uparupapapa 日記

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金星探査機「あかつき」、周回軌道投入に成功

2015-12-10 04:42:12 | 日記
宇宙航空研究開発機構(JAXA=ジャクサ)の金星探査機「あかつき」が9日、

金星を回る軌道に入ったことがわかった。

日本の探査機が、惑星の周回軌道に入るのは初めてとなる。

あかつきは金星の大気現象の解明をめざし、2016年春から本格的な観測に入る予定だ。

-読売新聞 12月9日(水)配信 -



あかつきは、金星の大気の運動や雲の形成過程などの観測を目的とした惑星気象衛星で、

2010年5月に打ち上げられた。

同年12月7日、金星周回軌道に投入する予定だったが、

メインエンジンが故障して失敗。

丸5年経った今月7日、

姿勢制御エンジンを使った再投入という世界初の挑戦を行い、成功した。

-ITmedia ニュース 12月9日(水)22時17分配信-



○「あかつき」、最後のチャンス

金星周回軌道投入への再挑戦の日は2015年12月7日に設定された。

12月7日というのは、奇しくも5年前に失敗した日と同じである。

何の星のめぐり合わせかと思いたくもなるが、

実際のところこれは、金星と太陽、そして「あかつき」という衛星による、

比喩ではない本当の意味での星のめぐり合わせによる単なる偶然である。

この5年間、ある人は原因調査に奔走し、

ある人は再挑戦に向けて知恵を絞った。

さらにある人は「あかつき」の観測データを解析するプログラムを改良し、

またある人は欧州のヴィーナス・エクスプレスのミッションに参加して論文を書いたりと、

それぞれがさまざまな形で過ごしてきた。

多くの人々の想いを載せ、「あかつき」は、再びの、

そして最後のチャンスとなる軌道投入に挑んだ。

【取材協力:JAXA】

-マイナビニュース-




歴史的な金字塔と打ち立てた日として

日本史にも世界史にも、宇宙開発史にも書き加えられる日となった。



この5年間の「あかつき」と運用チームの苦闘

私が毎週楽しみにしているテレビ番組『下町ロケット』を

彷彿させるような人生のドラマが繰り広げれられたに違いない。




2010年5月21日に打ち上げられた「あかつき」は、

順調に航行を続け、6月28日にはセラミック・スラスターの噴射が行われた。

この噴射は、金星への接近条件を調整することと同時に、

新技術であるセラミック・スラスターを金星周回軌道投入で使うため、

その出力特性を把握するためにも不可欠なものだった。

噴射は成功し、軌道変更とセラミック・スラスターの技術実証のふたつを成し遂げた。

-マイナビニュース-



スラスターに燃料を供給する配管にあるバルブ(弁)から送られた燃料が

異常燃焼を起こし、探査機の姿勢が乱れ、そしてスラスターが停止したのが

5年前の失敗の原因。

メインエンジンがダメなら4つの姿勢制御用小型エンジンをという発想が

5年の歳月をかけ、成功に導く原動力になったという。




姿勢制御エンジンを使った再投入という世界初の挑戦と成功。

軌道は、工学チームの廣瀬史子主任研究員を含む4人のチームで、

何万ものケースを「寝ても覚めても計算」して割り出した。


2歳5カ月の娘を持つ廣瀬氏は、家族に支えられてここまで来たと話す。

「夜遅く帰っても、娘は私の顔をみると大はしゃぎするので、

本当に我慢しているんだなと分かった」。

 軌道投入の前日、夫が豆乳鍋を作ってくれたという。

「投入(とうにゅう)でしょ、と。娘と夫と3人で食べた。

そういうことの支えの連続だなと」。

投入に成功した様子をテレビで見た娘は「あかつき頑張ったね」と言ってくれたという。





奇しくも12月7日は第二次世界大戦の記念すべき日。

1941年12月7日は独ソ戦において

ドイツの侵攻が止まり、連敗を続けてきたソ連が初めて反転攻勢に転じた日だ。

そしてその翌日(現地時間は12月7日)は、真珠湾攻撃にて日米開戦が勃発した日。


あれから74年。

日本も惑星探査で世界の仲間入りができ、

日本が世界にデータを供給できるようになった。

失敗から生まれた成功。

私は素直に祝福したい。


5年前の12月7日に失敗し

5年後の12月7日にその失敗を挽回。


74年前の12月7日に始めた(戦争の)悲劇を

74年後の12月7日に(人類に対する技術貢献で)挽回した。


後世の人たちにそんな評価を受けて貰える記念日にしたいものだ。


軌道投入に失敗したとき、きっと頭の中が真っ白になったはずなのに、

諦めず5年かけ成功に導いたスタッフたちの執念に感動したオヤジが一句。




諦めない 不屈の闘志 飲むときは

 (不撓不屈 研鑽練磨 普及会)


お粗末。