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保守記事.274-44 な、なんだって!!

2016-03-17 17:34:58 | 記事保守

カッパのたたりは? キュウリ300年の禁解いた集落

中村真理

2016年3月17日16時19分

 全国に伝わるカッパ伝説。三重県熊野市飛鳥町にも、300年以上にわたってカッパとの「約束」を守ってキュウリの栽培を禁じた集落がある。農業収入を得るため、栽培を解禁して35年が経った。カッパ伝説はどうなったのか。集落を訪ねた。

 市中心から車で約30分走ると、大又川沿いに平(だいら)集落の田んぼが広がる。住民に道を聞きながら河原にたどりつく。「カッパ之碑」はひっそりとたっていた。

 碑の横の説明によると、「三百年の伝統を重ねたキュウリ作らずの禁を解き、祈願の経本の代りとして此の碑を建てる」(原文ママ)。1983年3月にたてられたようだ。「碑の前は深いふちで、カッパがいたということだよ」。近所の人が教えてくれた。

 「あの時、集落は大騒動だった」。住民の桑原清志さん(68)は振り返る。

 当時の新聞や「熊野の文学と伝承」(みえ熊野学研究会編)によると、発端は80年秋、市農協から持ちかけられた採種用のキュウリ栽培の話だ。住民同士の話し合いが何度ももたれた。

 「集落の長老はキュウリを作ったらバチが当たるって、うるそうてね」と桑原さん。「おはらいをちゃんとするから」と説得に当たった1人が桑原さんの祖父だった。

 市史などによると昔、集落にはカッパが度々出没。あるとき、河原にいた牛を引っ張り込もうとしたカッパが逆に引き揚げられてしまった。村人に捕らえられたカッパは「この村でキュウリを作らなかったら、もう出てこないから逃がしてくれ」とお願いした、と言い伝えられている。

 その後、住民は約束を守ってキュウリを作らず、庭に捨てた食べ残しのキュウリから芽が出たら引っこ抜くほどの徹底ぶりだったという。ところが、キュウリ論争を経て、81年春から立派なビニールハウスで栽培を開始。住民はキュウリを作るようになった。「今のところ何もない。迷信やからさ」と桑原さん。

 一方、今もかたくなにキュウリを作らない住民もいる。「集落の人にもらっても食べない。別の地区の人からいただくよ」と杉下悦夫さん(80)。母親は栽培再開後も「うちだけはキュウリを作らん」と言い伝えを守った。なぜ今も? 「どっかにひっかかるんかなあ」

 杉下さんは正月には高級キュウリをカッパの碑にお供えする。「子どもの頃は川へ泳ぎに行くとき、キュウリのへたは食べるなって。カッパにしんのね(尻の穴)を抜かれるってよく言われたもんや」

 集落ではカッパを「ガラボシ」と呼んだ。杉下さんは以前、新聞への投書で「大又川のガラボシ」というペンネームを使ったこともある。記者が「カッパに愛着があるんですね」と言うと、大きく笑った。(中村真理)

 

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