横浜・港南中央で学習や発達に特徴がある子どもを支援する塾 びすぽうく

”教室の”困った”を”わかった!”へ。子ども・保護者・学校の先生、みんなが元気になるために実践経験をもとにしたつぶやき

図工の時間~手順は、経験と計画性~

2024-01-12 15:24:29 | 発達や学習が心配
図工の時間、折り紙で〇を切るときに、



のように真ん中に〇を描いて、端から切っていく子がいます。

〇以外全部「ゴミ」。

1年生あるあるです。

でも高学年になってもこのタイプの子どももいます。

折り紙だけでなく、「厚紙」「セロファン」も。

そして家庭科では、「布」も。

百均で安いものがあるとはいえ、この繰り返しをしていると積もり積もれば、大変な「ロス」。

エコでないばかりか、時間も、手間も、お金も。

教員のときは、画用紙のどこから「パーツ」をとったらいいか

授業の始めに実際にして見せていました。

それでも、何人かの子は、この状態。

もしかすると図形の「構成力」に少し苦手感がある子どもかもしれないです。


工作や、絵、家庭科の裁縫など、

手順や計画性が必要なことってけっこうあります。

図工の教科書には、素敵な「完成形」が写真でのっていて、

「作りたい!」という意欲が高まります。

でも、どこから始めて

何か必要で

どんな順序で

つくったらよいか、分からない・・・・


漢字がたくさん読み書きできて計算が得意な子でも、

「計画」が立てられない子どももいます。


例えば

牛乳パックでおうちをつくるとしたら・・・



ここまでいくためには、

いきなり「セロファン」貼り、ではなく、



こんなふうに牛乳パックを平らにするところから始めないといけません。

どうやって切り開く?


先生の切り開く実践をみても、同時並行ではできない子もたくさん。



こんなふうに切るところにテープをはってもいいですね!

この切る順がわかりにくいときは、テープに番号を書くとか。

平らになったら、穴をあけたいところに絵を描いて・・・

でもその絵も自分のカッターやはさみの「技量」を超えてつい、複雑になってしまうと・・・

実際には、うまく切れず・・・。

そして、セロファンを貼る段になると

セロファン全面にのりをつけて、べたべた。


         

「工作なんて面倒で、楽しくない!」と思う前に、

1回目で「うまくいく」と思わず、

2個、3個と同じものを作ってみれば、だんだんにこつを覚えていくのでは。

手先が器用な子ばかりではなく、

作る段取りの「計画性」がある子ばかりではなく

先生の注意がすべて覚えられる子ばかりではなく。


学校の図工の時間は限られていて、そんなにいくつもつくれないとしたら

図工の教科書をみて少し「先どり練習」してしまうのもよいかもしれないですね。

一度でぱっとうまくいってしまう子もいますが、

何回か「経験」を積むことで少しずつ伸びていく子もいます。

手やからだをつかって「経験」したことは、忘れにくいです。

出来栄えより、「がんばったポイントさがし」をして次の意欲につなげられると

いいな~と思います。




今日の富士山!



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