ぼけヴォケ!

認知症患者と介護家族はいかにしてボケツッコミスキルを入手したか。
慢性骨髄性白血病発症。目指せ分子遺伝子学的寛解維持。

あした天気に。

2009-06-19 | Weblog
薬が一錠、ころころところがった。
直立したまんま止まったのを見たおかんさまいわく。
「今日は曇りだね」


下駄占いかい。


しかも、わかるのは曇りかそうでないかだけ。
役に立たん。


Booじーちゃ。の、脳みそはというと。
あいもかわらず曇り絶好調のようである。

突然、「昨日は田舎に行ってマラソン大会出た!」
などと言い張る。
おかんさまが「どうやって行ったね」と訊くと、
「歩いて行ったわね!」

Booじーちゃ。の、言う田舎=おかんさまの実家は、県を半分以上縦断しないと到達できないところにある。
……まあ、いつもの譫妄症状なんではあるが。
莫迦正直に真っ向から否定してかかるおかんさま。
否定されて、莫迦にされたと憤激するBooじーちゃ。
挙げ句の果てに。


「疑うんなら、新聞見てみれて!優勝したそい、一面に載っとる!」


んなわきゃない。
…まあ、暴れたり、脱走したりしないだけマシか。
夜中に徘徊したついでに、入れ歯を三回も磨いたり、おとんさまを恐怖のズンドコに陥れない限りは。
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