横浜・港南中央で学習や発達に特徴がある子どもを支援する塾 びすぽうく

”教室の”困った”を”わかった!”へ。子ども・保護者・学校の先生、みんなが元気になるために実践経験をもとにしたつぶやき

「そのとうり」「そのとおり」

2022-11-26 11:43:38 | 発達や学習が心配
1月末になり、そろそろ来年度新入学のお子さんの「就学時健診」も

終わったころかと思います。

幼児さんだけでなく、子どもと(もしかしてけっこう成長してからも?)

話していると、柔らかい言い方で素敵だな、と思うことがあります。

が、

作文や漢字のフリガナつけをしていてとなることも。

窓 ま→ま

金魚 きんぎょ→きんじょ

その通り そのとり→そのと

言う  いう→

🌰 く→く

画鋲 がびょう→がびお

天井 てんじょう→てんぎょう

ん→う




「がびお」は、1年生の作文の中ででてきて、

どんな男の子かな?と思い、書いた本人に訊くと、

「せんせいが、絵をはるときにとめてるの。」ということが判明し、

やっと「がびょう」だとわかりました。

本人は、「自分で書いた」発音で話しているので、そのまま書くのだと思います。

マスク生活になってから余計、曖昧なまま日々過ごしているのかもしれないです。

学年の小さい子や入学前の子でひらがなが書けるようであれば、

「発音」「かきことば」が一致しているかときどきチェックする必要があるかも

しれないです。

「もの」であれば、「絵」や「写真」を見せて、

「これなあに?」と訊いてひらがなで書いて見せるなど。

特に

「ぎゃ」「ぎゅ」「ぎょ」

「じゃ」「じゅ」「じょ」

「だ」と「ら」  「ど」と「ろ」

あたりは、「聞き取り」だけでは曖昧になることがあり、

誤って覚えてしまっていることも多いかと思います。

「漢字」の学習が入ってきて初めて

「金魚」が「きんじょ」でないことが分かる子もいるかもしれません。

国語は、本当に「読む」「書く」「聞く」(聴く)が関わり合っている学習だと思います。

そして、自分が曖昧なときに「訊く」ことができると楽になることは、

どの学習でも、大人になってからも大切なことだと自戒をこめて思います。



パプリカ

野菜や花ってアップで見るとまた違った美しさがありますね💛



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11月雑感

2022-11-19 12:20:37 | 発達や学習が心配
今日は、とってもいいお天気!

天気がいいと気持ちも晴れますね!

今日は、ここのところ少し気になっていることを書いてみました。

先月ごろから特別支援学級在籍のお子さんが、交流(一般のクラスで授業を受けること)の時間が

授業時間の半数を超える場合、在籍を一般の学級に移すこと、と文部科学省が方針を出したことに

反響がありました。

日本は、教育の「インクルージョン」が遅れている、ということも言われています。

インクルーシブ教育は、障害のある子どもたちの能力を最大限にのばす、

つまり子どもの側の変化を引き出す

ということ。

ノーマライゼーションは、障害がある人がない人と同じように生活し、

のびのび活動できること、

つまり、その人の周りの環境を変えること(周囲の意識を変えることも含め)

インテグレーションは、障害がある児童もそうでない児童も同じ場所で教育を行うこと

出典

どの教育にも、メリット・デメリットがあります。

文部科学省が「方針」を出した後、特別支援学級に通う子どもの保護者から

疑問の声が上がったようです。

「交流(一般のクラスで授業を受ける)」ことで将来転籍(一般のクラスへの)を目指している

子どもにとっては、いきなり「全部の授業」を一般級で受けることになり、

「準備期間」がなく、「だんだんに慣れていく」ことができなくなるのではないか。

また、交流時間が減るのなら、今まで参加できていた交流級の授業が受けられなくなるのではないか。

そして、「交流級」の保護者からは、特別支援学級から授業を受けにきている子どもの中には

個別の対応が必要な子どももいるのに、担任一人で手が足りていないために

自分の子どもへの先生の支援が減ってしまうのではないか、という危惧も出されていました。

どの意見も、本当に保護者として心の奥からでたものだと思います。

特別支援学級のお子さんの保護者の中には、

交流を徐々に増やしたい

という考えの方と、

交流に行くことで子どもが傷ついてしまうのではないか

と危惧する方がいらっしゃると思います。

子どもの状態によってより静かな、刺激の少ない、個に合わせた支援がある環境が必要な場合もあります。

そして、特別支援学級には、知的なレベルが高く、学年相当の学習ができるお子さんもたくさんいます。

学校の環境に慣れてきたころ、交流を増やして学習の場を広げたい、と思う子どももいます。

また、一般の学級にも個別に支援が必要なお子さんはたくさん在籍しています。

本当に子どもによって、保護者によっていろいろな状態で一律ではないのです。

個別の支援が必要な子どもが一般のクラスに多くいた場合、担任一人では

全員への対応が難しくなることは当然だと思います。

結局、その子どもがどの場でどのように学ぶかは、

子ども自身の状態と気持ち、

学校としての物理的な状態(教室の数や児童数、児童の状態、教員の配置など)

そのときどきで流動的なところが本当に大きいと、担任を長くしてきて思います。





「一律」にできないのが「現場」。

子ども自身も日々成長していきますし、公立の場合、いろいろな状況のお子さん達がいます。

全国的に「柔軟」な対応をするシステムが構築されることは、

難しいとは思いますが、子どもの数自体が減少傾向にある今、

一人ひとりが大切にされる環境づくりが工夫してできないかな~と思います。

批判するより、「どうしたら?」。

ずっと、ずっと考えています・・・。

子どもはこれからの未来をつくる宝物ですから。💛




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「入れすぎ」に注意?

2022-11-10 15:09:59 | 発達や学習が心配
11月の出だしは、穏やかなお天気です。

今月は、学校の「総合学習の発表」「音楽会」など文化的な行事があるところもあるようです。

コロナになり、地域や一般からの参観はなくなり、保護者も人数制限がかかっているようです。

なには、ともあれ、「ギャラリー」があると子どもたち張り切りますよね!

      

「うちの子、授業中、ぼおっとしているらしいんです。」


ときどき聞くお悩みです。

家庭でもそんなときがある様子です。

だれでも(?)ぼおっとしてしまうことがありますよね。

たくさんのタスクを抱えて、自分がいっぱいいっぱいのとき。

身も心も疲れてしまって、現実から少しはなれたいとき。

すごくうれしいことがあって、つい、思考がそちらに向いてしまうとき。

・・・


今自分がいる現実から少しはなれた「思考」に入っているときは、

マインドワンダリング

というらしいです。


確かに教室で前からみると「ぼおっと」している状態の子に気づくことがあります。

「窓の外」に気を取られていたり、

急ににこにこしだしたり、

中には、テスト中に名前を書きかけて手が止まってしまったり。

ネットの「悩み相談」を見ると、そんな悩みの回答に

「成長の一過程」のような記述があるときもあります。

確かにそういうこともあるかもしれないです。

でも、私の中では、

「子どもたち、授業の内容が途中のところで自分の中に取り込めないほど

いっぱいになってしまっていて、

今、頭の中で整理しているところかも。」

と思う瞬間もままあります。

そんなときに、名前を呼んでみると

びくっとしてまた「現実」に戻ってきます。

パソコンでもたまに「指令」が多く、重たくなると、

少し次の動作にいくまでに時間がかかることがあります。

人間だから、ましてや発達途中の子どもならなおさらありそうです。

無理に先に進めようとせずに「頭の整頓」をする時間をとって、

「整頓」が終わるまで待ち、それから「先に進む」体制を支援者がとれるといいのかなと思います。

(叱っても効果はなさそうです)

1回にする「課題」の量を減らすのもよいと思います。

(1つの課題を何回かに分けてして、結果、終わればよし

お子さんの状態によっては、課題そのもののレベルを下げたり、

ゴールの量を減らすことも必要
かもしれないです。

(あまりにレベルがその子に合っていなくて、

量も多すぎるときにさーーっと「シャッター」が下りてくる感じがしたこともあります)

でも、こんなことが「たまに」でなく

「頻繁に」起こるようであれば、念のため専門の機関に相談に行ってもよいかもしれません。



子どもの状態が気になるときに相談すると、よく「様子をみましょう」という返事がきますが、

これは、ほおっておくのではなく、

子どもがどんなときにその状況になるのかを「観察」し、「記録」することだと

私は思っています。

一時的なものかどうかは、しばらく「様子を観察」する必要があると思います。


心配しすぎは、よくないとは、思いますが、記録をとることで

頻度や状況がはっきりしてくると「対処の方法」も浮かびやすくなるのでは?


今月は、小学校の新入学のための「就学時検診」もあります。

入学前に不安があるときは、早めに相談にいかれても、と思います。

子どもたちが安心して学校生活がおくれますように。


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ノートやプリントに「フリック入力」してみました!手書きが苦手な子どもに使えそう!

2022-11-03 15:50:18 | 発達や学習が心配
今日は、「文化の日」。

昨日、生徒さんに「文化の日ってなんですか?」と質問を受け、

自分になりに解説したのですが、やっぱり調べてみました。



そして、職業柄(笑)説明文の読解にしてみました。

これは、印刷した紙です。

もし、この問題を「えんぴつを使って書くことが苦手な子が取り組むとしたら????

2か月ぐらい前からこんなアプリを使ってみています。



文具の「コクヨ」が作っているノートを使った勉強のアプリ。

まず、先ほどのプリントをアプリ内の「カメラ」で写します。



横長のプリントより縦長のプリントの方がうまく入ります。

うまく全体の写真がとれたら、「保存」し、

問題文を読みます。

1問目の答えがあるところにラインを引いてみます。



好きな色を選んでラインを引きます。ラインを引くと、回答欄に写すときらくになります。




解答を文字入力します。



文字の大きさを選んで、回答欄をタップすると、(私は、フリック入力で設定していますが、キーボードでもできます)

長方形が出てくるので、回答を入力します。



 読むことに少し苦手がある場合は、だれかに読んでもらって、音声を入力することができます。



再生するボタンです。



音声が入っている部分です。

マーカーや、音声は消したり、変更したりするのも簡単です。

よく、高校生が暗記するために、「赤い下敷き」を使っていますが、

全体や部分に色をかけることもできます。

「音声」を入力できれば、自分で何回でも「聴き直し」ができます。

自力で「筆記具」で「紙に」書くことができる人を前提につくったアプリかもしれませんが、

「筆記具」で書くことが苦手な子にこそ役に立つアプリだと思いました。

(もちろん、指で全体を拡大することもできます)

小学生の子どもも、2回ぐらいの練習で自力で使えるようになりました。

タブレットから入力したものをエアプリンターで飛ばして印刷すれば、そのまま提出もできると思います。

(その前に学校に許可を得ないといけないかもしれませんね。)

国語の縦書きも試してみたのですが、まだうまく使えていないか、

そもそもアプリが横書き前提なのかは、まだわかりません。

とりあえず、縦書きは、別のアプリを使っています。

もし、このブログを読んでうまく対応する方法がわかった方がいらしたら、ぜひ教えてください!



タブレットとプリンターが自宅にあれば、書くこと、読むことが苦手な子どもができること、

楽になることがたくさんあると思います。

子ども達は大人よりいろいろな機能をつかいこなします。

説明がほとんどいらないことも多いです。

「文化の日」。ぜひ、いろいろな子ども達にいろいろな学習方法で「文化」に触れる機会を多くしていけますように。



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