夜の翼

オーディオ、音楽、車、ケータイなど好きなことを気ままに綴るブログです。

フロクのアンプ(その3)

2011-12-25 15:25:15 | オーディオ
ついに届きました。Stereo誌2011年1月号。
くるみ表紙から雑誌本体と付録の箱を取り外しました。
付録の入った外箱はこんな感じ


箱を開けてみると、入ってますね。


基盤自体は、完成品です。LUXMANとStereoのロゴが基板にちゃんと入っています。


ACアダプターにもLUXMANのロゴが。なかなか細かいです。


とりあえず音を出すために、足を付けました。作業時間1分半。
透明のカバーは、埃よけにもならないので付けませんでした。


さて、セッティングですがこちらの方が大変でした。
まず、リビングにあるNS-10MMTをスタントごとパソコン部屋に移動。
スピーカースタンドは、床に座って聴く位置でセッティングしていたため高さが低いので、
高さを一番高い位置まで調整しました。
NS-10MMTを取り付けてみると、床からツイーターまでが105cmと、
PC用の椅子に座ってちょうどいい高さになりました。
一本足のスタンドなので、PCデスクにピッタリ寄せるとデスクトップに若干スピーカーがかかるので、
デスクトップからBOSEのMediaMateⅡを取っ払い、
パソコンの位置を少々中央よりのずらすと、ちょうどいい感じ。
やはり無理やりデスクトップにスピーカーを置くよりは、スタンドを使った方がいいようです。
ただ、ミニタワーのPCは少々高さが邪魔になるので、次のPCは横型の方がいいですね。

さて、アンプとスピーカーをつなぐスピーカーケーブルですが、
GX100の前に使っていたVictorのSX-LC3の付属のスピーカーケーブルが余っていたので、それを使用します。
このケーブル、外観からするとどうもBeldenの9708だと思われるので、取っておいたのです。


片チャンネル3mと長かったので、半分にしました。
アンプのターミナルがプッシュ式なのですが、本体が軽すぎるため結線が少々難しい。
なんとか押し込みましたが、ちょっと太めのケーブルはつなぐのが難しいかもしれません。
RCAケーブルは、AudioQuestのG-SnakeというAudioQuestの中では最もベースシックなケーブルです。
Babyfaceからのアナログ出力は、純正のブレイクアウトケーブルのPhone端子から変換アダプターを使ってRCAに変換してします。
RCAの端子はほとんど剛性がないので、端子を抑えながら慎重に挿しこみました。
プレーヤーソフトはWaveFilePlayerExperimental、USBケーブルはAudioQuestのCabon、DACはBabyfaceといつもの使用機器です。

さて、ようやく音出し。
Babyface側の音量はいつもヘッドホン出力のときのデフォルト音量にして、
LXA-OT1のボリュームを徐々に上げていきます。
カチッと手応えがあってオレンジ色のLEDが光り電源が入りました。
最初は音が鳴らないと思ったのですが、やはりかなりボリュームを右に回さないと適正な音量にならないので、Babyface側の音量を上げて調整しました。

聴いたソースはいつものカーペンターズ「40/40」。
やはり、ここは歌物から。
いや、鳴らす前は、もしかしてMediaMateⅡに負けたらどうしようとか思っていたんですが、
そんな考えはまさに杞憂。
Babyfaceを導入してからはガラッと良く鳴るようになったMediaMateⅡですが、
LXA-OT1とNS-10MMTの組み合わせとでは比較になりません。
明日にでもMediaMateⅡをリサイクルショップに売り飛ばしてきます。

音量が小さいと物足りない感じがするのですが、ある程度の音量に達するとこれがイイんです。
定位がピタリと決まり、カレンがデスクトップ上で歌っているよう。
もちろん広大なfレンジというわけにはいきませんが、楽器の質感などはいつも聴いているHD595の音にかなり近いです。
さらにいろいろとソースを替えて聴いてみましたが、カーペンターズのときはあまり気にならなかったのですが、やはり懸念していたように低音は不足気味のため、曲によってはハイ上がりになってしまい、
ちょっと薄っぺらな音になってしまいます。
ウッドベースのソロ曲も聴いてみましたが、細かい音は比較的聞こえるものの、
低音派でない私でも、もうちょっと低音の量感が欲しいなという感じになります。
スピーカーがリアバスレフなのでもう少しスピーカーを壁に近づければいいのですが、
スピーカースタンドのベースが邪魔になって、30cmより近づけることができません。
イコライザーも使えないのでこれは諦めるしかないですね。

スピーカーが半休眠状態だったので、LXA-OT1の慣らしも兼ねて慣らしっぱなしにして1時間ほど放置。
その後聴いてみましたが、ちょっと音がほぐれてきた感じです。
試しに妻にも聞かせてみましたが、「明るい音でいい感じ」とのこと。
そのとおりで暗く引っ込んだ感じではなく、明るく前に出てくるようなイメージです。
しかも、けっこう音場感も悪くなく、音が中央に集まっている感じではなく、
狭いデスクトップ上には限定されますが、楽器がそれぞれキチンと分離して聞こえます。
ただ、やはりペア1万円程度のスピーカーなので、音に潤いがないというか、ちょっとカサついた感じがします。
ウーハーが紙コーンのせいですかね。
大昔に使っていたBOSEも301も似たような傾向にあったような記憶が。
デジタルっぽい感じの音ではなく、ちょっとアナログライクな音調です。
88dbのNS-10MMTをニアフィールドで聴くには十分な音量がとれます。
むしろ、ある程度低音が出てくる音量にしてしまうと、ちょっと賃貸住宅住まいの身としては近所迷惑にならないかそっちの方が心配です。

LXA-OT1とNS-10MMTの組み合わせで出てきた音は、予想以上に聴きやすく満足のできる音でした。
まあ、アンプから上流の機器にコストがかかっているとはいえ、
ある程度の解像度はありながら、安っぽいとげとげしい音になっていないのが何よりの美点かと思います。
問題は、アンプの外観。
むき出しだ。ネイキッドだ。
そういえば、池田工業製のアンプのケースというかベースというか、それが雑誌の発売と同時に発売されました。
気になる値段は…6980円!
LXA-OT1が約2.5台買えます。
LXA-OT1とセットで買う値段で、ケースに入った中華製デジタルアンプが2台買えます。
まさか5000円は超えないだろうと思っていた自分が甘かったです。
しかし、本当にずるいです。
アルミ削り出しで梨地仕上げシルバーアルマイト処理の非常にきれいな仕上げ。


結局静電シールドにはなりませんでしたが、電源ランプがきれいに見えるように配慮されたブルースモークのアクリルボンネット。


おっさんの購買欲を刺激するじゃありませんか。

それとは別に、真空管アンプを中心に扱っているショップがこのアンプベースの別注品を発売するとか。
それがこれ。


こちらはあまりそそられないな。
真空管アンプ好きにはいいのでしょうが、デジタルアンプに真空管アンプ風のボンネットをかぶせてもなーというのが正直な感想。
しかもお値段、雑誌とセットで(セットでしか販売しないそうです。)予価12500円!!
ということはケースだけで9800円!!!

付録の付いていた雑誌にはLXA-OT1の使いこなしのページもありましたが、
雑誌に紹介されているような金属製のケースは到底自作出来そうにないので、
素直に池田工業製の純正ケースというかベース「AmpBase」を注文してしまいました。
このアンプのフロクが好評ならば、来年の1月号にはきっと出力をアップしたLXA-OT2がフロクにつくに違いない。
そのときはこのAmpBaseが流用できるように基板の大きさは同じに違いない(希望的観測)。
そんな期待を込めながら。

何でもこのAmpBase、初回のロットはもうすでに完売とか。
いつになったら入手できるのでしょうか?

(つづく。)