横浜・港南中央で学習や発達に特徴がある子どもを支援する塾 びすぽうく

”教室の”困った”を”わかった!”へ。子ども・保護者・学校の先生、みんなが元気になるために実践経験をもとにしたつぶやき

作文の前にまず、「まとまった話し方」

2014-04-21 17:03:47 | 発達や学習が心配

新学年が始まり、2週間がたちました。
学校や園での出来事をお子さんがおうちで
話すこともあると思います。
「えっとね・・・」
楽しそうに、ときには、いらいらをぶつけながら・・・。
「・・・で結局なにがいいたいの?」と思うことも
あるかもしれませんね。単にちょっときいてほしいだけ
なら聞き流すこともあるでしょう。でも、相手があって、
大切な話だったら・・・。

「作文がうまく書けない」お子さんの中に
「書きたいことをお話してみて。」というと
時間の順序が前後していたり、主語がぬけていたり
することもあります。


これは、1年生の国語の教科書(光村出版)の「はなのみち」という
かわいらしいお話です。
一通り内容を学習したあと、この4枚の挿絵を並べて
「どんな順序だった?」ときくと、
順序良く並べにくいお子さんがいます。
音読はとても上手です。
でも読むことに集中していて、話の「つながり」が
とらえられていなかったのでしょう。
このようなお子さんの中に、よく友だちと口喧嘩になって
しまうお子さんがいます。
原因→結果
がとらえにくいのかなとも思います。
このお話は4枚の挿絵でしたが、
このようなお子さんには、まず2枚の挿絵で、
順序を考えたり、お話づくりをしたりする練習から
始めるとよいかもしれません。

けんかの仲裁をするときも、
「そもそも」のところから話を聞いていくと、
お互いに原因がはっきりしてくることがあります。
「仲直り」も早いです!


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見通しをもてると・・・ラク!

2014-04-14 15:33:24 | 発達や学習が心配
月曜日始まりの1週間がすぎました。
まだ緊張が続いているお子さんもいると思います。
4月の最終週あたりで、やっとほっ!


今日は、「見通し」の話です。

終了時間の見通しについては以前書いたことがあります。
今回は「手順」です。


上のような「小物入れ」を家庭科で作りたいと思います。
まず、何をしたらよいのか。

1 材料をそろえる(糸・布・ボタン、裁縫道具)

2 布にチャコペンでしるしをつけて、裁つ。

3 ボタンの位置にしるしをつけ、緑の布に切れ目を入れる。

4 白い布にししゅうをする。

5 白い布にボタンをつける。

6 白い布と緑の布を縫い合わせる(待ち針を打ちながら)


7 ボタンをとめて、完成!
・・・と7つの工程があります。4と5は入れ替えても大丈夫です。
でも、4と6は、前後になっては、やりにくいです。

よく図工で、「絵」は得意ですが、「工作」になるとね・・・

というお子さんは、この「順序」の「見通し」が立ちにくかったり、

「立体視」が難しかったり、のり、はさみなどの道具の使い方に「苦手感」が

あったり、などいろいろな要因が考えられます。

「作りたい」という思いと出来上がりの「マイ・イメージ」があれば

あるほど、「うまくいかないことにいらいら」

たまに紙をくしゃくしゃと投げたり、かんしゃくをおこして泣いてしまったり

するお子さんも見かけます。

「せーの!」で作る「園」での工作のように順序が決まっていて、

先生がところどころ立ち止まって一人ひとりができているか

確かめてくださる時期から「すきな材料で好きな動物をつくってみましょう」

という小学校1年生へ。

簡単そうに見えても意外とハードルが高くなっているのかもしれません。

正方形で、罫線が入っている「付箋」を使って、上に書いたような

「手順書」をつくると、「はい、ここまで。」と時間を区切られても、

「次は4番からだ」と子ども自身で見通しをもて、落ち着けることも

あります。

この方法、「作文」にも応用できます!


・・・なんでこんな方法を考えたかって、それはね、

私自身がやることが多くなると、いらいらしないために
優先順位をつけたメモをつくるからなんです!!

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LDは教室できづかれにくい・・・だからこそ

2014-04-08 11:01:16 | 発達や学習が心配

今日から新学期! 新しいクラス、新しい担任、先生、わくわくですね!

今日は、LD(学習障害)について。 LDは、Leraning Disabilityから「Learning Differences」

へと 認識が変わってきています。 つまり、「学習困難」から「学び方の違い」

教室では、「何度繰り返しても覚えない」

「同じまちがいを繰り返す」

「ノートを写すのが遅い」

「口頭では答えられるのに、テスト(記述式)だと点がとれない」

「図形が立体としてとらえにくい」

「作文を書くとまとまりがなくなってしまう

などいろいろな場面で「困難さ」が見られます。

高学年になるにつれて本当に本人が「困難さ」を 自覚し始めると、

「自己肯定感」が下がってしまうこともあります。

大勢の子ども達を見ていると、この「学び方の違い」を ひしひしと感じます。

「漢字」や「九九」でも 「耳から覚える子」 「自分の経験から照らし合わせて考える子」

「視覚的にとらえる子」 「からだを動かして覚える子」 「イメージを思い浮かべて考える子」

いろいろです。

教室や家庭学習で漢字は「何度も書いて覚えさせる」ことが いまだに多いと思いますが、

子どもの「学びのタイプ」に合っているかどうか 分かりませんよね。

一般的な「筆算」の手順とは違う「手順」で 計算する子どもも以前担任しました。

説明もきちんとできるのです。

「アスペルガー症候群(自閉症スペクトラム)」「ADHD」などは、教室で 気づかれることもありますが、

このLD、 特にその子がどんな学びの特徴をもっているのか は、気づかれにくいと思います。

「一行が見えるスリット」を使うだけで国語だけでなく、 算数の文章題の理解が進んだ子どももいました。

国語の文章を友達や先生が読み上げたことで、 「内容理解」ができるようになることもありました。

「勉強ができない!」と思っている子どもも、

「適切な支援」で「わかる」ようになるかもしれません。

診断の有無はとにかく、

LDの特徴をもつお子さんは、思った以上にいるかもしれない、というのは 私の実感です。

支援者が子どもに合わせる、というスタンス、これからはあたりまえに

なっていくのではないでしょうか。

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