乱鳥の書きなぐり

遅寝短眠、起床遊喰、趣味没頭、興味津々、一進二退、千鳥前進、見聞散歩、読書妄想、美術芝居、満員御礼、感謝合掌、誤字御免、

23; 『仮名草子集』(岩波書店)から「一休ばなし 巻一」新日本古典文学大系  渡辺守邦 校注

2011年02月25日 | 草双紙:洒落本、仮名草子、黄表紙、黒本、赤本、合巻 等







 2011年度 23



        『仮名草子集』(岩波書店)から   「一休ばなし 巻一」



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『仮名草子集』(岩波書店)から   「一休ばなし 巻一」

 渡辺守邦 校注

 新日本古典文学大系74

 岩波書店

 1991年 

 P.321~345 




 昨日から『仮名草子集』(岩波書店)から「一休ばなし 巻一」を読み始め、本日読了。

 このはしわたるな

 これは有名だが、上の話は「一休ばなし 巻一」に載っている。

 かなり読みやすい文体で、これなら巻の五まで一気読みだと侮っていたが、すぐに後悔。

 二度三度読む話がほとんどだ。



 中でも巻一の五は戸惑った。

 薪はどこかで相当悩み、前に進まない。


「一休和尚、奈良の薪といふ所に、時々はおはしましける。」という一文で始まる巻一の五だが、これが曲者。

 校注では京都の田辺町。

 山城綴喜郡とある。

【奈良の薪といふ所】がどうして【田辺町】なのか、とんと理解できない。




 また、山城綴喜郡の「綴」という文字が気にかかる。

「糸(井戸)」で明らかに水に関係がある。

 薪すなわち水…と極端に考えると、あとに続く歌がおもしろくてたまらない。

「薪」は中世には岩清水八幡宮領だったと校注にある。

 岩清水八幡宮も色々な前説があり興味深い。

 京都とはいえ京都の田辺町や岩清水八幡宮には行った事が無い。

 親しみを感じながらも知らない土地で、気になって仕方がない。




 話を地名に戻そう。

 あれやこれやと【奈良の薪といふ所】と【田辺町】で長時間悩んだ末に回答が得られず、持ち越しの朝。

 今朝になってもう一度考えたが、わたしのおつむではわからなかった。あはははは、だめねぇ。

 という訳で、今朝は六話から二度ずつゆっくりと読んで楽しんだ。




 八話だけ軽く書き出したい。




        此のたびは急ぐといふに長袖の蛸の入道みちのおそさよ

           千手観音蛸手多 刺懸柚酢拝如何

           佐州一味天然別 他禁戒任老釈迦

 


 おかしいね、一休とんちは……。












 
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22; タビハナ『倉敷・尾道 瀬戸内の島々』 JTBパブリッシング  2010年

2011年02月25日 | 読書全般(古典など以外の一般書)



 記録だけ   2011年度 22        



    タビハナ『倉敷・尾道 瀬戸内の島々』

    
      
  
 

 2010年7月

 JTBパブリッシング

 143ページ 840円






 今朝になって一通りの朝の家事をこなしたあと、タビハナ『倉敷・尾道 瀬戸内の島々』を読む。

 景色が素晴らしく美しく、また興味深い。食事もおいしそうだ。

 ただ、この本に関しては申し訳ないが読むところがほとんどない。

 説明の少なさを、写真に基づき空想して楽しんでいた。

 それにしても、このような無料配布冊子と同レベルな本を よくもまぁ出版したものだなぁと感じる。




 今年に入り図書館には一度も行ってない。

 これだけ図書館に行かないのも、初めてかもしれない。

 ただいま読書欲は薄れ続けて二ヶ月というロング読書スランプ期にあたること。

 また、家にある本の中で興味の対象になるものが多いせいだと思う。








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