横浜・港南中央で学習や発達に特徴がある子どもを支援する塾 びすぽうく

”教室の”困った”を”わかった!”へ。子ども・保護者・学校の先生、みんなが元気になるために実践経験をもとにしたつぶやき

VRでソーシャルスキルトレーニング

2019-11-23 11:02:44 | 発達や学習が心配

すっきりした週末になりました!

こんな日は気持ちも晴れますね!

先日「VR」というものを初めて体験しました。

テレビで「高層ビルの上に立って下をみる」みたいな「仮想体験」をする番組をみたことがありましたが、

実際に見て、びっくり!

すごくリアルで「立体的」に見える。

「こんなとき、あなたならどうする?」という選択肢の方に視線を向けると

そこが「マーキング」される・・・・。

どんな内容のVRだったかというと

「ソーシャルスキルトレーニング」。

子どもの俳優さん(?)が教室場面で起こりそうなできごとを演じていて

自分ならどうする?と考える内容でした。

一場面だけの体験だったので、他の選択肢を選んだらどうなったのかすごく興味がありました。

ゴーグルをかけているのを忘れそうなぐらい、リアル。

登場人物がこちらに視線を送ってくると本当に自分が話しかけられているように感じました。

教室編だけでなく、社会人になる前の「面接の練習編」もあるそうです。




試聴の後、討議がありました。

試した子どもさんや保護者からの肯定的な意見が紹介されました。

成長してくるとなかなか「ロールプレイ」などの体験の機会が減り、

「社会」の中で自力で生きるために道を切り開いていくことが大変になってくると思います。

学校や保護者から守られていた年代から自分自身で進路を決めたり

社会生活を送る上で、「マナー」だったり、「一般的な受け答え方」だったり

前もって「練習」する手段になるのかな~と思いながら聞いていました。

自分から「練習」の機会を作ったり、「失敗」してしまったときに

どうしたらいいか考えにくかったりするときには、「こうすればうまくいく」という

指針になるのかもしれません。

そのあと、「ソーシャルスキルトレーニング」の意義についての話もありました。

「こうすべき」という「型」が示されることで、その通り動かなくてはならないと

思ってしまうことにならないのか

製作者の意図をどう受け取るのか

など考慮することがたくさんありました。

「ソーシャルスキルトレーニング」は、「訓練」というイメージでいいのか

言葉や概念自体の意義を問う意見もありました。

さらに「VR」という仮想現実と「現実」の区別がつかなくなってしまうことは

ないのかという意見も出されていました。

体験して、また討議をきいてみて、

VRへの入りやすさ(値段はともかく)とソーシャルスキルトレーニングの難しさの両方が

感じられました。

自分の中でも簡単には消化できない課題です。

きっとVR自体、いろんな形で教育に導入されていくと思います。

(現実に職業訓練では使われているようです)

そのときに、「支援」する側に確固たる目的や、方針が必要だと思いました。

また、導入対象(特に子どもの場合)は、その子その子の状態によって

かなり配慮が必要だとも思いました。


だんだん、加速的に世の中が進歩してくると

今まで「こういうものがあったらいいな~(ドラえもんの秘密道具的な)」というものが

どんどん現実に開発され、実用化されてきています。

主体的に使う」ということがますます大切になってくるのかな、と感じます。


・・・・そして、どんな内容のものができているのか


体験をもっとしてみたい・・・というのも本心かな~。


ただ、しばらく私は「リアル」でいきそうです。(笑)



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45分間がつらい・・・

2019-11-08 21:43:17 | 発達や学習が心配



これは、開港記念館のライトアップ。「バック トゥー ザ フューチャー」みたい♡



先日横浜港の「象の鼻パーク」のライトアップに行ってきました。


足で電動自転車をこぐとライトがつくツリー。


子どもが作ったライト。たくさんあって、きれいです!


ライトアップの少し前に新しくできた「ハンマーヘッド」に行ってみました。

おしゃれなレストランや雑貨屋さんがたくさん・・・。

横浜は日々魅力的に変わっていっています。

IYOKOHAMA!

たまたまダイヤモンドプリンセス号の出航の時間でした。


大きすぎて画面からはみ出してます(笑)まるでマンションみたい。ロンドン行きだそうです。


・・・・いけない!ここからが本題です。

教員をしていたとき、45分をどう使うか常に考えていました。

国語だと、本時のねらいというのがあって、「読む」「書く」「聞く・話す」「知識・理解」のどれを

メインにするか考えて流れを作りました。

どの子も「参加」できて、充実した時間になるように・・・。

ずっと「聞く」だとけっこう疲れる。

ずっと「書く」だと書くことに苦手感がある子はつらい・・・。

ずっと「話し合い」だと自分の意見を出しにくかったり、とっさに反応しにくい子はつらい・・・。

でもあまり「細切れ」すぎると、「深まり」がなくなってしまう・・・。

「個別課題」にしすぎると「集団」の意義が薄まってしまう・・・。

なかなか難しいところです。

授業中離席したり、関係ない話をしたり(いわゆるおしゃべり)、ノートにイラストを描いていたり

からだがずっと揺れていたり

という子どもたちがいます。

45分ずっと「苦手」が続くと「がまん」の範囲を超えてしまうのですね。

叱られることも多いと思います。

でも、だぶん、叱られても「直り」ません。

一斉授業の中でも「その子にあったレベル・関心」のある部分をつくることが

「参加」になるのかな、と思います。

教室には、日本語が分からない子どももいました。

同じ教材で「別課題」を用意しました。

一緒に学習する場面もつくります。

(たとえば、漢字のルビふりをしておいてからみんなで音読するなど)

からだを静止させるのが難しい子には、途中でプリントを配ってもらうなど。

毎回一緒の場面と個別の場面をつくればクラスみんなも「そんなものなんだ」と

違和感をもたないような気がしました。

作文の時間は、最も苦手が多くでるので、「心配な子は前においで」と机をいくつか用意して

そばに座ってもらいました。

自分から前に来た子は「メリット」があるように支援します。

前に来なかった子も順番に書けた部分をみるようにしました。

書き方が分かった子は自然に自席に戻ります。

作文の時間に「書き終わる」ことの少なかった子もこれで、完成まで進み、

友達と作文の交換をして、ほめてもらってうれしそうな笑顔を見せていました!

予め「苦手」が多くでそうな場面は「前もって」個別対応を考えておく・・・

なかなか難しいことも多いと思いますが学級の子どもたちが

「(別々の場面があることが)普通だよ~」と感じられるようになると

「先生、手伝って。」が出やすくなるのでは、と思います。


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