■ぷららフォンの先行きがあやしくなってきた
ぷらら光の新規受付停止になってしばらく経つが、ぷららのIP電話「ぷららフォン for フレッツ」の方は今のところ新規受付が停止にはなっていないようだ。
自分は、ぷらら光が新規受付停止になる前に、ぷららフォンを開通させてあるので、現在も利用できる状態になっている。
ぷらら光の既存ユーザーは当面サービスが継続されるため、ぷららフォンも利用が継続になっている。
しかし、ここへ来てぷらら光の継続利用先になるドコモ光+プロバイダーぷららの方に動きがあった。
NTT系のプロバイダーがOCNに統合され、純粋な新規ではプロバイダーとしてもぷららを利用することができなくなっていた。
ただ、ぷらら光等の既存ぷららユーザーだけは、ドコモ光+ぷららで申し込むことが可能になっている。
ぷららのプロバイダーサービスがなんとか生き残った形だが、
ぷらら光からドコモ光に乗り換えたユーザーがぷららフォンの利用を継続できるかどうかは不透明だ。
普通に考えて、携帯電話会社が提供する固定通信サービスでIP電話が利用できるとは考えにくい。
現状のままぷらら光を継続して利用できたとしても、ほとんど開店休業状態のぷららフォンがサービス停止にならないとも限らない。
ということで、この際今後の固定電話について再考してみたい。
■固定電話の現状
携帯電話が普及する以前からの話なので、自宅に固定電話を引くのは当たり前だった。
インターネットを光回線にしてから、ひかり電話が利用できるようになったので、ひかり電話に切り替えた。
携帯電話が当たり前になり、固定電話で通話することが少なくなった。
発信は、携帯電話では発信できない電話番号や携帯電話だと有料なってしまう電話番号にかけるくらい。
着信の方は、勧誘電話とか迷惑電話とか受けたくない電話ばかりになってしまった。
それなら、固定電話をやめてしまえばいいのだが(実際そうしている人が多くなった)、
いわゆる連絡先に携帯電話を登録してしまうと、全ての電話を携帯電話で受けることとなってしまうので、それはちょっと避けたい。
今までどおり、急ぎでない連絡は、自宅の固定電話の留守番電話に受けでもらいたい。
ひかり電話は、いわゆるアナログ電話よりは料金は安くなったものの、ほとんど待ち受けにしか使っていない割には、料金が割高だ。
基本料金が500円なのはともかくとして、もはや必須オプションの発信電話番号表示機能に400円払うのはちょっと納得いかない。
固定電話のIP電話化に併せて料金の見直しがあるかと期待していたが、赤字の固定電話事業でそんなことになるわけもなく、料金は現状維持となった。
それに、ひかり電話も含めて固定電話の場合は、基本的には引っ越すと電話番号が変わってしまうシステムだ。
固定電話しかない時代なら仕方なかったが、引っ越しするごとに登録した「自宅連絡先」を変更するのは、正直面倒だ。
住所変更が必要なのは諦めることにして、やらなくていい手段があるのならそうしたい。
電話番号が変わらないIP電話であるぷららフォンを契約したので、ひかり電話は解約してもよかったのだが、
この「自宅連絡先」変更が面倒なのと、現在光回線で使っているホームゲートウェイ(HGW)が変更になる可能性があるため、
引っ越しをするまではひかり電話とぷららフォンを併用することにした。
併用することにしたのはいいが、併用するための機器構成が悩ましく、ひかり電話は固定電話とスマホ子機で使えるようにしたものの、
ぷららフォンの方はインターネット用とは別のルーターを設置した上でスマホのIP電話汎用アプリで運用することになった。
ぷららフォンを固定電話で使うためのルーターも入手したが、ひかり電話とぷららフォンを固定電話で併用するのは回線構成上無理だったので、
ルーターはひかり電話を解約するまでお蔵入りとなった。
自分の希望をまとめると、
○引っ越しても変わらない自宅専用の電話番号がほしい。
○ほぼ待ち受けなので料金はなるべく抑えたい。
○できれば固定電話機を使いたいが、こだわらない。
ということになる。
■LaLa Call
ぷららフォンが使える前提ならば、ひかり電話を解約してぷららフォンだけにすればいい。
固定電話でぷららフォンを使えるルーターも揃えてある。
基本料金はかからず、通話料もIP電話なので着信地までの距離は関係なく一律で、固定電話のIP化後の料金体系とほぼ変わらない。
もちろん引っ越しても電話番号は同じだ(通信キャリアを変えれば変わってしまうが)。
問題は、ぷららフォンが使えなくなった場合だ。
携帯電話に押されて、一般向けのIP電話を含む固定電話サービスはどんどん縮小の方向にある。
特に固定電話機で使える一般向けIP電話サービスでISPが提供しているもの以外は、ほぼ新規では利用できなくなってしまった。
固定IP電話はビジネス専用になりつつある。
今使える一般向けIP電話は、スマホに専用アプリを入れて使うタイプがほとんどになっている。
スマホ端末で使う場合は、Wi-Fi専用で使えるサービスだと携帯回線契約が不要で、定額の固定通信回線を使うから、
IP電話の通話にかかるデータ通信料が追加では発生しない。
「固定電話」を固定電話機で使うのを諦めなければならないが、まあそれも仕方がない。
こんな条件を満たす一般向けIP電話サービスで、他の通信キャリアオプションサービスではなく、単独で利用できるものとなると、
現時点ではオプテージのLaLa Callがほとんど唯一の選択肢だろうか。
オプテージは関西電力系の老舗キャリアだが、現在でも光回線、携帯電話回線とともにIP電話サービスも提供している。
月額料金は110円。もちろん発信番号表示機能は無料で使える。
標準の留守番電話機能が充実しているのもうれしいところ。
Wi-Fi専用でも使えるようだが、IP電話の宿命でプッシュ着信が機能しない場合もあるらしい。
すでにWi-Fi専用にしているお古のスマホでぷららフォンを使えるようにしているので、ぷららフォンが使えなくなれば、LaLa Callで決まりかな。
LaLa CallではiOS用とAndroid用のアプリを用意しているが、自宅専用端末ということであればiPadがあるので、
iOS用のアプリがiPadで使えれば、LaLa CallをiPadで使うことも考えられるが、単純に使いにくいか。
■povoという選択肢
IP電話を使うのが、自宅用の固定電話としては妥当なことだと思うが、固定電話機を使わず端末してスマホを使う前提なら、
自宅専用の携帯電話番号を持つというのも選択肢となる。
電話番号が携帯電話になってしまうが仕方ない。
料金はなるべき抑えたいので月額料金が安いのはMVNOとなるが、音声通話できる回線契約となるとひかり電話とあまり料金が変わらなくなってしまう。
楽天モバイルも月額0円ではなくなったしなと思ったが、それならpovoという選択肢があるじゃないか。
通話専用なら月々のトッピングは不要で基本料金はかからない。
強制解約防止に半年ごと安いトッピングを使えば、年額で1000円以内に収まる。
通話用が高いが、ほとんど発信に使わず待ち受けが基本なので、それほど支障はない。
発信が多い場合は、povoで通話系のトッピングをするよりは、povo+LaLa Callで運用し、発信はLaLa Callで行うという手もある。
これでも年間維持費用は2000円以内、月額換算だと200円以下だ。
これでも悪くないというか、公衆回線を使うので着信の心配はないし、いざとなったら外に持ち出すこともできるので、
むしろpovoの方がいいかもしれない。
povoの場合はau回線なので、au回線が使えるスマホを準備する必要があるが、これからはSIMフリーの端末を購入する予定だから、
機種変して使わなくなったスマホをイエ専用にすればいいだろう。
自宅専用のスマホとして、安いAndroidスマホを別途購入してもいい。
■なんとかなりそうな「自宅専用電話」
とりあえず現時点でぷららフォンが使えなくなれば、現在はmineoユーザーでもあるので、
mineoユーザーには月額基本料金分の無料通話が付いてくるLaLa Callで運用してみて、不都合がある場合はpovoを契約することになるだろうか。
LaLa Callもなくなってしまえば。もうpovo一択になってしまう。
まあ、引っ越しがあるまでは現状維持、ぷらら光電話+ぷららフォン for フレッツのままにする。
望ましいのは、固定電話機が使えるぷららフォンが利用できることだが、NTT組織再編でプロバイダーとしてのぷらら終了というフラグが立っているので、
せっかく手に入れたIP電話用のルーターは使わずじまいになってしまいそうだ。