薬が一錠、ころころところがった。
直立したまんま止まったのを見たおかんさまいわく。
「今日は曇りだね」
下駄占いかい。
しかも、わかるのは曇りかそうでないかだけ。
役に立たん。
Booじーちゃ。の、脳みそはというと。
あいもかわらず曇り絶好調のようである。
突然、「昨日は田舎に行ってマラソン大会出た!」
などと言い張る。
おかんさまが「どうやって行ったね」と訊くと、
「歩いて行ったわね!」
Booじーちゃ。の、言う田舎=おかんさまの実家は、県を半分以上縦断しないと到達できないところにある。
……まあ、いつもの譫妄症状なんではあるが。
莫迦正直に真っ向から否定してかかるおかんさま。
否定されて、莫迦にされたと憤激するBooじーちゃ。
挙げ句の果てに。
「疑うんなら、新聞見てみれて!優勝したそい、一面に載っとる!」
んなわきゃない。
…まあ、暴れたり、脱走したりしないだけマシか。
夜中に徘徊したついでに、入れ歯を三回も磨いたり、おとんさまを恐怖のズンドコに陥れない限りは。
直立したまんま止まったのを見たおかんさまいわく。
「今日は曇りだね」
下駄占いかい。
しかも、わかるのは曇りかそうでないかだけ。
役に立たん。
Booじーちゃ。の、脳みそはというと。
あいもかわらず曇り絶好調のようである。
突然、「昨日は田舎に行ってマラソン大会出た!」
などと言い張る。
おかんさまが「どうやって行ったね」と訊くと、
「歩いて行ったわね!」
Booじーちゃ。の、言う田舎=おかんさまの実家は、県を半分以上縦断しないと到達できないところにある。
……まあ、いつもの譫妄症状なんではあるが。
莫迦正直に真っ向から否定してかかるおかんさま。
否定されて、莫迦にされたと憤激するBooじーちゃ。
挙げ句の果てに。
「疑うんなら、新聞見てみれて!優勝したそい、一面に載っとる!」
んなわきゃない。
…まあ、暴れたり、脱走したりしないだけマシか。
夜中に徘徊したついでに、入れ歯を三回も磨いたり、おとんさまを恐怖のズンドコに陥れない限りは。