山本晴美 ここで愛ましょう

歌語りシンガソングライター 山本晴美のブログ

感謝の声

2013-03-01 22:29:00 | ここで愛ましょう
これが伝統になれば・・・

かれこれ10年以上、高校の卒業式典でセレモニーピアノを弾いている。
音楽の授業のない学校なので、式典にむけての歌唱指導にも関わっている。

年々、すばらしく変わってゆく式典。
毎年言い続けることは、この学校ならではの「卒業式」という伝統をつくること。
見事な式典でした。

卒業証書授与式での呼称への返事。
なんと気持ちのよい。

本人の気持ちだろうか、答辞の最後にマイクをはずし生の声で体育館に響きわたった言葉・・・

「3年間、支えてくださってありがとうございました」

進学よりも社会に出てゆく生徒が多い。
在学中は、みんなやんちゃだ。
だからこそ、進学校よりもけじめが大事だと思う。

彼の気持ちがそこにいるすべての人に伝わった。


    
      

昨日の予行練習での歌は昨年以上にまとまった声が聞けて、思わず「教養」のある声と「品格」のある式典の予感を伝え、あとは、多分最後になるだろう「校歌」をそれぞれの想いの中で声にしてほしいと伝えた。

そして今日・・・
約束どおり、それぞれの想いの強い声・・・それは昨日のようには揃わない。
だが、本物だった。
とても気持ちがよかった。
勘違いされやすいが、彼らはふざけていたのではないよ。
教養や品格に、、、お手本があるわけではない。
たぶん、他の学校では聞かれない素晴らしい「校歌」の斉唱。

生徒も先生も保護者も・・・涙出たよ。
それぞれの感謝の気持ちが体育館にひろがった。

さわやかないい気持ち。
彼らの人生の門出にふさわしい。

想いが伝わるすてきな式典でした。

ありがとう。
うれしかったよ!