横浜・港南中央で学習や発達に特徴がある子どもを支援する塾 びすぽうく

”教室の”困った”を”わかった!”へ。子ども・保護者・学校の先生、みんなが元気になるために実践経験をもとにしたつぶやき

環境でパフォーマンスが「変わる」

2021-08-31 18:53:52 | 発達や学習が心配

早く8月が終わってしまってほしくてカレンダーをすべて9月に替えました。

横浜は明日密を避けるため「時間差」でグループに分かれて登校の学校もあるようです。

夏休み明け、「友達との微妙な関係」が気になる子ども達にとっては、

ひさしぶり「登校」へのハードルが「何cm」か下がったかな・・・・?



今朝の新聞で見つけた記事

「教室が苦手な子へ 学びの場」

勉強したい・学校に行きたい・でも教室には入れない

そんな子どもたちの「学習スペース」。

学校の中にあって、でも大集団ではない

強い「しばり」もない

自分の決めた時間割で学習できる

広島県の取り組みです。

「教室に復帰」することが目標でない、というところも

ほっとします。

子どもってなにかの「きっかけ」で集団に入りにくくなってしまうことが

あります。

そんなとき「戻ることが目標」だと「こわい」「つらい」体験がよみがえって

心の安定が落ちて

生活リズムが変わり

以前できていたことができなくなってしまうことがあります。

本当に「簡単」な問題さえ解けなくなる、集中時間が極端に短くなる・・・・・。


しばらくして、少し心が安定してきたときに

「家で一人で勉強したい」子もいると思うし、

「学校外で安心できる場所」で学習したい子もいるし、

「学校の中の落ちつける場所」で学びたい子もいる。

環境」を変えるだけで本当に同じ子かと思うほど

パフォーマンスが変わる子どもたちを見守ってきました。


「ここが自分の居場所」と思う場所があるだけで

かなり心が安定します。


そんな場所に「仲間」がいて、「支援してくれる大人」がいて、

おおやけに認められて」いるなら

一度落ちてしまった「パフォーマンス」がまた、

広島県の「スペシャルサポートルーム」はスクールカウンセラーさんも

定期的にかかわるそうで、心のサポートも手厚そうです。


いつも思うのですが、

「個別支援級」も「通級」も「特別支援室」も

「あそこに自分も行ってみたいなー」と思う子どもが一般のクラスにふつうに

いるようになって、それを表明できるようになると

「特別な場所」でなくなって「垣根」が低くなるのでは。

「自分にとって必要だから行く」

「今の自分は、ここを選ぶ」

そんなことが当たりまえになるとすてきだな、と思います。




ちょっと「まったり」のくまモンです。

みんなの心がこんなふうに「やわらかく」「軽く(いい意味で)」なるといいな~💛


明日からまた子どもたち元気に過ごせますように。


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【ラン活】から考える

2021-08-23 12:31:22 | 発達や学習が心配
横浜はあと数日で夏休みが終わります。

塾にきているお子さんたちも、「宿題、終わりました!」と今年は出かける機会が

少なかったせいか、ちょっぴり「余裕」です。

9月の声を聞くと、来年入学のお子さんがいる家庭はそろそろ「ラン活」!

「就活」「婚活」「終活」・・・・それより前にあるのが「ラン活」。

ランドセルを選び、買う、という「活動」?

デパートでちらっとのぞいてみると・・・

14万円!!!!

見間違いかと思い、何度も確かめました。

すごく丈夫でにできていて、背面の装飾が凝りに凝っている・・・。

まあ、それほどでないにしてもけっこう金額も張るし、

子どもの個性もでますしね・・・。

地方によっては、公立でも「学校指定」のものがあるときもあるそうです。

ネットで保護者の意見を見てみるといろいろ・・・。

そこで4つの面から私なりに考えてみました。





まずは、体力面から。

ランドセル自体は、1kg前後。もっと軽いものもあります。

ところが、今の教科書はA4判主流のため、1冊が重い。

それを4~5時間分入れてさらに、月曜日は体育着・上履き、給食当番の白衣。

ときには、工作の材料・・・・。

5~6kgにもなるそうです。

入学したての1年生にとってかなりの負担。

結局、ランドセルの重さをいかに軽くしようと、教科書が重ければ

子どもの負担はあまり変わらない。

それを背負ってかなり歩くことになるかもしれません。

そんな声を受けて最近は教科書を学校に置いて帰ることもしているようです。




最近全校に配られつつある「タブレット」。

ランドセルに「紙の教科書と紙のノート」を入れる代わりに「タブレット」のみを

入れていくとしたら、かなり重さは軽減されます。

教科書もデジタルが導入されつつあります。

今のところ紙の教科書を併用。

今後はさらにデジタルの割合が増えていくと思います。

「紙に印刷されたもの」を読みにくいLDのお子さんたちにとっては、

拡大できたり、音声で読み上げてくれたり、また「字体」が変えられる、

読む行だけハイライトできる・・・・とデジタル教科書は「救いの」。

さらに、「紙」で提出・記録することが当たり前だった時代から

タブレットに書き込んだり、先生に「送信」したりする時代になってきつつあります。

「鉛筆」が苦手な子にも「光」が!

先生の側からみると、

教室で「ノートに書く・問題を考えている」時間、机の間を回って

子どもの表情や反応を見て支援方法を考えていたことが、

「画面上の成果」により多くの時間注目することで「思考の過程」より「結果」に重点がおかれてしまうことは

ちょっと危惧されます。

一方、「採点」時間などは、かなり短縮されると思います。

「テスト」や「ドリル」もデジタル化されるかもしれません。

(もう、通信教育では行われていますね)



ある中学校の授業参観に行ったとき、

教科書を出している子が少なくて、びっくりしました。

中学校でも「忘れ物」がある様子でした。

もし、「紙の教科書・ノート・参考書・辞書」がすべてタブレットですめば、

「忘れ物」激減します!

もし、持ち物が「タブレット」だけになれば、「ランドセル文化」も

なくなりますね

日本の朝の登校風景が変わる・・・。





1~6年生の教科書の「一部」です。

すごい重さです・・・・。

毎年3~4月になると子どものノートや教科書、ファイルなどを整頓して、

(いらなそうなものは古紙回収に出して)

一人分でもものすごい重さの量のものを捨てて(またはリサイクルして)いると思います。

一人でもこのぐらいなら、日本中ではいったいどれだけになるのでしょう?

教科書は4年ごとに改訂されます。

兄弟姉妹が使ったものは、もう使えないです。

(統計資料がのっている部分は毎年改定)

教科書に名前を書かず、「学校の備品」にしたら、という保護者の意見もありました。

これもタブレットに「デジタル教科書」を入れて、ということが前提なのかな・・・。

教科書会社の利益も「版権」という形?

印刷の会社、取り扱い代理店、教科書を輸送するコスト・・・・

ランドセルから紙の教科書がなくなるとしたら、

相当な経済の変化がおきるかも。

世の中的には、「書類」や「印鑑」を減らす方向なので

近い将来今の大人たちがカルチャーショックを起こすような事態になってくるかもしれないです。

14万円のランドセル、これからどうなっていくのでしょう?

私自身は、「応用が利く、紙文化」もけっこう気に入っているのですが

人によって選択肢が多くなるのがよいのかな・・・。


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コロナ禍のオリンピックはいろいろなことを教えてくれた

2021-08-14 16:34:55 | 発達や学習が心配
数日雨が続いています。

「止まない雨はない」と言われますが、大雨の地方早く止んでほしいです。

夏休み、だんだん感染人数が増えてきて、なかなか外にでにくい感じです。

なんとなく、気持ちもすっきりしなくて家族内でも「愚痴」が多くなってきていたりして・・・・。

オリンピックでは「人権」・人の尊厳・優しい気持ちについて

考えることがたくさんありました。

頑張っている人に対しての反応のしかた

どんな人にでも安心して生きていく権利があること

古い価値観での偏見が今だにだれの心にも少しはあること


自分自身の在り方とともに考えました

心が痛むことも


子どもは、大人のつぶやきや行動を見ています。

本当に純粋で素直で柔らかい存在だから

感覚的に大人のうつうつとした気持ちや

いつもより少しシニカルな表現を

感じているのだと思います。


でも、こんなときだからこそ

少し否定的な気持ちを表現するときに

新しい「提案」とセットで話す

責めるだけでなく、自分ができることを考える

そんな姿勢が大事なのかな~




人を大切に思うことが「マナー」なのでは?

と最近思います。

お互いの安全のため

心の安定のため

人を思うと同時に自分のことも思う

自分が大切にされていないと思ったら

「私のことも見て!」と言ってもよいのでは?




今日 人のためにできることを1つ

今日 自分のためにできることを1つ


大人も子どももみんなでする。

きっと小さい子でもその子なりのことができるはず。

今年の夏休みは、そんな過ごし方ができるといいのかな~。



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セミの脱皮。子どもも「脱皮」する?

2021-08-03 18:33:44 | 発達や学習が心配
毎日暑いですね~

そして夏休み前半戦も終わりに近づいています・・・・。

このごろ電車のつり広告がガラガラだったのが、

少し戻ってきたかなと思っていたら

横浜の感染が日に日に増えて

なんだかなぁ・・・・という感じです。

でもそんな中日々お子さんたちと「夏休み課題」に取り組んでいます

何年かお付き合いしているお子さんたちが高学年になってくると

集中時間も長くなり

自分で解こうとしていたり

感想文で自然に自分の考えや意見を表現できるようになったり

子どもってすごいなあ~と今年も感動しています。

小さいころは、分からないといらいらを出したり

こちらにいっぱい「助けて」目線を送ってきたりしてきていたのが

「いったい、いつの間に?」

それまでに家庭でも学校でもたくさんたくさんの「学習経験」を積み重ねて

友達との付き合いもたくさん重ねて

ときには「もうだめだ」というほど打ちひしがれて

それでもまた立ち直って

そうやって成長してきたんだな~

私はほんの「一部分」しかお子さんをみていないけれど

見ていないところでの「経験」すべてが子ども自身が「育とう」と言う気持ちを

はぐくんでいるのだと感じます。

子どもにとって「すべて」が糧になっていく・・・。

ある子どもが感想文の中で

「今困っていることも将来はできるようになるかもしれない。

 だれにも将来はわからない。」


と書いていました。

裏には「大人は子どもの将来を決めつけないで」という心があるのでしょうか?

高学年から中学生に向けて「脱皮」しようとしている子どもたち。

「皮」を脱ぐのは、子ども自身なので、大人の私は

そっと温かい目で見守っていくのが仕事かな。

たまに口や手を出しすぎてしまうことがあるので

ちょっと反省です。


歩いていたら、

3匹いっせいに脱皮した「セミの抜け殻」を発見しました。

セミも仲間がいると心強いんですかね~

あ、あと1匹は探してみてくださいね



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