この春を私はあるいている。
JRは会社設立何十周年だったらしく、今春の青春18きっぷは、なんと一枚あたり1600円だった。1600円で在来線には限るが一日乗りホーダイなのだ。買っちゃいましたよ。初めて。行っちゃいましたよ、そこいら中。
その1
我が家→京都 構内でモーニングを食べる。→奈良線に乗り所用を済まし、京都からさらに西に向かう。→芦屋 訪れたのは、フランク・ロイド・ライトのヨドコウ迎賓館。
JR芦屋口で降り、桜の咲く川沿いの道を10分強歩く。ライト坂と呼ばれる幾分急傾斜の坂をヨッチラショと上っていくと、旧帝国ホテルと見まごうようなヨドコウ迎賓館が木陰にちらりと見える。
おっと、デジカメの調子が悪い。
ヨドコウ迎賓館は雛人形の特別展示中。この館を建てさせた灘の酒元がその名も雛子ちゃんというお嬢ちゃんのために京の人形師に作らせた物だ。明治天皇を模したお内裏様と女官達。ぷっくりとしたよいお顔だ。
ヨドコウ迎賓館。一時はヨドコウの社員寮になっていたらしい。こんな寮ならば、それだけを目的に就職したくなってしまうというものだ。
近代建築に惹かれる理由はなんだろう。
きっと、ちょっと嘘っぽいのが好きなのだろう。江戸までの日本建築と突然入ってきた洋風建築。その見知らぬ技に憧れながら、しかしその中には、培ってきた江戸の職人技を用いている。
本物は少し怖い。私はいつもそうだ。オールドノリタケが好きな理由もそこに在るかもしれない。血筋正しい本物の持つ傲慢さ。吾以外は全て排除しようとする冷酷さが、辛い。そこには「憧れ」という、かわいらしい、あたたかい感情がない。由緒正しさを、一分のぶれもなく伝えていこうという非情さのようなものがある。
直線を、方形をいくつも重ねたライトの家。美しゅうございました。
さて、芦屋の駅まで戻り、西に一駅の六甲道へと向かう。駅でホテルのバスに乗り、六甲山をぐんぐん登る。ここは「六甲山ホテル」旧館は70有余年より建つクラシックホテルだ。新館への部屋がえを勧められるが、こちらの目的はクラシックなところ。旧館の広い部屋に通してもらおう。ロビーはステンドグラスの嵌められた重厚な場所だ。今回お泊りのコースは、有馬温泉つき。ホテルのバスで、今度は六甲を下り、天下の名泉有馬温泉へと向かう。八重桜が満開だ。
在来線の旅2日目は、思い立って姫路城。
笑えてしまうほどの巨大さ。何を思ってこんな大きいのを作っちゃったんでしょ。攻めて来る敵兵を見張り、蹴落とすための物なのに、凝りにこった化粧をしてしまう。城の壁や屋根には様々な花と蝶と鳥が施されている。
ここは、鏡花「天守物語」の富姫様の天守。ずっとずっと前に読んだあなたのお話の舞台はここですね、富姫様。と感慨深い。
ちょっとだけ姫路によって神戸の南京街に行こうと思ったのに、結局は夕方近くまで見てて回ることになる。だって、だって、本と大きいんだもん、姫路城。
さあて、復路。ここははずせないので、ただただ豚まんを買うだけに神戸により、十数分並んでまた、JRに乗る。京都駅で降り、伊勢丹のデパ地下で、うどん購入。いつもの豆腐を探してみたけど置いておらず、いつものロールケーキも見つからなかった。残念。
今回のお土産
姫路のはんぺん
神戸南京町 老祥記の豚まん 20個
京都 冨美家 カレーうどん しっぽくうどん
そうだ、次は奈良に行こう。奈良のお話は、また今度
JRは会社設立何十周年だったらしく、今春の青春18きっぷは、なんと一枚あたり1600円だった。1600円で在来線には限るが一日乗りホーダイなのだ。買っちゃいましたよ。初めて。行っちゃいましたよ、そこいら中。
その1
我が家→京都 構内でモーニングを食べる。→奈良線に乗り所用を済まし、京都からさらに西に向かう。→芦屋 訪れたのは、フランク・ロイド・ライトのヨドコウ迎賓館。
JR芦屋口で降り、桜の咲く川沿いの道を10分強歩く。ライト坂と呼ばれる幾分急傾斜の坂をヨッチラショと上っていくと、旧帝国ホテルと見まごうようなヨドコウ迎賓館が木陰にちらりと見える。
おっと、デジカメの調子が悪い。
ヨドコウ迎賓館は雛人形の特別展示中。この館を建てさせた灘の酒元がその名も雛子ちゃんというお嬢ちゃんのために京の人形師に作らせた物だ。明治天皇を模したお内裏様と女官達。ぷっくりとしたよいお顔だ。
ヨドコウ迎賓館。一時はヨドコウの社員寮になっていたらしい。こんな寮ならば、それだけを目的に就職したくなってしまうというものだ。
近代建築に惹かれる理由はなんだろう。
きっと、ちょっと嘘っぽいのが好きなのだろう。江戸までの日本建築と突然入ってきた洋風建築。その見知らぬ技に憧れながら、しかしその中には、培ってきた江戸の職人技を用いている。
本物は少し怖い。私はいつもそうだ。オールドノリタケが好きな理由もそこに在るかもしれない。血筋正しい本物の持つ傲慢さ。吾以外は全て排除しようとする冷酷さが、辛い。そこには「憧れ」という、かわいらしい、あたたかい感情がない。由緒正しさを、一分のぶれもなく伝えていこうという非情さのようなものがある。
直線を、方形をいくつも重ねたライトの家。美しゅうございました。
さて、芦屋の駅まで戻り、西に一駅の六甲道へと向かう。駅でホテルのバスに乗り、六甲山をぐんぐん登る。ここは「六甲山ホテル」旧館は70有余年より建つクラシックホテルだ。新館への部屋がえを勧められるが、こちらの目的はクラシックなところ。旧館の広い部屋に通してもらおう。ロビーはステンドグラスの嵌められた重厚な場所だ。今回お泊りのコースは、有馬温泉つき。ホテルのバスで、今度は六甲を下り、天下の名泉有馬温泉へと向かう。八重桜が満開だ。
在来線の旅2日目は、思い立って姫路城。
笑えてしまうほどの巨大さ。何を思ってこんな大きいのを作っちゃったんでしょ。攻めて来る敵兵を見張り、蹴落とすための物なのに、凝りにこった化粧をしてしまう。城の壁や屋根には様々な花と蝶と鳥が施されている。
ここは、鏡花「天守物語」の富姫様の天守。ずっとずっと前に読んだあなたのお話の舞台はここですね、富姫様。と感慨深い。
ちょっとだけ姫路によって神戸の南京街に行こうと思ったのに、結局は夕方近くまで見てて回ることになる。だって、だって、本と大きいんだもん、姫路城。
さあて、復路。ここははずせないので、ただただ豚まんを買うだけに神戸により、十数分並んでまた、JRに乗る。京都駅で降り、伊勢丹のデパ地下で、うどん購入。いつもの豆腐を探してみたけど置いておらず、いつものロールケーキも見つからなかった。残念。
今回のお土産
姫路のはんぺん
神戸南京町 老祥記の豚まん 20個
京都 冨美家 カレーうどん しっぽくうどん
そうだ、次は奈良に行こう。奈良のお話は、また今度