ちなみにライブに対する予習は全くしていない。
新鮮な驚きを持って迎えたいというのもあるが、単に無精だったというのがホントのところ。
だからステージが思っていた以上に大所帯だったのでちょっとびっくり。
ブライアンのバンドから何名か参加しているとは聞いていたが、まるまる参加しているんじゃないかぐらいの勢いだ。
さて、マイク・ラブは探さなくてもフロントにいるのでいいとしてブライアンはどこにいるのだろう。スクリーンでは大写しになる度に大歓声があがっているが、ステージのどこにいるのかと探してみたら左端のすこし下がったところにいた。
ここからは横からの姿しか見えないがあの独特の体型で確認できた。変な確認の仕方で全く申し訳ない。
ブライアンが他のメンバーとおそろいのアロハを着ていてとても新鮮。
そもそもステージの真ん中にいないというのがとても新鮮。
ブライアンがビーチボーイズとしてステージに立っていることを新ためて認識してちょっとジンときた。
いや、正確に言うとステージにいる人員の中でブライアンだけが座ってるんですがね(笑)。
ブライアンに続いてジェフリーフォスケットを確認。結構前の方にいる。まあ高音・ファルセット担当だからこの位置だよね。
でも中央のマイクラブじゃなくて彼から見て右端のブライアンの方ばかり気にしている。
気持ちはよくわかるが、ここはマイクラブを気にかけた方がいいのでは・・・
さてさてブライアンバンドのバンマスはどこにいるのだろうか・・・
ステージ右端の奥でうれしそうにキーボードを弾いているサングラスのアフロ-ダリアン・サハナジャを発見。
なんかスゴく安心した。これで今日は何があっても大丈夫だろう。
さて、ライブの方はヒット曲、有名曲の連発でノリノリに進んでいる。このグルーブこそがオリジナルの持つ力だろう。
ブライアンのバンドでは同じ曲をやってもこのグルーブは出ない。見た目気が強そうでイヤなじいさんなのだがさすがはマイクラブである。
ただ、ライブはこのライブバンドとしてのビーチボーイズのノリだけで進んでいったわけではない。
ブライアンがソロをとる度に大歓声とともに会場の空気が変わるのだ。
なんだかブライアン・ウィルソン・バンド対ビーチボーイズの対バンが行われているような感がある。
どっちもバックは同じなのに歌う人が違うだけでこうも雰囲気が変わるものなのか。
いや、そう思っているのはブライアン=ビーチボーイズだと思っている人だけなのかもしれない。
デビュー当時からビーチボーイズが好きだった人達にとって今回のライブは「おかえり、ブライアン」なのだろうけど、僕の感覚では「行ってらっしゃい」なのである。この感覚の人は日本には結構多いのではないだろうか。
でもブライアン自身はそんなことは関係なく今回のリユニオンを純粋に楽しんでいるのだろうし、そうあってほしいと思う。
もっともブライアンは例によって無表情なのでノっているかどうかはよくわからないのだが、まあ不機嫌ではなさそうだ。
そしてステージにいる中で唯一汗をかいていなかったというのはナイショだ(笑)。
それにしてもアロハ似合わないな。