョップはフジロックの定番なので3日目にしてようやく食べられて良かった。相変わらず上手いがこれ1本で500円、リゾット合わせて1400円って高いよな。




今日最初に観るライブは奇妙礼太郎。
実に良い声で素晴らしい。
「愛の賛歌」でちょっとウルッと来てしまった。
間違いなく今回のフジロックのベストアクトの一つといえるだろう。



グリーンステージに戻ってJapanese Breakfastを見る。
可愛くてポップで天気が良くて最高。
雨が降らなきゃフジロックじゃないなんて鼻持ちならないことは言いません。
晴れてるフェスの方がいいに決まってる。

クランベリーズの"Dreams"のカバーでひときわ盛り上がる。
バックで流れている映像はなにかの映画のシーンのようで、何かと思っていたら「恋する惑星」のフェイ・ウォンだったことを粉川しのさんのツィートで知る。
そしてフェイ・ウォンが歌ったこの曲の中国語カバーが大ヒットしていたこともその場で知る。
「恋する惑星」、気になってたけど結局観てないんだよなあ。そのうち観よう。



最後まで観てようかとも思ってたけど予定通り鈴木雅之を最初から観るためにホワイトステージに移動。
正直どうしようかとも思ったけどこんな機会でもなけりゃ観ることはないしなにより今年は去年の反省を生かして
「逆張りしないで素直になること」がメインテーマだ(笑)。

そして鈴木雅之はかなり楽しかったよ。
「今日生の鈴木雅之を観るのが初めての人は拍手を!」で大拍手を受け、「嬉しいけど複雑」との自虐ネタで受けをとったりしてさすがベテランといったところ。
RCサクセションの「スローバラード」のカバーもよかったし、メンバーをゲストとして呼んでラッツ&スターの曲もやったし見事なエンターテインメントショウでした。

ただ、リハーサルで演奏してた「かぐや様は告らせたい」の主題歌である「GIRI GIRI]を歌ってくれなかったのがちょっと残念ではあった。



フィールド・オブ・ヘブンに移動しアルトゥン・ギュンを途中から観る。
ターキッシュ・サイケデリアなんて初めてだがこういうのキライじゃない。
みんなそう思っているようでステージ前はかなり混んでいる。
ずっと観ていたかったが本日のお目当ての一つであるブラック・カントリー・ニュー・ロード(BCNR)を最初から観るためにホワイト・ステージに戻る。



そしてBCNR,デビュー・アルバムを聴いたときはどうも馴染めなかったが、なんたって注目の新人バンドなので見逃せない。
Tシャツに短パンのラフなカッコでリハーサルやってるのはどうも本人達のようでちょっと得した気分に浸りながら本編開始を待つ。

そして本編が始まったが、全員リハーサルと全く同じカッコで出てきた。
こんな安上がりなステージ衣装もないよなと思っていたが、よくよく観ると全員フジロックのオフィシャルTシャツを着ている。
ひょっとしてコレ支給されていて買ってすらいないんじゃね?などとどうでもいいことを思いながらステージを観る。

なんというかオズモンズみたいなファミリーグループがプログレやってる感じ。
最初にアルバムを聴いたときの印象はライブを観てもやっぱり変わりませんでした。

でもまあ旬のブリティッシュポップバンドが観られたので満足です。




レッドマーキーに移動して小袋成彬 を観る。
Youtube配信を断った理由は「オレの音楽は車の中やPCの前で聴くものじゃない。」とのことでこのイキった感じは正直キライじゃありません。
シティポップ好きならおそらく気に入るような曲とサウンドなので我々の世代のファンが増えてもよさそうな感じ。
最後まで観られないこともなかったけど余裕を持ってトム・ミッシュに臨みたかったので40分ほど見たところでグリーン・ステージに移動。



トム・ミッシュ、メンタルの問題で直前のライブをキャンセルしていたのでホントに来てくれるか心配だったが、無事姿を見られてホッとした。
そして相変わらず気持ちのいいギター、ジョン・メイヤーあたりが好きな人は間違いなく気に入るだろう。
ただし、彼ほどギター、ギターって感じではないけど(笑)。

トム・ミッシュについては最後まで観てから次に移動するべきか本当に悩んだんですが、次のモグワイのレッドマーキーは高確率で入場規制がかかりそうとのことだったので泣く泣く途中で切り上げて移動。そんなに人気ならぜひ一度観ておきたいので。



そしてモグワイ、まだ開演までしばらくあるのにマジで混んでる。壁際キープしておいて本当に良かった。



開園少し前に親子連れが後ろの壁際ポジションをキープした。
大轟音で知られるモグワイを子供に聴かせるのってどうなのさ?
と思っていたら開演直前で両親はどこかに行ってしまい子供は座り込んでスマホをいじっている。

オイオイ、ちょっと無責任すぎねえと思っているうちにモグワイ開始。

すげえ、想像以上の大轟音、耳栓もせずにこれにさらされている子供が難聴にならないか気になって集中できない。

と、いうのは言い訳で正直申しましてこの轟音に耐えられませんでした。
「モグワイいいよね!」と言ってフジロッカーを気取りたかったのですがムリでした。
当初はこれをフルで観てホールジーは途中から観ようと思ってましたが、開始30分で離脱決定。

そんなわけで後ろに座っている子供に早く両親が迎えに来るといいねと、心の中で声をかけつつレッドマーキーから脱出した次第です。




そしてホールジー、今年のフジロックのヘッドライナーの中ではヒット曲が一番多いのでたぶん盛り上がるだろう。
実際客席、特に若い女性は盛り上がっている。
でも頑張ってるんだけどなんか空回り感があって今ひとつノレなかったので、このステージで今年のフジロックを終わりにする予定を変更してホワイト・ステージのMURAMASA]最初から観ることにする。




ホワイト・ステージに着いてみたらけっこうな混雑で人酔いしそうなので後方から観賞。
いやあ、ビデオとバックのサウンドとゲストの女性ボーカルとのリンクがピッタリで実にカッコイイ。
2019年サマソニのチェイン・スモーカーズもよかったし、実はDJ系も好きなんじゃないかと新たな嗜好を開発された気分でした。




そんなわけでフジロックフェスティバル2022,3日間堪能しました。
ベストアクトを3つ挙げろと言われたら、フォールズ、奇妙礼太郎、MURAMASAかな。
もちろんジャック・ホワイトも石橋英子もよかったけど。

海外ミュージシャンの来日が解禁されたとはいえ、まだまだ例年より少ないので来年こそいつものフジロックに戻ることを期待します。
























フジロック'22_DAY2(0730)

2022-08-08 22:25:26 | 音楽
今回はツアーセンターで用意された民宿への宿泊、会場からシャトルバスで越後湯沢駅に着いた後、宿までの送迎マイクロバスがあるのは実にありがたい。
そして朝は宿から苗場に直行マイクロバスがあるという素晴らしさ。
来年もぜひこのパターンで行きたい。

でもちょっと欠点もある。
宿から出発する時間が9時半だということだ。
10時からピラミッド・ガーデンでテディ・ライリーを見る予定だったのだが、苗場まで40分かかるので絶対開始に間に合わない。
飛ばしちゃおうかとも思ったが今年は「日和らない、逆張りしない」方針で行こうと誓っているので頑張って観に行くことにした。

10時20分頃現地に到着。
うん、じっくり聴くと気持ちよさそうだけどちょっと聴くには退屈な感じ。
次は11時半からヘブンで石橋英子、ここから入場ゲートまで15分なのでヘブンまでは間違いなく30分以上かかる。
宿で朝食は出ないので腹も減っているということでテディ氏には申し訳ないが、早々に見切りをつけて移動開始。



開始時間ギリギリに会場に到着し、本日のお目当ての一組である石橋英子を見る。
暑い、とにかく暑い。
「土砂降りだと思ってセットリスト組んだらまったく天気と合ってない。」と英子さんが自虐ネタに走っちゃうぐらい暑い。

でもライブは相変わらず素晴らしい。
ジムさんは相変わらずキュートだし、山本さんのドラムも相変わらず気持ちよいビート。
そしてなにより曲がよい。
1時間たっぷり堪能いたしました。



そしてこのあとは19時のフォールズまで特に予定を入れていない。
彼等の新譜の国内盤特典が「オンラインイベント参加の抽選エントリー権」だったのでせっかくだからということで申し込んでみたら見事当選。
開催日は後日連絡ということで楽しみにしていたらまさかのフジロック当日だったというわけだ。

これが唯一の来日公演なんだからフジロック会場から参加することになる当選者が少なからずいるであろうことは十分予測できるのになぜこの日程なのか。
まあ、本人達が出ない前日とか翌日にやられるよりはいいんだけど。

現地から参加するにあたり、大事なのはどこから参加するかである。
当然ながらフェスの会場内で静かな場所なんてほとんどない。
さらに雨が降ってきたらイベントどころじゃない。

これを回避する唯一の手段は

・ゴンドラに乗って山頂に行く。

これしかない。

ということで早めに山頂に行ってまったりDJプレイでも聴きながらイベント開始が近くなったら屋根付きレストランに行ってテーブルから参加するというけっこう完璧なプランを立てていた。

受付開始の14時までに山頂に行っておこうと思いちょっと早いかと思ったが13時にゴンドラ乗り場に行ったら想定外の長蛇の列。
おいおい、いつもこんなに混んでたことないじゃんと思ったが、よくよく考えるといままでゴンドラに乗ったのはすべて午前中で、午後に乗るのは今回が初めて。
全然列が進まないので乗るのやめようかとも思ったが1600円もするチケットを買ってしまったので貧乏くさいが並び続けることにする。

1時間経ち14時になってもゴンドラには乗れず、イベントの受付は待機列に並びながら参加する羽目になったのでした。

結局ゴンドラに乗れたのは14時半近くで、山頂に着いたのは15時少し前だった。
レストランで席を確保しようと思ったがゴンドラが長蛇の列だったぐらいだから当然こちらも長蛇の列。
しかたがないので建物の外に出て壁際に座ってイベント参加することにした。
電波状況が良くて静かなのでやはり山頂に来たこと自体は正解だった。

オンラインイベント自体はなかなか楽しかった。
なんたって今日がライブなんだからそりゃ楽しいよ。
予想通り現地からの参加者もいて、電波状態が悪くて途中で落ちたりしているのを見て自分の選択の正しさにちょっとほくそ笑んだりもした。



ただ、帰りのゴンドラも30分以上待ったのでちょっと見たいと思ってたGRAPEVINEはまったく見られませんでした。

グリーンステージではスカパラがスゴい盛り上がりでした。

そしてとうとうフォールズ。
昨日のヴァンパイア・ウィークエンドはまったり寝そべって見たけど今日はアリーナ前方に陣取って観戦。
2020年はチケット買ってたけど中止になっちゃたので期待はかなり高くなっていたが、それを軽々と超えていく凄いライブでした。



ダンサブルなロックの到達点って感じですね。
知ってる曲も知らない曲も同じように響いてくるのはリズム隊がしっかりしていて曲が良いというシンプルだけどとても難しいハードルを確実にクリアしているということなのでしょうね。



ボーカル&ギターのヤニスが観客席に降りてきたときは最高に盛り上がったんですが、柵を跳び越えてツーショットをとっている海外のファンには驚きました。
こういうのは普段からやりなれてないとなかなかできません。




フォールズを最後まで見たのでアーロ・パークスは途中からとなってしまいましたが、その歌声とキュートなダンスに魅了されました。
ずっと見ていたかったのですが、ジャック・ホワイトを最初から見たかったので泣く泣く途中退場しました。
ぜひ単独来日して欲しいですね。



そしてジャック・ホワイト。
ラカンターズで見たときとは全く違って動く動く。こんなにアグレッシブにギター弾きまくる人だったのか。
ステージ前方はマスク着用アルコール禁止なのに全く守らずタバコまで吸うヤツがいたので少々気分は害しましたが、
そんなことはすっ飛ばしてくれる爽快なライブでした。
前方で見ると厄介さんに遭遇する率はどうしても高くなりますが、それを差し引いて余りあるインプレッションを得られるので難しい選択ではありますね。



ラカンターズの"Steady as She goes"もやってくれたし、もちろんラストは"Seven Nation Army"で締めくくる最高のライブでした。

ただ、"Seven Nation Army"のギターの音がレコードと違うのはちょっと残念でした。
まあ全く同じじゃ面白くないってのもあるんでしょうけど。

そしてこのライブはセトリをその場で決めていると知りさらに驚いた次第です。

2日目はここで終了。
フルで見たのは3組だけでしたが、どれも素晴らしかったので後悔はありません。
まあアーロ・パークスをフルで見たかったのとスネイル・メイルを見逃したのはちょっと残念ですが。

フジロック'22_DAY1(0729)

2022-08-06 19:36:47 | 音楽
今年もフジロックに行ってきました。
去年は日本人オンリーでしたが今回はついに洋楽勢復活ということで期待も大きいところ。

本当はちんたらツイッターに書いていきたかったんだけどまだまだコロナも落ち着かないので昨年同様ひっそりとブログにまとめ書きします。
でも書き方はツィッター風にダラダラ行こうかと思います。

朝5時台の小田急線に乗ったはいいが寝入ってしまい、新宿駅でどなたかに起こされる。
こんな時節にありがたいことだ。

越後湯沢に着いたのは8時過ぎ、苗場へ向かうシャトルバスはQR決済は長蛇の列だが現金払いはガラガラだったので待たずに乗れた。
会場に着いてまずはグッズ購入、欲しかったジャックホワイトとフォールズのTシャツを買い、それだけにしておけばいいのにデザインがよかったヴァンパイアウィークエンドのTシャツとトートバッグも買ってしまい早速散財。まあ年1度だから許してくれ。



オアシスエリアで定番の鮎の塩焼きを食す。
これを食べるとフジロックに来た気がするね。
お目当てのステージまで少し時間が合ったので前から食べてみたかったハイジカレーにもトライ。
うん、具も多くて旨いね。人気があるのもよくわかる。



本日最初に見るステージはフィールド・オブ・ヘブンの「踊ってばかりの国」。
バンド名ぐらいしか知らなかったのでダンスバンドだと思ってたけどサイケっぽいロックバンドでした。
オープニングアクトのせいなのかけっこう混んでました。



とにかく暑いので毎年いただくマンゴーかき氷で涼をとる。


同じステージで続けて[KIKAGAKU MOYO]を見る。
海外でも人気があるらしいが、たしかにインストルメンタルロックなら世界強共通だもんな。
それにしても本当に現代のバンドなのか?
まるで1970年代のロックバンドが降臨したかのようなビジュアルとサウンドでした。
年内で活動休止とのことでちょっと残念。


そしてグリーンステージに移動してオリジナル・ラブ。
田島氏はこの暑さの中、白のスーツで実に気合いが入っている。
基本的には24日に中野サンプラザで見たライブの短縮版といった感じだが、フジロック3割増しの法則に習って演者も聴衆もテンション高くて良いライブでした。



ちょっとだけ雨が降ったけどすぐ止んだ。

隣のレッドマーキーに移動して昭和歌謡が大好きな韓国人DJ[Night Tempo]を途中から見る。
はじめて見るけどけっこう楽しい。
曲を再生したらあとはフラフラ踊ってるだけどなんか楽しい。
3人出たゲストボーカルの最後が野宮真貴だったのは得した気分。
「苗場は夕方5時ぐらいかな?じゃあ東京は?」のMCで始まる「東京は夜の7時」は盛り上がりましたね。




裏でやっているSkyeはちょっと興味があるがこれからじゃ開始時間に間に合わないので隣のグリーンステージでクラムボンを見ることにする。

2019年の大豪雨のホワイト・ステージを見て以来だ。あのときは前が見えなくて心折れそうになるほどの雨だったが今回は晴れててよかったなあ。
コロナで不参加となったYOASOBIの代役で5日前に呼ばれたという。
呼ぶ方もそれに応える方も大したものだ。
ミトさんのベースを叩き壊さんばかりのパフォーマンスがグッドでした。
ここでホントに楽器壊しちゃう人って日本にはあんまりいまいよね。
物が壊れるのを見るのは好きじゃないんでそれでいいんですが。




そしてヘブンへ移動してDAWSを見る。
ある意味今日一番楽しみにしていたバンドかもしれない。
なんたって2019年末のU2以来ほぼ3年ぶりの海外ミュージシャンだ。

そのサウンドは土臭くてヘブンのステージに実によく合う。
ヘッドライナー並みの90分のライブを十分に堪能しました。



DAWSを最後まで見てから移動したのでヴァンパイアウィークエンドは既に始まっていたが、なんか音がバチバチしてるなあと思っていたら
機材トラブルらしくライブは中断。
15分ほどして再開したが、やっぱりこのバンドは気持ちいい。
いい風が吹いていて最高でした。
ポップで軽くてぜんぜん大物感はないけどグリーンステージのトリになぜかピッタリはまってしまう唯一無二の不思議なバンドでした。



そんなこんなで気分良く一日目は終了いたしました。