重低音のBlue Canary

♪ 思いつくままを、つたない文と photo で …

ホ~、ホケキョ。

2007-03-26 | つれずれ
さて、
私uwanosoraはいよいよ、
「野鳥写真家」への道を
本格的に歩み始めたようです。

ご覧ください、
いつも通り立ち寄った名古屋市北区「名城公園」で今朝、
「ホ~、ホケキョ」と鳴く「ウグイス」の姿を、
見事、
撮影することに成功したのです!




えっ?
「どれがウグイス?」って?

ちゃんと写ってるじゃないですか、真ん中に。
くちばしを開けて、ほら、



「ホ~、ホケキョ」って、いま鳴いてるでしょ?


えっ?
……違うんじゃないの?、って?

何がです?
もしかすると、羽の色?

チッチッチッ。
実はそうじゃないんですよねえ。
「ウグイス」って、羽が「ウグイス色」の鳥だと思っていませんでした?

たとえば、こんなふうに。



たしかに、ウグイス色の羽です。

でも、違います。
この鳥は、
先月「はままつフラワーパーク」で撮った「メジロ」です。


「メジロ」と間違えて覚えられていることが、多いんだそうですね。
「ウグイス」は、本当はこんなふうに、



スズメみたいに、ほとんど茶褐色の鳥なのに。

っていうか、
実は私もつい最近まで、
「ウグイス」はウグイス色の鳥なのだと思い込んでいました。


だって、
花札で「梅にウグイス」といえば、



この絵柄。

なぜか目が赤く描かれてはいますが、
全体の感じは、
どう見ても「メジロ」ですよね。


どうやら
誰かが最初に、
間違えて「メジロ」を描いてしまったようです。

たしかに図柄的には、梅には茶褐色の「ウグイス」よりウグイス色の「メジロ」のほうが、見栄えがしますもん。


しかし、
「ウグイス」は警戒心の強い鳥で、低木や藪の中に住み、声はすれどもめったに姿を見せません。
しかも、食べるのは主に虫や木の実。

他方「メジロ」は、警戒心が比較的緩く、姿を観察しやすい鳥です。
甘党なので、庭木や街路樹などの花を巡って、蜜を好んで食べます。


というので、
どこからか聞こえてくる「ウグイス」の美しい鳴き声と、
梅や桜などに止まっていてよく見かける「メジロ」の美しい姿が、
ごっちゃになって世間に浸透してしまったようです。


でも私は今朝、
この茶褐色の、あまり美しくない鳥が、
「ホーホケキョ、ケキョ、ケキョ…」と美しい声で鳴く姿を、
3mの至近距離で目撃したのですから断言できます、
「これがウグイスだ!」と。

おまけに、
普段は姿を見せない「ウグイス」が、
藪の中から出て来て近くの柳の枝に止まってくれたのもラッキーでした。



――というので、たまたま恵まれた幸運に舞い上がり、
「野鳥写真家」への道を歩もうかなどと、
今日も朝から、
愚かな妄想とともに一日が始まった私なのでありました。


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