乱鳥の書きなぐり

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乱鳥の今更人に聞けない言葉の混乱 22  「俳諧」を探るために、「歌仙」について

2019年11月28日 | ことのは
 

 

 

 乱鳥の今更人に聞けない言葉の混乱 22  「俳諧」を探るために、「歌仙」について

 


 「歌仙」とは 



 歌仙とは    (ブリタニカ国際大百科事典)

 (1) すぐれた歌人を選び,その名や歌をあげたもの。
   またすぐれた歌人。
  『古今集』序に柿本人麻呂と山部赤人を「和歌の仙 (ひじり) 」と記しているのが最初の用例である。
   代表的なものは,遍昭,在原業平ら6人の六歌仙と,人麻呂,紀貫之ら 36人の三十六歌仙。
   これにならって,六歌仙は和歌六人党,新歌仙など,三十六歌仙は後六々撰,中古三十六歌仙など,近世にいたるまで多くの歌仙が選ばれた。
  『百人一首』などもこれに準じるものであろう。 (→歌仙絵 )  

(2) 連歌,俳諧で,36句続けて詠む形式。
 俳諧では松尾芭蕉以後,代表的な形式となった。

 俳諧(はいかい)とは、主に江戸時代に栄えた日本文学の形式、
 また、その作品のこと。誹諧とも表記する。
 正しくは俳諧の連歌あるいは俳諧連歌と呼び、正統の連歌から分岐して、遊戯性を高めた集団文芸であり、発句や連句といった形式の総称である。


 
 

 歌仙とは   (百科事典マイペディア)

すぐれた歌人の意。六歌仙,三十六歌仙の類。また,それにちなんで,連歌・俳諧の一体をいう。これは連句の一形式で,5・7・5の長句と7・7の短句を交互に36句連ねたもの。最初の3句を発句(ほつく)・脇・第三,最後の1句を挙句(あげく)とよび,以上が起承転結の役を果たす。その他の句は平句(ひらく)とよばれ,連句の諸形式は平句の数の多少によって生じる。歌仙の形式と名称は,和歌の三十六歌仙名を各句によみこんだ物名連句に由来するか。 

 1 すぐれた歌人。「歌聖」に次ぐ人ともいう。六歌仙や三十六歌仙が有名。
 2 連歌・俳諧の形式の一つ。
  長句と短句を交互に36句続けたもの。

  2枚の懐紙の第1紙の表に6句、裏に12句、第2紙の表に12句、裏に6句を書きつけた。
  和歌の三十六歌仙にちなんだ名称で、蕉風(しょうふう)確立以後、連句形式の主流となる。


 

 歌仙とは   (世界大百科事典 第2版)

 すぐれた歌人の意。六歌仙,三十六歌仙の類。
 また,それにちなんで連歌・俳諧の一体をいう。
 
 これは連句の一形式で,5・7・5の長句と7・7の短句を交互に36句連ねたもの。
 
 最初の3句を発句(ほつく)・脇・第三,最後の1句を挙句(あげく)とよび,以上が起承転結の役を果たす。

 その他の句は平句(ひらく)とよばれ,連句の諸形式は平句の数の多少によって生じる。

 歌仙の形式と名称は,和歌の三十六歌仙名を各句によみこんだ物名連句に由来するか。


 すぐれた歌人の意。

 六歌仙,三十六歌仙の類。

 また,それにちなんで,連歌・俳諧の一体をいう。

 これは連句の一形式で,5・7・5の長句と7・7の短句を交互に36句連ねたもの。

 最初の3句を発句(ほつく)・脇・第三,最後の1句を挙句(あげく)とよび,以上が起承転結の役を果たす。

 その他の句は平句(ひらく)とよばれ,連句の諸形式は平句の数の多少によって生じる。

 歌仙の形式と名称は,和歌の三十六歌仙名を各句によみこんだ物名連句に由来するか。

 

 歌仙とは   (大辞林 第三版の解説)

 ① 和歌に優れた人。 「三十六-」

 ② 連歌・俳諧で、長句と短句を交互に三六句連ねたもの。
  懐紙二枚を折って用い、一折目(初折)の表に六句、裏に一二句、二折目(名残の折)の表に一二句、裏に六句書く。


  芭蕉以降盛んに行われた。 → 百韻

 

 歌仙とは   (精選版 日本国語大辞典)

[1] 〘名〙
① (中国、唐の詩人李白を「詩仙」と称するところから) 和歌にすぐれた人。のちにはある時代の傑出した歌人をいう。
 また単に、歌人の意でも用いる。
 「古今集‐序」で紀貫之の選んだ六人の歌人、一条天皇の御代に藤原公任の選んだ三十六人の歌人を後にそれぞれ六歌仙、三十六歌仙といったものが知られている。
 ※明衡往来(11C中か)上末「彼左金吾藤少将等。歌仙也伶人也」
 
(和歌の三十六歌仙に由来する) 連歌、連句の形式の一つ。
 二枚の懐紙を用い、初表(しょおもて)六句、初裏一二句、名残表(なごりのおもて)一二句、名残裏六句と、以上三六句続ける。
 蕉門俳諧確立後、百韻形式に代わって主流となった。
 また、一八句で終わるものは半歌仙という。歌仙俳諧。


 ※俳諧・笈の小文(1687)「すきものとぶらひ来りて、歌仙あるは一折(ひとをり)など度々に及(およぶ)」

 ③ 仕舞などで三六番演ずること。

[2] 狂言。和泉流・鷺流。奉納した絵馬から抜け出した、六歌仙の月見の宴で、遍昭(へんじょう)と、小町との仲をうらやむ他の人々とが争うが、夜明けとともに元の絵馬に収まる。

 

 
 



   『役者手鑑 全』1 表紙・表紙裏 安永八年巳亥正月 花吸庵蔵 花吸庵編 磯田湖竜斎画

 https://blog.goo.ne.jp/usuaomidori/e/8004913231b9f7916a7e5586e667ca07『役者手鑑 全』2 最終頁 安永八年巳亥正月 花吸庵蔵 花吸庵編 磯田湖竜斎画

 https://blog.goo.ne.jp/usuaomidori/e/3781ea7dbbe73aa9b0e6a110bf6c85ea『役者手鑑 全』3 序文一オ・ウ 八年巳亥正月 花吸庵蔵 花吸庵編 磯田湖竜斎画

  『役者手鑑 全』4 連名句順 二オ 安永八年巳亥正月 花吸庵蔵 花吸庵編 磯田湖竜斎画

    『役者手鑑 全』5 立役者之名家 安永八年巳亥正月 花吸庵蔵 花吸庵編 磯田湖竜斎画

  『役者手鑑 全』6  三升 万歳の 来つつなれにし 鶴太夫 三オ 安永八年巳亥正月 花吸庵蔵 花吸庵編 磯田湖竜斎画

    『役者手鑑 全』7 「連名句順」の「吾妻富士仰蓮花」(右下)と「三升」から始まる「万歳の 来つつなれにし 鶴太夫」を再考したい。
 
  『役者手鑑 全』8  鶴つがひ 長閑にあゆむ 田面かな  市江  東京書舗 本石町十軒店 伏見屋善蔵 稀書複製版 米山堂

  『役者手鑑 全』9  夕くれを おしむ乳母有り いかのほり 路志う 東京書舗 本石町十軒店 伏見屋善蔵 稀書複製版 米山堂

     役者手鑑 全』9 『役者手鑑 全』10 風巾の尾の風の長きためしも君の代や/青柳の強さや風の吹き次第/目辺りに埃もたたず梅の花(3句)

  『役者手鑑 全』11 里渡   高砂や 松葉に枝を 梅の花   安永八年巳亥正月 花吸庵蔵 花吸庵編 磯田湖竜斎画

  『役者手鑑 全』12  蒲公英ハしはし旅僧のしとねかな 杉暁   安永八年巳亥正月 花吸庵蔵 花吸庵編 磯田湖竜斎画

  『役者手鑑 全』13  舞台から雪間へ かたの蝶ひとつ  巨撰   安永八年巳亥正月 花吸庵蔵 花吸庵編 磯田湖竜斎画

  『役者手鑑 全』14  納子   沖中に 舟 乗捨る 汐 干かれ  安永八年巳亥正月 花吸庵蔵 花吸庵編 磯田湖竜斎画

  
 『役者手鑑 全』15  半ふん 有之 せうじ に くらき わかは哉  里江  安永八年巳亥正月 花吸庵蔵 花吸庵編 磯田湖竜斎画


  『役者手鑑 全』16  つり草の  置ところなし 蓮見時  連車   安永八年巳亥正月 花吸庵蔵 花吸庵編 磯田湖竜斎画 




 『役者手鑑 全』を楽しむに当たって  「連句」について
 『役者手鑑 全』を楽しむに当たって  「俳諧」について
 『役者手鑑 全』を楽しむに当たって  「俳諧」を探るために、「歌仙」について



  東京大学所蔵 役者手鑑 / 花吸菴編 全22頁  安永八年巳亥正月 花吸庵蔵 花吸庵編 磯田湖竜斎画




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