春日大社 おんまつりにて
乱鳥の今更人に聞けない言葉の混乱 9 「忖度」 歴史を遡れば、江戸時代にはすでに言葉の変化が認められたことを『玉あられ』(本居宣長著)を読んで再確認した。
一斉を風靡した(笑)忖度は一昨年、京都の顔見世を見る際、ロームシアター(元、京都会館一階のローソンでは、忖度弁当なるものが売られていた。
忖度とは、周知の通りですが、大辞林 第三版によれば、次のように解説されている。
他人の心をおしはかること。また、おしはかって相手に配慮すること。「作家の意図を忖度する」「得意先の意向を忖度して取り計らう」
また 精選版 日本国語大辞典に夜と次のような例も挙げられている。
※菅家後集(903頃)叙意一百韻「舂韲由二造化一忖度委二陶甄一」
※近代絵画(1954‐58)〈小林秀雄〉ピカソ「ピカソの真意を忖度(ソンタク)しようとすると」 〔詩経‐小雅・巧言〕
〘名〙 (「忖」も「度」もはかる意) 他人の心中やその考えなどを推しはかること。推量。推測。推察。 精選版 日本国語大辞典
いつぞやからは、忖度の使い方が変化してきたように思う。
辞書の改正時には、忖度の意味も、使い方が追加されているように感じるのは、私だけでしょうか。
言葉は目まぐるしく変化しており、今では「初孫」も「はつまご」と言った方が一般的な時代になった。
これは今に始まったことではなく、歴史を遡れば、江戸時代にはすでに言葉の変化が認められたことを『玉あられ』(本居宣長著)を読んで再確認した。
ところで、忖度のことですが、本来使われていたようにいい方向に使いたいものですね(笑)
乱鳥の今更人に聞けない言葉の混乱 1 「引歌」と「本歌取り」
乱鳥の今更人に聞けない言葉の混乱 2「影印」と「印影」、「影印本」(景印本、影印)と「覆刻本」
乱鳥の今更人に聞けない言葉の混乱 3 丈(じょう )と 丈(たけ)
乱鳥の今更人に聞けない言葉の混乱 4「草紙」と「草子」と「双紙」と「冊子」
乱鳥の今更人に聞けない言葉の混乱 5「清元」と「常磐津」と「長唄」と「義太夫」
乱鳥の今更人に聞けない言葉の混乱 6「千秋楽」と「千穐楽」と「千穐樂」
乱鳥の今更人に聞けない言葉の混乱 7乱鳥の今更人に聞けない言葉の混乱 7「文化功労者」と「文化勲章」
乱鳥の今更人に聞けない言葉の混乱 8乱鳥の今更人に聞けない言葉の混乱 8「気功」と「気」の違い、及び「気功」と「気」の中国と日本の違い
乱鳥の今更人に聞けない言葉の混乱 9「忖度」江戸時代すでに言葉の変化が認められた事を『玉あられ』(本居宣長著)で再確認した。
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