富士吉田にある明見中学校は全校生徒対象に、毎年、作品を変えて、歌語りのプログラムを平和学習として取り入れてくれています。
卒業までの3年間で1945年の三つのストーリーを学んでもらえます。。
なんて理想的な企画なんだろう。
「生徒は毎年、本当に楽しみにしているんですよ」
「卒業生もまた聞きたいって言っています」
こんなふうに導いてくださった先生方には感謝でしかありません。
平和活動家をされている大人は、若い人たちが関心を持ってくれないというが、若い人たちもしっかりと学んでいます、ちゃんと考えています。
どんな一日だったかと言うと・・・
朝、薬も効いていて、声のかすれ以外は気にならなかった。
アドレナリンでなんとか乗り切れますように・・・神さま、政信さま、幸保さまお守りください・・・
マイクの音チェック、第一声からアウト。
滝汗。
何かの間違いであってほしいけれど。
奇跡は起こりませんでした。
体調管理も実力のうち...... 敗北です。
焦りから呼吸もできなくなり、ワンフレーズを3回くらい切ったわい。
ごめんなさい。
全力で外しながら歌いしゃべり通しました。
どんなふうに映ったのだろう...とほほ、撃沈。
私の本当の後悔は自分の敗北の時ではなく、用意されていたサプライズと、最後に感想を言ってくれたボーイの涙をみた時でした。
なんと・・・
明見中学校3年生、そして全校生徒から『道しるべ』の合唱が用意されていました。
昨年はリクエストをいただき、一緒に歌ったけれど、それでも歌えていたからびっくりなんだけれど、用意されていた『道しるべ』はこの世で戦争を支持する支配者全員に聞かせたいと思った。
『道しるべ』は言葉を声に出してほしい。
世界がそうなるようにと願い紡いだ歌だから。
学習会の最後に男の子が感想を言ってくれた。
用意された原稿ではない、自分の想いと共に涙を流してくれた。
『道しるべ』をどれだけ大切に歌ってくれたのだろうと思うと、今日の私は残念すぎて申し訳ない。
生徒の皆さん、先生方、本当にありがとうございました。
今日のことはずっと忘れません。
こんな私ですが、来年もお約束をいただきました。
セルフケアを徹底します。
1日も早く声を戻し、準備します。
来年は終戦から80年。
私たちはあの歴史を繰り返すわけにはいかないよね。