1980年代初頭から中盤にかけて、TOTO,ジャーニー、スティクスなどメロディアスで分厚いサウンドのロック「産業ロック」というジャンルで一括りにされていました。この呼び名は売れ線狙いを揶揄したものでしたが、ヒット曲として求められる要素の多くを備えていたので多くの人々から愛されたのも事実です。
僕も色々文句言いながらもスティクスの武道館コンサートに行ったり、ジャーニーのベスト盤を買ったりしていました。
残念ながら2010年代ではあまり聴くことができなくなったこの産業ロックですが、こんなところで息づいていてちょっと嬉しい気分になりました。出だしを聞いたときはスティクスの「カム・セイル・アウェイ」かと思いましたがおそらく狙ってやっているのだと思います。
メロディアスな曲調、分厚いサウンドとコーラス、ドラマティックな構成などヒット曲としての要素をすべて備えたこの曲がアニソンの枠を超えてみんなに愛されるものとなることを願ってやみませんが、基本的にアニソンとしてのプロモーションしかしていないので難しいでしょうね。
でもその分制約の少ないフィールドなのでこんなところで産業ロックに出会えたというわけです。
今日は久しぶりにスティクスのベスト盤でも聴こうかと思います。