重低音のBlue Canary

♪ 思いつくままを、つたない文と photo で …

続「とりどり。」

2007-03-06 | つれずれ
全国的にそうだったようですが、
名古屋地方も今日は冷たい北風が吹き、
重そうな雲も低く垂れ込めて、



一気に冬に逆戻りしたような寒い1日になりました。


ところで、
お詫びがあります。

2日付の当ブログ「とりどり。」でご紹介した、
わが家の坪庭のエサ台に飛来したこの鳥を、



「ノビタキかも」と書きましたが、
間違っていました。

改めて調べてみると、
羽の紋様などから、
「ヒヨドリ」と判明しました。


「ヒヨドリ」は本来、
山地で繁殖し、
市街地で越冬するそうですが、
最近は冬が過ぎてもそのまま市街地で繁殖する例が多くなってきたようです。

その理由はやはり、
本来の繁殖地である山地の環境が破壊され、住みにくくなってきたため、とも言われているそうです。

野鳥を間近で見似られるようになったのは嬉しいのですが、
その理由を知ると、
手放しで喜んではいられません。


さて、
ニュースがもう1つあります。
それは、
これです。



ジャジャーン!
分かります?

そう、
「メジロ」です。

今度は間違いありません。
だって、
2月26日付のブログ「早咲き桜。」で紹介したように、
浜松市「はままつフラワーパーク」で出会ったばかりですから。






ほら、同じでしょ、文字通り目の周囲が丸く白い特徴が。


この場所に移り住んですでに30年になりますが、
「メジロ」をこんな近くで見たのは、たぶん初めてです。

やはり自然環境の変化がなせる結果なのか、
それとも、
最近手入れを怠っているため、
わが坪庭が荒れ始め、自然に戻りつつある証拠なのか、
理由はまだ定かではありません。

嬉しいような、悲しいような……。



明日はさらに気温が冷え込み、
もしかすると名古屋地方平野部でも雪が舞うかも、
という夕方の予報でした。

いったん暖かな春の陽気に慣れた身体には、
いきなり戻ってきた寒さは堪えます。

今時になって風邪を引かないよう、
お互いに気をつけましょうね。




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和の安らぎ。

2007-03-05 | おすすめ
先週末の浜松行きでは、
当ブログで昨年11月に「素敵な食事処」として紹介した,
静岡県磐田市「花咲乃庄」にも立ち寄ってきました。(以前の日記は、こちら




2階の和風ギャラリーで今、こんな催しをやっているという記事を、
地元紙の片隅に見つけたからです。



そう、東伊豆・稲取温泉の「つるし雛飾り」です。
またお目にかかりました。

季節柄とはいえ最近、「つるし雛」をあちこちで見かけます。
やはり、いまちょっとしたブームなんですね。



でも、可愛くて、きれいですから、何度見ても飽きません。


しかも、
ここ「花咲乃庄」は江戸時代からの由緒ある庄屋屋敷をそのまま使っているため、

2階の窓から見下ろす前庭や、




屋敷内の土蔵など、この場所が醸し出す雰囲気が、



同じく江戸時代から始まったという「つるし雛」の風習と時代背景がぴったり合っていて、
だから余計、心安らぐ思いで見られるのでしょうね。


ブログには書きませんでしたが、
ここ「花咲乃庄」を訪ねたのは、
先週末でもう4回目になります。

私にとってはかなり上位の「お気に入り」スポットになっています。


何をそんなに気に入っているのかというと、
ここ「花咲乃庄」では、
古い物をただ古いまま見せているのではなく、

その古さを貴重な財産として大切に扱いながら、
一見さりげなく、しかし実に細やかな心配りで客をもてなそうとしている気持ちが、
随所々々の設(しつら)えなどを通して、伝わってくるからです。


たとえば、こんなふうに――。














決して華やかではないけれど、
ほんの少しの工夫で人の心を和ませてくれる――

――そんな繊細で温かな、日本人としての美意識を、
私たちも、
何事につけて、
決して忘れないように大切にし、身に付け、残していかなければならないんでしょうね、
今こんな時代だからこそ。





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古刹。

2007-03-04 | おすすめ
決してよいこととは思ってはいませんが、
いわゆる「信心」が、
ほとんどありません、困ったとき以外は。

それなのに、
通りすがりに古いお寺や神社を見つけたりすると、
つい車を停めてしまいます。


今日も、
所用で出かけていた浜松市内(旧浜北市)で、
ここに立ち寄ってきました。



珍しい山門の形と色に、引き寄せられました。
「瀑布山不動寺」という名前に、迫力がありました。


お寺さんといえば普通、
特別な行事がない日に訪ねると、
ただひっそりとしているだけなのですが、
ここ不動寺は、少し違いました。



人影こそほとんど見かけなかったのですが、
誰かがまだ数十分前に手向けたのでしょう、
数本の線香の煙が、吹き抜ける風に、筋を残しながら流れていました。


本堂内も、






毎日の手入れがきちんと行き届いていることが分かる、
妙な言い方ですが、日々の「生活感」が漂っているような、珍しいお寺でした。


奈良時代、この地に立ち寄った行基が開いた古刹だと、
自宅に帰ってから調べて、知りました。

旧浜北市平口の地名から、「平口のお不動さん」と
地元の人たちから親しまれているそうです。
道理で。

芭蕉も立ち寄ったらしく、その歌碑も境内にあったようですが、
そうとは知らずに見落としてしまいました。


というので、
例によってまた、つい撮り過ぎてしまった「自己満足アルバム」を、
時間があおりでしたら、見てやってください。




































そして、
境内でもう1つ見かけたのは、



「ツツジ」…ですよね、この花は。

だとしたら、
今年初めて、
「ツツジ」を見ました。

今年はやはり、
春の訪れが、ずいぶん早いんですね。




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とりどり。

2007-03-02 | つれずれ


相変わらず毎朝立ち寄っている名古屋市北区「名城公園」の
これは当ブログではお馴染みのアオサギ「仙人1号」の今朝の姿。

最近彼は、こうして眠っていることが多いんですよね。
「春眠、暁を覚えず」は、
鳥の世界でもそうなんでしょうか。


鳥と言えば、
半月ほど前、
物置にあった端材を使って作ったこんなものを、
わが家の坪庭に建ててみました。



巣箱です。
意外に器用でしょ?


で、
朝に置いて出たパン屑や果物の切れ端が、
帰宅した時には無くなっているのはもちろん知っていましたが、
実際に食べている姿は、
残念ながらこれまで見ることができなかったんです。

それが今朝、
やっと確認できました。



見るまでは、スズメか、ハトか、カラスか、と思っていたんですが、
違いますねえ。

ネット図鑑で調べてみましたが、
よく分かりません。
「ノビタキ」に、似てはいるようなのですが。


ともあれ、
一昨日、出勤前で慌しかったので丸ごと1個置いていったリンゴが、



ご覧の通りです。

一人?で食べたのかどうかはともかく、
その旺盛な食欲と、
芸術的な食べ方に、
感心しました。



それにしても、です。

名城公園のアオサギ「仙人1号」「2号」といい、
キュートなスズメの「ピー子ちゃん」といい、
浜松「はままつフラワーパーク」で見たメジロといい、
そして今朝確認した、とりあえず「ノビタキ」といい、

最近、にわかに鳥づいてきているような気がします。
なぜなんでしょう。

私にとって「飛翔の季節」がやって来た、
ということならいいんですけどねえ。



そして、
今日の「オマケ」の1枚は、これ。



会社に出入りしている弁当屋さんの、
今日のメニューです。

明日が「雛まつり」というので、
チラシ寿司に、
「雛あられ」まで付いてきました。

こういう小洒落たことをしてくれるから、
この弁当屋さんを代えられないんですよねえ、
そんなに旨くはないのに。


何はともあれ、
1日早いけど、
女子諸君、雛まつり、おめでとう! 


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ED。

2007-03-01 | つれずれ


未熟なのでこの程度の写真しか撮れませんでしたが、
名古屋地方は、今日も夕焼けがきれいでしたよ。

少し大げさかも知れませんが、「落日燃ゆ」の言葉を思い出しながら、
山陰に沈んでゆく夕陽を、
最後まで見届けていました。



突然白状してしまいますが、
実は、
調子が、あまりよくありません。

身体が、というより、気持ちの。

………。
かれこれ半年ほど前からになるでしょうか。


落語家の三遊亭円楽さんが先月25日、引退を宣言しましたよね。

一昨年10月、脳梗塞で倒れ、
けれども懸命にリハビリを続けた結果、
昨年10月には再び高座に復帰し、
その日は進退を賭けて高座に臨み、
人情話「芝浜」45分間かけて口演したのだそうです。

けれども……。
終演後の記者会見で語っていましたね。

「ダメですね。もうちょっと喋れるかと思ったけど、ダメです。こんな噺をお客さまの前でやるのは情けないです」

「まだまだ、とおっしゃってくれる声もありますが、それに甘えるのは私自身が許しません。これ以上、恥を掻きたくないですから」と。


お気の毒だとは思いますが、
正しい決断だと思いますよ。

「引き際の美学」と褒め称えていた新聞・テレビが少なくありませんでしたが、
見え透いた社交辞令は、かえって失礼ではないかと、私は思いながら見聞きしていました。

彼の引退は、それほど大げさなものではなく、
男として、大人として、ごく普通の退き方なんじゃないですかね。


――などと、
74歳という、人生の大先輩の引退を、そんなふうに言い切ってしまうからには、
当然、
自分ももうそろそろなのかなあと、
実は半年ほど前から自問自答を続けていますし、

にもかかわらず、
いまだに決断できずに日々をやり過ごしている自分に、
正直腹が立ち、
情けなく思ってもいます。

その意味では、
引退を決意した円楽さんは立派で、心底、尊敬します。


私の場合、
何か特別なきっかけがあって引き際を考え始めたわけではありません。

小さいながらも情報紙のコラムを担当するという仕事に
疲れたわけでも、
嫌になったわけでも、ありません。

むしろ、
許されるならもっともっと書き続けていたいと思っていますし、
幸せなことに会社も、その役割を全面的に任せてくれています。


でもね、
自分の、モノを見る感度が最近、
鈍ってきているような気がして、ならないんですよね。

「最近、文章が丸くなられましたね」と後輩に言われてショックを受け、
デスクの前に「怒!」の言葉を貼って自分を奮い立たせようと頑張っていますが、
歯がゆいほどに、
気持ちが燃え上がりません。


言葉を選ばずに言えば、
まだ重度ではないにせよ書き屋としての「ED(機能不全)的症状」を、自覚し始めています。

もちろんそんな症状を劇的に改善する特効薬「バイアグラ」など、ありません。
だから、
経験・キャリアと、ほんの少しのテクニックを使って、
そうとは悟られないように工夫しながら、
書き続けているような毎日――。

それでいいんだろうか……と自分に問い掛ける時間が、
最近少しずつ増えています。


これが単なる「春の憂鬱」なら、よいのだけれど……
――などと、心の中で呟きながら、
美しく染まりゆく夕焼けに、
今日もカメラを向けていました。




今日のブログは、
文字通り公開「日記」の、
「独り言」です。

どうか、
お気になさらないでください。


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