重低音のBlue Canary

♪ 思いつくままを、つたない文と photo で …

素敵な食事処。

2006-11-21 | おすすめ
先週末に出掛けた静岡行きの途中、
ちょっと素敵で、ちょっと面白い食事処を見つけました。
ここです。



静岡県磐田市の「花咲乃庄(はなさかのしょう)」。


江戸時代末期から地元の造り酒屋として栄えた「大箸家」の庄屋屋敷を、ほとんどそのまま使っています。

メインの食事処「そば茶屋・一貫」の店内はこんな様子。



手入れされた広い庭を眺めながら、ゆったりとした気分で食事ができます。

庭から見ると、こんな感じになります。



とても落ち着いた、いい雰囲気です。


メイン・メニューは、手打ちの「一・九そぱ」。
私が注文したのは



「そばの実ごはん」と「かき揚げ」がついたセット(1250円)でしたが、
とても美味しくて、大満足でした。


それだけでもご紹介する価値が充分あると思うのですが、
食事処がある旧母屋の2階は畳敷きの「ギャラリー」になっていて、



この日は人形展が催されていました。

また、
1階には、手工芸品や駄菓子を扱うおみやげ売店「小洒落屋」もあります。




さらに、
見学料500円(食事をした場合は250円)を払えば、
旧母屋の居間部分と、お庭を拝見できます。

居間部分には、「大箸家」が当時使っていた生活用品が、こんなふうに展示されています。



中央にラッパが見えるのは、ゼンマイ式の手動蓄音機です。

しかも、
まだ鳴ります。

というより、
案内してくださった店の方が、実際にハンドルを回し、美空ひばりのレコードを聞かせてくれました。
一気に昭和初期にタイムスリップです。


ほかにも、敷地内にあるいくつかの蔵や倉庫が資料館になっていて、
これはその1つ「なつかしの生活・玩具館」です。



昭和10~30年代の生活用品や玩具が無造作――というより「無防備」に展示されていて、不心得者に持ち去られはしないかと、余計な心配をしてしまいました。


庭も、
細かな部分まで気を配られた、いいお庭です。



ガラス戸越しの庭――昔はこんな情景を随所で見かけたものですが……。


そして、
庭の片隅に咲いている花に、気が付きました。



四季咲きの「桜」でしょうね、たぶん。

「おや、こんな場所で」と、思いがけないものに出会った嬉しさ――。

それは、
この可憐な、四季咲きの桜の花だけでなく、
文字通り「花咲乃庄」の存在そのものだったかも知れません。

機会があれば「ぜひ」という「おすすめスポット」の1つになりました。

「花咲乃庄」のホームページはこちらです。