ぼけヴォケ!

認知症患者と介護家族はいかにしてボケツッコミスキルを入手したか。
慢性骨髄性白血病発症。目指せ分子遺伝子学的寛解維持。

ぷっちり。

2009-06-22 | Weblog
嫌と言うほど緑に染まった我が家の庭である。
食べないことには、どんどんと旬は過ぎていくというので。
最近の我が家の定番のおかずはというと。

小松菜のおひたし。
川流れの塩もみ。
ラディッシュのサラダ。
山盛りのサニーレタス。

おかげで我が家の食糧自給率は、おかずに限って言うならば、80%を越えているんじゃなかろーか。


野菜をなんとか食べさせようとするおかんさま。
野菜が大嫌いで、ひたすらやがるBooじーちゃ。
いつもの食卓の風景である。

二人の攻防など、いつもなら、直射日光の当たるアスファルトよりも生温い目で見守っていられるのだが。
ここのところの胃の不調っぷりが、ナイロンザイルかピアノ線を撚ったワイヤーロープと評価されるワタクシメの神経をもささくれだたせていたせいか。
とばっちりのように飛んできたおかんさまの怒鳴り声でぷっちりキレた。


……まあ、もとより今日の外出予定はあったのだが。
これ以上、顔をつきあわせていると互いのボルテージは修復不可能域まで上昇するのは目に見えている。
外へ出て、他人の目を意識すればワタクシメ自身の頭もそこそこ冷えるかという計算を…瞬時にできるわけがない。
しかしまあ、最善手ではあったと思う。そう思うことにした。


自宅介護というやつぁ、ストレスがたまるもんである。
それは、介護をメインで担ってる方に限ったことではない。
そんな介護家庭で最も必要なのは、体力でも専門知識でもない。
感謝しあい、いたわりあう心ではなかろうか。

介護に協力してくれて、いつもありがとう。
いつもつきっきりでお世話していて、お疲れさま。

心の中で思ってたって、伝わるわけじゃないんだから。
一言でも、「ありがとう」と、常日頃から言われ慣れてたなら。
本日のブチキレもぷちきれ、ぐらいですんだのかもしれない。


カッカしていた頭をさっぱりさせるべく、さらに髪を短く切り。
胃薬を買って帰宅した。
明日は、こちらから感謝の言葉をさしだそう。





……「言い過ぎたわ、ごめん」などという謝罪の言葉なぞ。
巣立ったばかりのヒナっぽい雀の涙ほどにも出しゃしないけど。互いにな。
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