Some People never Know

音楽とかマンガとか好きなことをつれづれと書いてます

企画の勝利

2012-04-29 18:21:14 | music
なんとなくビルボードのアルバムチャートの眺めていたらなんとライオネルリッチーが1位だったのでびくりして試聴した後即購入したのがこのアルバム。

TuskegeeTuskegee
価格:¥ 1,350(税込)
発売日:2012-03-26



最初に抱いた感想は

「・・・ズルイ」
「やったモン勝ち」
「フォロワー出るだろうな」

などなど。

70~80年代の自信のヒット曲をカントリーアレンジでセルフカバー、各曲にケニー・ロジャース、ウィリー・ネルソン、シャニア・トゥエインなどのカントリー界のスーパースター達をフィーチャー、ウォールマートあたりでなんか洋楽でも聴きたいと思ってフラフラしているアメリカのオジサンオバサン狙い撃ちである。

なんたってカントリーのスーパースターが参加しているから彼等に対して「これは普段苦手なソウルじゃなくていつも買っているカントリーなんだ」というなんとも見事な大義名分を与えている。

この企画を考えついた人がグラミーを受賞してもいいぐらいだ。

そして、そんなマーケティング的な戦略を抜きにしてもこのアルバムはよくできている。


実を言うとこれが僕の初ライオネル・リッチーである。
彼の全盛期には1枚もアルバムを買わなかった。

好きな曲も何曲かあったのだけれどなんというかソウル特有の湿ったコテコテ感がどうも苦手だったのだ。このアルバムはおそらく意識してそういう感覚を払拭するように作られている。
お気楽なフィドルはふんだんに入っているし全体的に軽めでアップテンポだ。

コテコテの代表格みたいな[Hello]すらカントリー・ロカバラみたいになっていてしつこくない。

そう、とても聴きやすいのだ。

熱心なファンにとっては複雑だろうが、いままで彼を敬遠していた人にはうってつけのアルバムであり、それが大ヒットしている原因だろう。

この企画、ライオネル・リッチー自身にも第2弾はありそうだし、ダイアナ・ロスあたりで後追い企画が出そうな気もする。

スティービー・ワンダーがやったら悲しいけど、プリンスがやったら間違いなく冗談なのできっと楽しめるだろう。

というかぜひやって。

"Kiss"のカントリーバージョンとか聴いてみたいです(笑)。


2012/04/21 のツイート

2012-04-22 05:12:35 | Twitter



2012/04/11 のツイート

2012-04-12 05:17:16 | Twitter



ようやく天地明察

2012-04-10 21:12:28 | 本と雑誌
1年前に図書館にリクエストした[1Q84Book1,2,3]と半年前にリクエストした「天地明察」がいっぺんに「貸出可能となりました」との連絡が来たので先月末から今日まで通勤の行き帰りはずっと[1Q84]を読んでいた。
それも今日で読み終わり、ようやく明日から「天地明察」に取りかかれる。
週末の返却期限には間に合いそうでよかった。

1Q84は3冊で1600ページ超の大長編だが、チャプターが細かく区切られているので読みやすかった。
読後感もまあ悪くない。
でもこれは図書館で借りたから言えることであって、1冊1800円x3を出していたら感想は違ったかもしれない。
読後感は悪くないんだけど残るものもないんだよな。

久しぶりの村上春樹は大長編なぶん若干の肩すかしをくらわされたのでありました。

さて、明日からようやく天地明察だ。
天地明察が1,800円するから作者の他の作品から読もうということでいろいろ読んでいる内に文庫10冊買って読んでしまうというかなり本末転倒な回り道をしたあげくの「天地明察」である。
これでつまらなかったらお笑いだ。

そんなことはないと信じて読み始めるとしよう。