重低音のBlue Canary

♪ 思いつくままを、つたない文と photo で …

和の安らぎ。

2007-03-05 | おすすめ
先週末の浜松行きでは、
当ブログで昨年11月に「素敵な食事処」として紹介した,
静岡県磐田市「花咲乃庄」にも立ち寄ってきました。(以前の日記は、こちら




2階の和風ギャラリーで今、こんな催しをやっているという記事を、
地元紙の片隅に見つけたからです。



そう、東伊豆・稲取温泉の「つるし雛飾り」です。
またお目にかかりました。

季節柄とはいえ最近、「つるし雛」をあちこちで見かけます。
やはり、いまちょっとしたブームなんですね。



でも、可愛くて、きれいですから、何度見ても飽きません。


しかも、
ここ「花咲乃庄」は江戸時代からの由緒ある庄屋屋敷をそのまま使っているため、

2階の窓から見下ろす前庭や、




屋敷内の土蔵など、この場所が醸し出す雰囲気が、



同じく江戸時代から始まったという「つるし雛」の風習と時代背景がぴったり合っていて、
だから余計、心安らぐ思いで見られるのでしょうね。


ブログには書きませんでしたが、
ここ「花咲乃庄」を訪ねたのは、
先週末でもう4回目になります。

私にとってはかなり上位の「お気に入り」スポットになっています。


何をそんなに気に入っているのかというと、
ここ「花咲乃庄」では、
古い物をただ古いまま見せているのではなく、

その古さを貴重な財産として大切に扱いながら、
一見さりげなく、しかし実に細やかな心配りで客をもてなそうとしている気持ちが、
随所々々の設(しつら)えなどを通して、伝わってくるからです。


たとえば、こんなふうに――。














決して華やかではないけれど、
ほんの少しの工夫で人の心を和ませてくれる――

――そんな繊細で温かな、日本人としての美意識を、
私たちも、
何事につけて、
決して忘れないように大切にし、身に付け、残していかなければならないんでしょうね、
今こんな時代だからこそ。





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