横浜・港南中央で学習や発達に特徴がある子どもを支援する塾 びすぽうく

”教室の”困った”を”わかった!”へ。子ども・保護者・学校の先生、みんなが元気になるために実践経験をもとにしたつぶやき

自分で自分に「点」をつける。

2016-02-24 17:50:52 | 発達や学習が心配
塾に通ってくる子どもたちに

「じゃあ、次は3月に。」と言うと、

「えっ!もう?」と返ってきます。

2月は30日、31日がなく、いきなり3月1日。

今日は今まで学習したプログラムをめくって

「こんなこともした。あんなこともした・・・」と

振り返っている子どももいました。

宿題のファイルも、どんなに重くても

「1年分」を積み重ねていきたい子どもも

います。

数えていませんが、たぶん、200枚ぐらい。

自分が学習してきた「実績」を「重さ」で

感じると達成感が得られるとのこと。



字形をとらえるために大きな文字に毛糸をはってみました。
重なりがわかりやすいです。

先日また講習会に参加し、勉強してきました。

自分で「できたかどうかふりかえること」が

学習を促進するとのこと。

「どこに気をつけてみるか」というポイント

示しておけば、だんだんに「セルフモニタリング」が

できてくる・・・。

これは、幼児であってもできると実感しています。

塾で学習していることは、「ちょっと苦手感」が

あること。

「苦手」に取り組むときは、いらいらしたり、

脱線したり、姿勢が崩れたり・・・。

子どもなりに「ちょっとつらいとき」を

すごしていて、それに私も付き合う・・・。

そんな中で「ちょっとがんばった」ときに

「どこが惜しい?」ときくより

「どこがうまくできた?」と訊く方が

勇気がでます。

(毎回うまくいくわけではないですが

こんなことを繰り返していくと高学年では、

テストのときこんな状態だった、とか

自分では気をつけたつもりだったけれど、

「cm」を抜かしてしまった。

でも、自分としては、「ここはがんばれたよ。」

前よりずっと集中できていた。」などと

「分析」してくれるようになります。

「どうやってこんなにがんばれるように

なったの?」
と訊くことはいいですね~。

「こんなことを前と変えてみた。」

などと語ってくれます!

これが「なかなか素敵!

それまでちょっぴり(どころでなく)苦戦して

いたとしても・・・。

きっと語ることで「自分としてはこの方略は

使える!」と再認識している
のかも。

点をつけるときは、「総合点」より

「部分点」がおすすめです。

ポイントがはっきりします。


私も3月に向けて「ポイントを絞ってがんばらねば!」

個別学習塾びすぽうくのホームページへ(色のついているところをクリックしてください)

ただいま4月入塾生の体験受付中です

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「その子にとっての眼鏡(合理的配慮)」

2016-02-16 16:14:14 | 発達や学習が心配
この1週間、目まぐるしく気候が変化し、

からだがついていくのが大変!

みなさま、お元気でいらっしゃいますか?

今日は、4月から法律が施行される

「合理的配慮」について。

以前「あの子だけずるい」がないように

で、配慮は「眼鏡」のようなもの、と

(確か・・・)書いた記憶があります。

このところ何回か「講習会」に参加し、

改めてこの思いを強くしました。




ただ、一人の子どもの支援をめぐって、「こうできると

よいね」と思っても、費用や人材、時間、場所など

現実的な問題がなかなか「超えていけない」状態も

あると思います。



ネット通販で見つけました。一行下敷きと拡大鏡を合体させたような道具。
耐久性もあります。大き目のペンケースに入るかな・・・。

講演会で心に残ったのは、「子どもが自立して

学習する機会をもてるようにする」


ということ。

「世界仰天ニュース」でも採り上げられていましたが、

文字を読みにくい子どもたちは、本当に日々困って

いると思います。

だれかが「読み上げてくれたり」また自分で機器を操作して

読み上げたものを「聞いて」理解できたら、

「読めなくてもやもやしていた頭の中が」

「すっきり」とすると思います。いつもだれかが

助けてくれるわけではないので、自分で操作できる

機器(ICT)の活用が有効であることもある。

子どもは新しい機器もどんどん自分で操作して

しまいますものね。

教室では、「文字」が読めない・書けないとき、(今までは)

まず「知的」な影響を考えることが多かったように

思います。でも、実際、「視覚的」な原因がありそうな子どもが

いる。(思ったよりたくさん!)

そんな子どもたちに学習の機会(こっちですね!)

をもてるようにするのなら、家でも「一人で学習できる機器」

の配備の保障が必要ですね。

講習会で例示された機器は、「あるといいなあ」と

思うものばかり。

自分の声でノートテイクができてしまう機器。

自分の頭に浮かんだ構想をつないでマッピング

していくソフト。

スクリーンにでてきた文字を音声化するソフト。

みんな「その子にとっての眼鏡」。

今まで何回も「よく見えないまま漢字を書いてきた」

苦痛や能率の悪さから解放される・・・。

あと数年したら、「こんなのあたりまえだよ」と

ipadをランドセルに入れて通学する日がくるのかも。

この方面の学習をしていきたい、と(思う)私でした。




個別学習塾びすぽうくのホームページへ
(色のついているところをクリックしてください)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

気持ちの切り替えスイッチON⇔OFF

2016-02-11 22:31:51 | 発達や学習が心配
あちこちで淡い色、濃い色の梅が満開です。

寒さの中に「春」の訪れを感じますね~。

年度末になり なにかとあわただしいと思います。

大人もちょっと「いらいら」。

特に「出かけなくてはいけないとき」に

「子どもがぐずぐずしている」と

もっともっといらいらがつのりますよね。

そんな保護者の気持ちをもとに先月、塾の「保護者サロン」で

「ロールプレイ」を行ってみました。

大人役と子ども役、そして観察者になってのプレイです。

大人役をするときは、みなさん、他の人が見ているので

ふだんよりちょっぴり(こわさが)和らいでいたような・・・。

みなさん、台本を見て「まるでうちの日常のよう」

とおっしゃっていました。

私も「子ども役」やってみました。

予防注射に出かけることを予告していたのにも

かかわらず、着替えもせずゲームを始めてしまった子。

「出かける前」に声をかけても動かず、生返事。

だんだんいらいらがつのるお母さん。

子どもとしては「分かってはいるけど」動きたくない。

「予防注射」なんて本当はいきたくないし、ゲームは今

佳境に入っているし・・・

よびかけられても目も上げない(みなさん、このとき

お母さんの声が「遠く」聞こえた、と言っていました)

そしてついにお母さんが距離を縮めてくる・・・

この気配、ロールプレイでもけっこう「こわい」です。

このへんで、やっと「やばい!」と感じる子ども。



子どもに「スイッチ」が入らない・・・と大人は思ってしまいますが、

大人と子どもの「かけひき」があり、「限界点」に達したところ

「動く」のだな、と感じました。

観察されていた方も「子どもははじめのうち、まるっきり親の

ことばが耳に入っていないよう」と言っていました。

そうだったんですね!

そして、実際

「10時にでかける」のなら、子どものしたくにかかる時間を加味して

「9時45分にしたく開始」のように伝えないと

「10時からしたくを始めてよいと思っているみたい」という話も

うん、うん、と大きなうなずきが。

学校でもそうです。

休み時間の後の3時間目が体育や音楽など移動やしたくが伴うときも

「チャイムが鳴って もどってきてからしたくを始める」子どもがいて、

廊下で並ぶのに遅れることが多いです。

この子どもの頭の中では、

「休み時間は、休み時間」なので休み時間に準備をする、ということが

浮かびにくいのですね。きっと!

まあ、私も反省いっぱいですが、

子どものころから

「自分はしたくに何分かかるからその時間分タイマーかけて」

「間に合うようにする」という練習を「体感」として身に付くまで

していいのかもしれません。

この「タイマー」大人でなく、ぜひ「自分自身で」スタートとストップ

してほしいです。時間もはじめはちょっと失敗もしつつ、

だんだん「自分に合った時間」にできるようになるといいですね。

もちろん、うまくいったらほめます!失敗したら、「今度は何分でできそう?」ときく。

「今日はちょっと遅れも大丈夫」という「ゆとりのある日」から

練習を始めるのも



保護者のアンケートでは、

「改めて子どもの気持ちになることができました。」

「怒れば行動させることが可能でも、自分が怒らずに

穏やかに話をして時間通りにでかけられるようにするためにどんなことが

必要かと思いました。」

「子どもは何かに夢中になっているときは聞こえていない。

それを半ば承知の上でいつも同じ言い方で言っているかもしれないと思いました。」

「いつも我が家でやっていることが客観的に見ることが

できました。『とりあげちゃうよ』ということばでなく伝える方法を考えて

いきたいと思いました。」

「短いやりとりの間にもいろいろな気持ちや想いが

人それぞれにあるのだなと思いました。」

「この場面が日常でいらいらしているのは自分だけでは

ないと気持ちが楽になった部分もありました。」

・・・まだまだたくさん書いてくださいました。

(ありがとうございます!)



毎回、思うのですが、この「ロールプレイ」、私が台本を作っているのに

「演じてみて思う気持ち」は「予想以上のものが得られる!」ということ

です。不思議ですね~。

だから、たまりません!!!!!!

個別学習塾びすぽうくのホームページへ(色のついているところをクリックしてください)


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「聞き取る力」をつけたい!

2016-02-02 10:56:16 | 発達や学習が心配
今日は、すっきりしたいいお天気!

こんな日は気分も



今週よこはまでは「学力状況調査」というテストが

行われます。

「冊子」になっていて、単に「知識」だけでなく、

思考力、資料を関連付けてみる力などをみる、

「やりごたえ」のあるテスト。

国語のテストでは(今年は分かりませんが)

はじめに「聞き取りテスト」というものが

あります。

CDを聞いてメモをとり、

後の問いに答えるというもの。(今までは)

聴力に問題はなくても、

「聞き取って」「内容を理解し」

「記憶して」「問いの意図に合わせて答える」


という何段階もの複雑な作業が必要です。

これが「すんなりと」できてしまう子どもは、

普段の授業がとても「楽」に受けられるのだと

思います。

でも、

このいくつかの段階のうち1つでも困難さが

ある場合、先生の用意した授業の課題に対して

達成が難しいこともあるのかな、と思います。


紙コップけん玉 簡単に作れて、集中するのにいいです。小さい方に入れるのが少し難しいです。

そこで塾で聞き取り練習をやってみました。

まず、聞いたことのメモのとりかたです。

平仮名でも

速く書く(ていねいでなくて

例えば、ガムテープなら「ガ」と書くなど頭文字

並列して述べられているところには、番号をつける。

など。

聞いた通りに「~です。」などと書いて

しまうことがあるのですが、それではとても追いつきません。

ことばは、どんどん流れていってしまいます。

その次に、

「自分のメモを見て問いに答える」という段階があります。

せっかくメモをとれたのに、それを「活かさない」手は

ありません。

自分の書いたものをどう「問いの意図」に合わせて

いくのか。

う~ん、このあたり、日ごろの学習や持ち物用意に

とても役にたつ「スキル」ですね!

テスト向け勉強ではなく、「生活に役に立つ勉強」です。

帰りの会で先生が「明日の持ち物は~」と

お話しするときにさっと連絡帳にメモを書く。

丁寧に書いていると後半の「聞き漏らし」があり、

また、書き終わらないうちに「さようなら」と

なってしまい、(一人帰りが遅れるのは嫌なので)

焦って途中で終わらせてしまう・・・・。

目に浮かぶようです。

「連絡帳」を丁寧に書こうとしたら、

時間も気もちも「余裕」が必要で、なおかつ、

「聞くこと」に苦手感がある子どもにとっては

「板書」のように視覚的なものがないとつらい

ことがあると思います。

でも、この「スキル」、「仕事」でも必要ですよね。

大人になる前に「自分流」の「聞き取りスキル」が

ついていくとよいですね。



漢字の読み書き練習も大切ですが、

同じぐらいの時間を「聞く」スキル練習に

使ってもよいのかも。


個別学習塾びすぽうくのホームページへ(色のついているところをクリックしてください)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする