横浜・港南中央で学習や発達に特徴がある子どもを支援する塾 びすぽうく

”教室の”困った”を”わかった!”へ。子ども・保護者・学校の先生、みんなが元気になるために実践経験をもとにしたつぶやき

【ラン活】から考える

2021-08-23 12:31:22 | 発達や学習が心配
横浜はあと数日で夏休みが終わります。

塾にきているお子さんたちも、「宿題、終わりました!」と今年は出かける機会が

少なかったせいか、ちょっぴり「余裕」です。

9月の声を聞くと、来年入学のお子さんがいる家庭はそろそろ「ラン活」!

「就活」「婚活」「終活」・・・・それより前にあるのが「ラン活」。

ランドセルを選び、買う、という「活動」?

デパートでちらっとのぞいてみると・・・

14万円!!!!

見間違いかと思い、何度も確かめました。

すごく丈夫でにできていて、背面の装飾が凝りに凝っている・・・。

まあ、それほどでないにしてもけっこう金額も張るし、

子どもの個性もでますしね・・・。

地方によっては、公立でも「学校指定」のものがあるときもあるそうです。

ネットで保護者の意見を見てみるといろいろ・・・。

そこで4つの面から私なりに考えてみました。





まずは、体力面から。

ランドセル自体は、1kg前後。もっと軽いものもあります。

ところが、今の教科書はA4判主流のため、1冊が重い。

それを4~5時間分入れてさらに、月曜日は体育着・上履き、給食当番の白衣。

ときには、工作の材料・・・・。

5~6kgにもなるそうです。

入学したての1年生にとってかなりの負担。

結局、ランドセルの重さをいかに軽くしようと、教科書が重ければ

子どもの負担はあまり変わらない。

それを背負ってかなり歩くことになるかもしれません。

そんな声を受けて最近は教科書を学校に置いて帰ることもしているようです。




最近全校に配られつつある「タブレット」。

ランドセルに「紙の教科書と紙のノート」を入れる代わりに「タブレット」のみを

入れていくとしたら、かなり重さは軽減されます。

教科書もデジタルが導入されつつあります。

今のところ紙の教科書を併用。

今後はさらにデジタルの割合が増えていくと思います。

「紙に印刷されたもの」を読みにくいLDのお子さんたちにとっては、

拡大できたり、音声で読み上げてくれたり、また「字体」が変えられる、

読む行だけハイライトできる・・・・とデジタル教科書は「救いの」。

さらに、「紙」で提出・記録することが当たり前だった時代から

タブレットに書き込んだり、先生に「送信」したりする時代になってきつつあります。

「鉛筆」が苦手な子にも「光」が!

先生の側からみると、

教室で「ノートに書く・問題を考えている」時間、机の間を回って

子どもの表情や反応を見て支援方法を考えていたことが、

「画面上の成果」により多くの時間注目することで「思考の過程」より「結果」に重点がおかれてしまうことは

ちょっと危惧されます。

一方、「採点」時間などは、かなり短縮されると思います。

「テスト」や「ドリル」もデジタル化されるかもしれません。

(もう、通信教育では行われていますね)



ある中学校の授業参観に行ったとき、

教科書を出している子が少なくて、びっくりしました。

中学校でも「忘れ物」がある様子でした。

もし、「紙の教科書・ノート・参考書・辞書」がすべてタブレットですめば、

「忘れ物」激減します!

もし、持ち物が「タブレット」だけになれば、「ランドセル文化」も

なくなりますね

日本の朝の登校風景が変わる・・・。





1~6年生の教科書の「一部」です。

すごい重さです・・・・。

毎年3~4月になると子どものノートや教科書、ファイルなどを整頓して、

(いらなそうなものは古紙回収に出して)

一人分でもものすごい重さの量のものを捨てて(またはリサイクルして)いると思います。

一人でもこのぐらいなら、日本中ではいったいどれだけになるのでしょう?

教科書は4年ごとに改訂されます。

兄弟姉妹が使ったものは、もう使えないです。

(統計資料がのっている部分は毎年改定)

教科書に名前を書かず、「学校の備品」にしたら、という保護者の意見もありました。

これもタブレットに「デジタル教科書」を入れて、ということが前提なのかな・・・。

教科書会社の利益も「版権」という形?

印刷の会社、取り扱い代理店、教科書を輸送するコスト・・・・

ランドセルから紙の教科書がなくなるとしたら、

相当な経済の変化がおきるかも。

世の中的には、「書類」や「印鑑」を減らす方向なので

近い将来今の大人たちがカルチャーショックを起こすような事態になってくるかもしれないです。

14万円のランドセル、これからどうなっていくのでしょう?

私自身は、「応用が利く、紙文化」もけっこう気に入っているのですが

人によって選択肢が多くなるのがよいのかな・・・。


個別学習塾びすぽうくのホームページへ(色のついているところをクリックしてください)


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