見事な秋晴れ。
敬老会は公民館となぜかインプットされていたもので、体育館と聞き、しかも午前10:30にはスタートに、音響や朝の声に不安な気持ちはあれど、前日からお世話下さった社協や公民館のスタッフの皆さんの気配りとパワーで前向きに。
会場席の設営が何ともいい雰囲気。
お座敷ライブだよ、これ!
ブルーシートに長テーブルに座布団。
もちろん、イスの席もある。
暗幕で暗くなりそこに世代を超えた皆さんが着席され、今日のオペレーターの誠さん曰く、雰囲気がお寺のようだと。
ほんとだ!
岩手地区の二年に一度の敬老会には、じいちゃん、ばぁちゃん、娘さん、息子さん、お嫁さんにムコ殿、孫たちが寄り合い、「歌語り」は学校や公民館を通して、地域の皆さんに声かけいただいた。
なんて素敵な集い!
会場となった、岩手小学校の校長先生や教頭先生もお手伝い下さっている。
いよいよ時間です、岩手小学校太鼓が幕開けの演奏をして下さいました。
体育館正面には歌語用ステージ、後ろには太鼓用のステージが準備されている。
孫たちの演奏にみんなにっこり。
微笑ましいね。

さて、ご紹介いただき、歌語りです。
今日は90分いただいてあるので、本日のお品書きも本日仕様に準備しました。
お年寄りに90分は大変かな、おしゃべりもしたくなるし、腰も痛くなるし、トイレだってねぇ・・・いろいろ考えた。
スタートはアカペラ「里の秋」、体温が伝わってきた。
皆さんが耳を澄まして下さっているのを感じる。
そこからはもう、流れに身を委ねる感じ。
コエガノビマス。
アンシン。
背中に感じる映像とひとつのステージをこしらえている実感があり、この安心感がまた心地よく、今日はなんだかまろやかなライブに。
でも語りの部分で気持ちが高揚したり、くつ音も感情がこみ上げ、大変~だ。
ひとつのドラマが終わりました。
最後まで身動きせず、真剣に聴いて下さり、時に一緒に涙して下さったり、体感型ライブになりました。
プログラムには、はじめて挑戦する、伝え続けたい唱歌も入れ緊張したけれど、それ以上のみなさんの反応に感激。
今日に間に合わせていただいたオリジナルの「音」も初コラボ。
サウンドスケープなのだ。
この場ならではの色をした、しあわせなライブでした。

歌かたりは語りが聞き取れないと意味がなく、体育館ではそれが心配でした。
今日は映像の誠さんが音もオペレートして下さった。
写真家なのでもちろん音響はわかるはずがないのだけれど、わからないからこそのシンプルな音はそのままの声と滑舌に気を使う私の身の丈サイズの音決めで、ほどよい緊張感とうたい易さがある。
振り返れば、誠さんにはずいぶん唐突なお願いをいつも聞き入れていただき・・・人がいいというか、私が怖いのか・・・まだ振り返るのはよそう(笑)
学校ライブ「樹より君へ」やリレートークライブでは掛け合い漫才もイケルのではと、ライブレパートリーもファンも増える私たち・・・?
前日の配線はROKUさんに携帯でオペレートしていただき、今日はモニターが二つバッチシ聞こえる(笑)
まさしく「歌語り」は私一人の歩みではない。
岩手地区の皆さん、社協、公民館、スタッフのみなさん、あたたかな時間を過ごさせていただき、心より感謝いたします。
おにぎりも豚汁もおいしかったです。
ありがとうございました。
いつも応援下さるみなさん、59回目もしあわせな時間でした、ありがとう。