横浜・港南中央で学習や発達に特徴がある子どもを支援する塾 びすぽうく

”教室の”困った”を”わかった!”へ。子ども・保護者・学校の先生、みんなが元気になるために実践経験をもとにしたつぶやき

漢字の暗記・・・

2019-08-30 15:17:35 | 発達や学習が心配
横浜は夏休みも終わり、始まってもう1週間。

8月も明日で最後です。

街を歩いているともう「秋」のディスプレイです。💛

来週から5・6校時も始まり、ちょっとブルーな子どももいるかもしれませんね。

いきなり運動会の練習も始まる学校もありそうです。


ところで・・・・・・

夏休みの宿題で苦労したものに「漢字」があったお子さんも多いのでは。

漢字は2年生の前半ぐらいまではなんとかなっても、9月過ぎぐらいから

だんだん苦手感が強まることもあります。

音読みと訓読みがある

前後の関係から読み方が変わることがある

画数が増えていく(覚えるにもマスの中に収めるのにも大変!)

身近な生活からかけ離れた意味の漢字がでてくる


日本の学校にいると必ず学ばなくてはいけないものです。


高校でも【漢字テスト】があります!


何回も続けて書いても覚えにくいことは前回書きましたが

語呂合わせで覚える本がありました。




例えば、「飛」という字は

「てく 1人でイくぞ てく 飛びたいなあ」

と書いてあります。

覚え方に工夫があり、字体も見やすいです。


塾に来ているお子さんでこの字を

「て ちょんちょん て ちょんちょん イ ぼう」

と覚えた子がいました。

書き順はちょっと目をつぶるとして、この合言葉で1回で覚えました!

覚え方は、本も参考になりますが、やはり「自分で考えた方法」が1番!


覚え方を考えること自体が「覚えよう」という気持ちにつながり記憶に残りやすいです


一度覚えてしまうと日にちがたった時でもちょとしたヒントで「復活」できます。

「手の感覚」で覚えるタイプの子は、ある程度回数を書いて覚えるのも「あり」かと思いますが、

自分だけの合言葉、かなり効果があるように思います。

そして、1日にたくさん覚えないこともポイントです。

漢字テストは5問~20問ぐらいが多いと思います。

お子さんによりますが1回3~5文字ぐらいがいいようにも感じます。

4年生は都道府県漢字が入って年間202文字。かなりの量になります。

「漢字の宿題」が1回にたくさん出てしまうときは仕方がないですが、

細かに「分割」して自分ペースで覚えていくのもよいかと思います。


・・・・でも不思議なことに「漢字テスト」で百点をとっても、

なかなか作文で使うことが難しいです。

分からない文字を紙の辞書で調べるのも少しおっくうですね。

電子辞書やスマホの辞書機能を使ってしまうと効率がよいです。

教科書の後ろにまとめてあるところは(出版社によると思いますが)

音読み順で出てくることが多く、訓読みが分からないときはけっこう探すのに苦労しています。

また、音読みだと同じ読みが多く(例えば、「シ」だと小学校で33文字もあります!!)

どの字を選んでよいか困ってしまうことも。

もちろん、漢字テストが終わって、「習熟」してから少し「時差」があって作文で使えるように

なるのが一般的なのかな、と思います。

1学年下の漢字ぐらいがさっと使えるようになるとよいのかしら・・・。

また、たくさんある文字の中から意味に合った文字を選ぶには、漢字のもつ「意味」や

「熟語の意味」が分からないと難しいこともあります。

漢字の学習は本来「漢字テスト」のためではないと思うので、苦手感がある子どもは、

その場で使えなくても、すこし期間をおいて使えるようになるまで待ってあげられたらとも思います。



個別学習塾びすぽうくのホームページへ(色のついているところをクリックしてください)

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

子ども自身の中にある「垣根」

2019-08-18 17:43:23 | 発達や学習が心配
夏休みに入ったのにお天気がすっきりしません!

外にでにくい分、宿題がはかどる?

私は今感想文のお手伝いをするため、いろんな本を読んでいます。

子どもたちの選んだ本、よく読むと深いものがあります。

・・・泣ける!


今日は子ども自身の心の中にある「垣根」について。

思ったよりテストの点数が伸びない・・・

テストを見せてもらうと、

算数ですと「cm」や「~まい」などの単位や数助詞の書き忘れや

計算ミス、
そして問題の読み間違えや、途中まで読んで「たぶん~~」と

思い込んで解く場合など

いろいろな原因があります。

なかには、最後まで解き切らない場合も。

時間が足りなくなる原因の一つに「難しさ」もありますが、

時間が足りなくなりそうで焦ってしまい、かえって周りの問題が

目に入って「集中しにくくなる」状態もあります。


テストは、自分でその問題番号のところだけ「折りだして」

見えるようにし、他のところを隠すと、「問題の文字」に集中する

ことがしやすくなります。

そんな話を子どもたちにすると、

「だって、そんなこと他の子はしていないよ。」

「たぶん、先生はだめって言うと思う。」

という反応が返ってきます。

私は教員のとき、この「折りだし」の方法を全員に教えていました。

うまく折れない子は手伝っていました。

もちろん、折らずにできる子はそのままで大丈夫です。

ただ、折りだすことでそれ以前より1問多くとけるようになった子もいます。

不正でないこと

自分の効率を高めること

定理から外れていないこと

自力でできること


は、友達と違う方法でもしていいですよね?

漢字の練習もたくさん書けば書くほど間違えて覚えてしまうタイプの子がいます。

(1回にたくさん書くと手本から遠くなりますし、だんだん雑になっていくのでは?)

夏休み、漢字の学習が宿題で出されたとしたらいつもと違う方法で練習してみるのも

よいかもしれないです。

一斉授業でも、同じ問いに対して解き方はいろいろ。

算数の教科書にも何通りがの考え方がのっています。

問題へのアプローチを自分の得意な形式で行い、

さらに「友達の考え・方法のいいとこどり」をする


それでいいのでは?

自分にあった方法が大勢の友達の方法と違うことを

自分自身が「いけないこと」と決めてしまう・・・


なんだかなあ、と思います。

となりの子が大勢と違う方法をためしていて、「いいなあ」と思ったら、

それを自分のものとして取り入れていくのもよいのでは。

または、自分とは違うけど、「それもありだね。」と認める。

「多様性」への違和感は、集団生活が始まるけっこう小さいころから

心の中にしみついていてなかなか抜け出しにくい。

子どもどうしも「しばり合って」いるのかも。

大人も世の中の動きに合わせて変わっていかないと、

子どもが「変わったこと」をしたときに「ダメ出し」をしてしまいそうです。





そういう私もときどき自分の言動を振り返りながら、

「やわらか頭」でいきたいです!!!


個別学習塾びすぽうくのホームページへ(色のついているところをクリックしてください)




コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

算数も国語も「想像力」がベースに?

2019-08-16 20:09:24 | 発達や学習が心配
台風が迫ってきていますね。

横浜は今雷がなりました!

ひどくならないことを願っています。

夏休みも後半あと2週間。

宿題も終わってほっと一息。

または、今を迎えている家庭も?

「家庭」というのは、今朝のネット記事を見て思ったことです。

ライフスタイルが変わったのに「夏休みの宿題」は親世代からほぼ変わりなく

漢字・計算・感想文・日記・自由研究

で、「家庭」の力が大きいとのこと。

・・・確かに!

漢字についての「学習の工夫」は前回書いたので、今日は「文章題」。

ひごろのテストもそうですが、どの教科も「経験のないこと」でつっかかり、

「文章題」が解けないことがけっこうあるように思います。

文章の中にある、「おほりばた」とは何か、「皇居の周り」では「皇居とは?」

「天皇陛下のお住まい」では「天皇陛下」とは?

・・・・・延々なぞが続くのです。

たぶん、国語辞典を引いても、「説明に出てくることば」がわからなくて

辞書を引き続ける元気がなくなりそう・・・。

根気よく教えてくれる大人がそばにいるとよいのですが・・・。


概数で表してもよいものはどれですか?

(あ)病気のときの体温

(い)家から学校までの道のり

(う)筆箱の代金

(え)お祭りに来た人の数

・・・こんな問題でも日ごろ自分で買い物をした経験の少ない子や、

大勢が集まるお祭りに参加したことのない子にとっては困ることもあります。

また、不正解のときは、理由がわかりにくいかもしれないです。



教科書にも、ふだん使わないようなことばがでてきます。

終わりに0のある数のかけ算は、0を省いて計算し、

そのの右に、省いた0の数だけ0をつけます」

4年生の算数の教科書にこう書いてあります。

はぶく」とは? 「」とは?



「経験のないこと」にとても抵抗を示す子がいます。

それは、学習問題を解くときにもあります。

全く経験のないことを学習する。

よく説明を聞けばわかるかもしれないのですが、

未知のことへの「おそれ」から気持ちをシャットアウトしてしまう。


国語でも新しい文章に触れ、すぐ考え始める子としばらく学習が進んで

「あらすじ」がわかってからやっと学習に取り組み始められる子もいます。


こんな子は特に好きな分野の本は別として「読書」にも抵抗があるのかもしれません。

文字から新しい知識・経験が入りにくい。でも、

「実際に取り組んだこと」「実際に見たこと」は、経験として記憶され、似たことが起きたときに

「あれに似ている」と取り組めるかもしれないです。


ただ、実際に何もかも経験するのは無理ですよね。

その子の「わかることば」に置き換える

「写真」「動画」「動作化」で疑似体験する。

それで新しいことに立ち向かう気持ちができるかもしれないです。


毎年「感想文」のお手伝いをしていますが。

いわゆる「少年少女文学」で

あらすじや登場人物をイラストで最初のページに示しているものがあります。

「行間を読む想像力」が豊かな子どもにはかえっていらないものかもしれませんが、

「説明」がたくさん必要な子は、文を読みながらそれをよく参照していることに気づきました。

そう考えると、夏休みの宿題の文章題や、4年生以上の教科書には、「手がかり」が減っていって

いるのかなとも思えます。

5年生の算数の「2つの辺の長さが4cm、7cmで、その間の角の大きさが60°の三角形」

をかきましょう。


という作図の問題でも、「完成形」が浮かばないととても作図がしにくいです。

フリーハンドで最初に完成形を描いておくと安心して定規でかけます。








・・・とは言っても、九九のように「暗記系」も必要なので、

こんなくふうをしてみました。

いったん覚えなくてはいけない、よわーいプレッシャーをかけるのもよいかもです。


見ていい回数は、初めは「無制限」で徐々に少なくしていくと抵抗が少ないです。



最初の夏休み課題に戻ると・・・・


あまりにも子どもがつらそうなときは、すこうし「家庭のフォロー」があってよいように思います。



残りの夏休み、子ども達の笑顔がたくさんありますように。


個別学習塾びすぽうくのホームページへ(色のついているところをクリックしてください)



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする