毎日新聞 2012年06月03日 21時00分
3日午後0時半ごろ、長崎県対馬市厳原港の南東約13キロの海上で、九州郵船(福岡市)の高速船ヴィー ナス2(163トン、楠正泰船長)が、海洋生物らしい物体と衝突した。乗客乗員計104人は無事。油流出や浸水もなかった。同船は午後1時15分ごろ、厳 原港に入港したが、船の海面下の前翼部分が船底方向に曲がり、折り返し便から欠航となった。
対馬海保によると、高速船は福岡・博多から壱岐を経由し対馬に向かう途中だった。時速約80キロで航行 中、船前部で強い衝撃があった。直後に、左舷後方部の海面が赤く染まり、黒い物体が浮上する様子を一部乗客が見たという。クジラなどと衝突した可能性が高 いとみて調べている。
対馬周辺での、海洋生物と高速船との衝突事故は07年に福岡−韓国・釜山航路でも発生し、1人死亡、数十人が負傷した。対馬、壱岐と博多を結ぶ航路では初めてという。【梅田啓祐】
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