横浜・港南中央で学習や発達に特徴がある子どもを支援する塾 びすぽうく

”教室の”困った”を”わかった!”へ。子ども・保護者・学校の先生、みんなが元気になるために実践経験をもとにしたつぶやき

教科書を白黒にしてみると・・・

2018-09-28 13:55:23 | 発達や学習が心配
関東地方は9月に雨の降らなかった日がほんのわずかだと

昨晩ニュースで伝えていました。

今日は、久しぶりの青空です

9月末で夏休み明けの勉強も落ち着いてできるようになってきているはず?

・・・今日は教科書の「図」について考えて見ようと思います。

教科書は、少しずつ「ユニバーサル化」が進んできて、

色覚に対しての対処も考えられつつあります。



中学年の社会の教科書です。

よーく見ると、「赤」と「むらさき」、「黄色」と「オレンジ」の区別が

つきにく子のために「黒で囲って」あったり、⇒が「実線」と「点線」

で区別してあります。

ただ、このページは、水源から蛇口までの水の流れを示したものなので、

いろんな情報が入っているとかえって「わからなく」なってしまう子もいます。

私が教員のころ、社会の時間「地図」を見せると「地名」を探せない子が

かなりいました。

目安になる「アの3」などというグリッド(マス)があったのですが、

それを使っても、です。

そのときは、座席を回って「ここ」と教えたり、となりどうしで

教え合ったりして進めていました。



先ほどの地図を白黒コピーして、必要な部分だけ色をつけてみました。

少し手間がかかりますが、たぶんこれで「必要な情報」が見やすくなると

思います。

(地名がもう少しはっきり濃く、大きいとさらに見やすくなると思います。

ふりがなもあるとなおよいです!)

「資料」がみとれないと、その後の「気づき」や「話し合い」に影響して

しまいます。

とても「つまらない」時間になってしまいますね。

算数でも「見え方」で困り感をもっている子がいます。

特に図形。



6年生の「拡大・縮小」の問題です。

水色の1マスは5mmです。

「見える」子にとっては、なんてことのない「マス」ですが、

「遠視」などで「近く」が見えにくかったり、

「苦手な色」のある子
にとっては、

この「水色」がつらいようです。

(学校ではあまり「遠視」に気づかれないくいです・・・)



白黒で拡大コピーしてみました。

たぶんこれで少し楽になる子がいると思います。

テスト直しをしていると、図形の問題で「問われている意味」が

分かっても、「マス」が数えにくいために、正解できない子が

いることに気づきます。

一律に「白黒がいい」とは限りませんが、

その子の「見やすい大きさ」「見やすい色」そして、「いる情報だけに絞る」ことで


授業に参加しやすくなる子どもがけっこういるのでは、と思います。

もし、子どもが何回も地図をみることに困難さを感じている様子なら

算数の時間、マスの数え間違いが多いなら

ぜひ一度試してみてください。

    

「デイジー」で地図帳を拡大してみたのですが・・・

やはり「地図帳」そのものなので「地名」は見えにくかったです。

なにか少し「楽」な方法で「地図」が見やすくならないかな・・・・。



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「忘れない」うちに・・・

2018-09-23 16:02:21 | 発達や学習が心配
このところ、急に秋めいてきましたね。

いつの間にか虫の音も「秋の虫」に変わってきました!

今日は、「忘れないうちに」の話です。

みなさんは、「忘れないようにするために」

何か手段をとっていますか?

「約束」だったら、メモ帳やカレンダーに書く

冷蔵庫にメモを貼る

スマホの中にメモる・・・

または、直接頭の中にインプットして

それだけで忘れないという「神様みたいな人」もいるかも。


今日私がお伝えしたいのは、もっと「すぐ」の話です。

どのぐらいすぐって、たぶん、「1秒が2秒ぐらいの間」

教室で先生が「並んで~」と言ったら、友達を押しのけて勢いよく走って来る

「今日は外で体育です。」と言ったとたん、廊下に突撃。

そこまでしなくても、

ものすごい勢いで問題を解いてケアレスミス。

・・・少し、思い当たるところあり!の方もいるのでは。


すごく急いでプリントを仕上げてしまう子に

尋ねたことがあります。

「もしかして、忘れないうちに書いてしまいたいの?」

返事は、「うん。」

そうだったのか

覚えていた知識をテストの直前まで見ていて、用紙が配られたとたんにすぐ、書く、というレベルではなく、

「その場に浮かんだ計算式や、解き方が、手に伝わってで書いて文字として残る」までの

「時間」に「忘れてしまわないか」が心配になってしまう・・・。

だから「急いで」進まないといけないようなのです。

「列に割り込んでしまう子」は、「並ぶ」ということを

「外体育ですぐ廊下に出てしまう子」は「外で体育をする」ということを

忘れないうちに行動してしまうという、一種の「自己防衛」本能なのかもしれないです。

一つのことに「集中するあまり」周りのことが「視界」に入らず、

ぶつかったり、自分が転んだり・・・。

学習だと、文字が乱雑になってしまったり(落ち着くと結構上手に書いたりできるのに)。

問題をよく読まずに、答えてしまったり。

もしかすると音読では、次の行へと気持ちが飛んでしまっていて、

行とばしや語尾を適当に読んでしまうことがあるのかもしれないです。


こんな子たちは、まず「叱られたり」「注意されたり」することが多いと思います。

一斉指示では、「音声」のみで伝えられることが多く、

1回聞き落としてしまうと、大変、と焦ることで「急いで」しまう。

もしかしたら、黒板に文字で書いてあると落ち着いて行動できるように

なるかもしれないです。(見返すことができますものね)

それで、あわてずに出来たら、「ほめて」あげたいですね!


問題だと、1問だけ見えるようにしたり、キーワードに自分で印をつけたりすることで

「落ち着いて」できるようになるかもしれません。

次の問題が気になると、「先に進まなくては」と思ってしまいますものね。


テストで「いい出来」だと思っていたのにたくさん減点されて返されたとき、

次回は、なんらかの「自分チェック方法」が使えるようになると実力が発揮できるのでは。




・・・毎回思うのですが、自分に言い聞かせているみたい。

私も気をつけます!


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優しい気持ちになる

2018-09-15 21:30:03 | 発達や学習が心配
3連休ですね!

私は3日間、自分のスキルアップを図るため、

「お勉強」してます!(笑)

今日は、「ソーシャル・スキル」の話。



例えば


せまい通路に立っていてだれかがそばを通るとき、

少し身をひく

何人かで話をしているとき、自分ばかりが話さずに

あまり話していない人にも目を向ける

・・・・そんなことが自然にできる子どももいれば、

ぜんぜん気づかない子もいる。

プレゼントを渡して「どうだった?」ときくと

「うん。」で終わってしまう。

あげた方としては、なんだかな、と思いつつ

「そういうときは、『ありがとう』って言うといいよ。」と

教えています。


どうしたらよいか本当にわかっていないために

友達との関係が円滑にいかない

だれかを怒らせてしまう


そして、その結果友達の「輪」から外されてしまう・・・

中学年ぐらいになるとこんな子もでてきます。


高学年に近づくとだんだん大人の「アドバイス」がききにくくなるので

低学年のうちから「自然にルールを学びにくい子」には、教えていく必要が

あるのでは、とこのごろ強く思います。



学校や社会で「ルールからはみ出して」しまう子は、叱責されることが

多いと思います。

でも、そこで大人が「優しい気持ち」になって

(もしかしたらこの子は、この場でどうしたらよいか

わかっていないかも)と「想像して」「どうしたらよいか」

その子に分かることばで「説明」していったら、


すっと受け入れられるかもしれないです。

私もついつい、「怒って」しまいますが、「怒る」より「説明」する方が

かえって「近道」。

「怒って」いることは伝わっても、「ではどうしたら」がないと

同じことを繰り返してしまう。



そして、「よくないこと」を黙認してしまうと、

子どもはその「よくないこと」が「やっていいこと」と思ってしまう

こともあります。黙認は、「優しさ」ではないです。

「よくないこと」は伝えるべきだと思います。

ただ、それをきいて子どもがいきなり「ごめんなさい。」は言えないです・・・。

いったん、よくないことをしてしまったその子の「状況」を

理解しようとする「優しさ」も伝えていかないと・・・。

本人は自分が「いけないこと」をしてしまった、と受け入れられない

ときもあります。

よく、「自分がされて嫌なことは、人にしてはいけない」といいますが、

子どもに言わせると、「自分だったら大丈夫だからやった」と返してくることも

あります。

この辺、なかなか難しいです。

大人も「人間」なので「感情」が先立つこともありますね。

私も「当事者」でないときの方が「優しく」聞くことができます(笑)


先日もある子と話していて、そんなことを感じました。

少し時間をおいて冷静になって、自分が感じたこと、したこと、

見たことを振り返る・・・

(大人は聞きながらメモをとり、時系列に並べていく)

そこで、本人が気づけば、💮

大人のヒントで気づけば、ほめる。

ほめられたことは、「経験」として残っていくのかなと思います。




・・・振り返ると、教員のときは、こんなことを毎日繰り返していたな、と

思います。一人ひとりを呼んで話をきいて。

その場では無理でも、しばらくして子どもが納得するときもありました。

きっと、この「優しさ」ってその子が成長する存在であることを

認めて、その子のことを「好きで」いることなのだと思います。



話しやすい優しい大人」でいたいと思っています。




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「座席」で気分が変わる・・・いらいらも?

2018-09-07 14:38:24 | 発達や学習が心配
休み明けの「席替え」・・・ちょっとどきどきしますね。

くじ引き・男女別々に座って後からの「ご対面」・それとも指定席?

黒板に向かって座る形だと、

聞き取りが苦手で友達を見てから行動する子は、

行動の見本になる子が見えるところ

「音」や「動くもの」からの刺激が気になってしまう子は、

(カーテンを引いて)窓際の少し前め

板書を写すのに苦手感がある子は、

できるだけ正面の黒板近め

友達からの視線が気になってしまう子は、

廊下側の後ろめ

・・・・と原則はなんとなくあるようなないような・・・。
 
こんなサイトを見つけました。


座席の好き・嫌いの研究

・・・ちゃんと研究があるんですね!

高学年になるほど「後ろ」を選ぶ。

先生の「視線」から逃れたいのか、

「友達の行動」を見て、安心してから動きたいのか。

電車の座席も「端」がすぐ埋まりますよね。

・・・これは、もしかしたら、「他人」との接触を

片側だけにしたいから?

     

個別支援級は、一人ひとりパーテーションで区切ったり、

「壁」に向いて学習したりするスタイルのところも多いです。

これでかなり、「集中度」が変わります。

教室の一番の刺激は、「子どもどうし」ですからね。

一般の教室も、一斉に話を聞いたり、話し合いをするとき以外、

もしかすると「個別」に区切ると集中しやすいかもしれません。

ただ、「スペース」がないかな・・・。




家に帰って宿題をするときに

兄弟姉妹が気になってしまう話もときどき聞きます。

とりあえず、「天ぷらガード」で机の周りを囲むとか。

「勉強していますオーラ」を発散させて)


先日、避難所でプライベートスペースをつくるために

こんな工夫をしているという記事を見つけました。


避難所のパーテーション

これの「簡易版」があると「勉強集中スペース」ができたりして。

   

最近の「個別指導塾」では、となりの子の机の間に「しきり」がついていますね。



気温が下がって寒くなると「くっつきたく」なるのかもしれませんが、

こう暑いと、「友達どうしの距離・兄弟姉妹の距離」が近いことで

すこうしいらいらが出てしまう子どももいるかもしれません。

ちょっと「工夫」して(実際距離は近いかもしれませんが)

「パーソナルスペース」を作ってみてもよいかもしれませんね。

そういえば、子どもっていらいらしているとき、

「体温」が確実に上がっています。

だから、「クールダウン」する場所も必要なんですね。


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