昨年は少し遠ざかっていた民俗学だが、今年は再び 少しかじってみたい。
先日天理大学の参考館に行ったおり、祈願絵馬や病気治しの奉納品や人生に関する奉納品が展示されていた。
その中に土団子があった。
写真上がそれである。
土団子をは土饅頭まで広げると、色々なことに使われる。
民俗学関係の複数書物には、死体を埋めた上に鎌二本をクロスさせてさし、土饅頭を添えるとあった。
ちなみに鎌は「あの世との交信」「ケガレ」排除の他、犬よけ効果(死体を掘り起さない)があったとされる。 宮田登氏 他 多くの先生方
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地方によっては土だんごは正月の餅花のように枝にさすとも言われているが、どこの地方かは忘れた。m__m
そして病気治しとして奉納品として参考館に展示されていた土だんごは、京都の隼(はやぶさ)神社(京都市中京区壬生梛ノ宮町 )のもの。
隼(はやぶさ)神社→ ハヤブサ→ 早い瘡(くさ)
上の語呂で、土団子を奉納することにより、天然痘、皮膚病、梅毒などの総称である瘡(くさ)が早く治るとされた。
まずは土団子をを供え、治るとつぎに小豆を奉納したという。 ( 天理大学付属天理参考館 パンフレットによる )
小豆や赤の意味合いも民俗学の本には度々出てくるがここでは省く。
話は土団子からそれるが、瘡(くさ)を辞書で調べると「草」でおもしろいことが出てきた。
草と草を結び合わ霊魂をこめ互いの心が永久に離れないように祈ったり、旅の安全を願ったとされる。
祈願を込めた好意や願いを込めた歌が多く残るが、今年は自分の時間を大切にし、少しずつこういったことで遊んでいこうと思う。
参考館では祈願奉納品で興味部会物が多くあった。
何度かに分けて、記録しておきたいと思う。
皆様にも見ていただけましたらうれしいです。
皆様、見ていただきありがとうございました。
心より感謝申し上げます。
2011年2月 天理大学付属天理参考館にて
祈願奉納品 つづく