2011年度 20
『一握の砂・悲しき玩具』
石川啄木
新潮文庫
昭和27年
『一握の砂・悲しき玩具』を読む。
これを読みこんな風にまとめられる松岡正剛さんの千夜千冊を読み、また感動。
『一握の砂・悲しき玩具』のごく一部に感情移入したなどと、阿呆なことは書いてられないので、題名の記録のみにて失礼致します。
新潮文庫より ▼
啄木の処女歌集であり「我を愛する歌」で始まる『一握の砂』は、甘い抒情にのった自己哀惜の歌を多く含み、第二歌集の『悲しき玩具』は、切迫した生活感情を、虚無的な暗さを伴って吐露したものを多く含む。貧困と孤独にあえぎながらも、文学への情熱を失わず、歌壇に新風を吹きこんだ啄木の代表作を、彼の最もよき理解者であり、同郷の友でもある金田一氏の編集によって収める。