横浜・港南中央で学習や発達に特徴がある子どもを支援する塾 びすぽうく

”教室の”困った”を”わかった!”へ。子ども・保護者・学校の先生、みんなが元気になるために実践経験をもとにしたつぶやき

「入れすぎ」に注意?

2022-11-10 15:09:59 | 発達や学習が心配
11月の出だしは、穏やかなお天気です。

今月は、学校の「総合学習の発表」「音楽会」など文化的な行事があるところもあるようです。

コロナになり、地域や一般からの参観はなくなり、保護者も人数制限がかかっているようです。

なには、ともあれ、「ギャラリー」があると子どもたち張り切りますよね!

      

「うちの子、授業中、ぼおっとしているらしいんです。」


ときどき聞くお悩みです。

家庭でもそんなときがある様子です。

だれでも(?)ぼおっとしてしまうことがありますよね。

たくさんのタスクを抱えて、自分がいっぱいいっぱいのとき。

身も心も疲れてしまって、現実から少しはなれたいとき。

すごくうれしいことがあって、つい、思考がそちらに向いてしまうとき。

・・・


今自分がいる現実から少しはなれた「思考」に入っているときは、

マインドワンダリング

というらしいです。


確かに教室で前からみると「ぼおっと」している状態の子に気づくことがあります。

「窓の外」に気を取られていたり、

急ににこにこしだしたり、

中には、テスト中に名前を書きかけて手が止まってしまったり。

ネットの「悩み相談」を見ると、そんな悩みの回答に

「成長の一過程」のような記述があるときもあります。

確かにそういうこともあるかもしれないです。

でも、私の中では、

「子どもたち、授業の内容が途中のところで自分の中に取り込めないほど

いっぱいになってしまっていて、

今、頭の中で整理しているところかも。」

と思う瞬間もままあります。

そんなときに、名前を呼んでみると

びくっとしてまた「現実」に戻ってきます。

パソコンでもたまに「指令」が多く、重たくなると、

少し次の動作にいくまでに時間がかかることがあります。

人間だから、ましてや発達途中の子どもならなおさらありそうです。

無理に先に進めようとせずに「頭の整頓」をする時間をとって、

「整頓」が終わるまで待ち、それから「先に進む」体制を支援者がとれるといいのかなと思います。

(叱っても効果はなさそうです)

1回にする「課題」の量を減らすのもよいと思います。

(1つの課題を何回かに分けてして、結果、終わればよし

お子さんの状態によっては、課題そのもののレベルを下げたり、

ゴールの量を減らすことも必要
かもしれないです。

(あまりにレベルがその子に合っていなくて、

量も多すぎるときにさーーっと「シャッター」が下りてくる感じがしたこともあります)

でも、こんなことが「たまに」でなく

「頻繁に」起こるようであれば、念のため専門の機関に相談に行ってもよいかもしれません。



子どもの状態が気になるときに相談すると、よく「様子をみましょう」という返事がきますが、

これは、ほおっておくのではなく、

子どもがどんなときにその状況になるのかを「観察」し、「記録」することだと

私は思っています。

一時的なものかどうかは、しばらく「様子を観察」する必要があると思います。


心配しすぎは、よくないとは、思いますが、記録をとることで

頻度や状況がはっきりしてくると「対処の方法」も浮かびやすくなるのでは?


今月は、小学校の新入学のための「就学時検診」もあります。

入学前に不安があるときは、早めに相談にいかれても、と思います。

子どもたちが安心して学校生活がおくれますように。


個別学習塾びすぽうくのホームページへ(線のついているところをクリックしてください)






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