横浜・港南中央で学習や発達に特徴がある子どもを支援する塾 びすぽうく

”教室の”困った”を”わかった!”へ。子ども・保護者・学校の先生、みんなが元気になるために実践経験をもとにしたつぶやき

算数も国語も「想像力」がベースに?

2019-08-16 20:09:24 | 発達や学習が心配
台風が迫ってきていますね。

横浜は今雷がなりました!

ひどくならないことを願っています。

夏休みも後半あと2週間。

宿題も終わってほっと一息。

または、今を迎えている家庭も?

「家庭」というのは、今朝のネット記事を見て思ったことです。

ライフスタイルが変わったのに「夏休みの宿題」は親世代からほぼ変わりなく

漢字・計算・感想文・日記・自由研究

で、「家庭」の力が大きいとのこと。

・・・確かに!

漢字についての「学習の工夫」は前回書いたので、今日は「文章題」。

ひごろのテストもそうですが、どの教科も「経験のないこと」でつっかかり、

「文章題」が解けないことがけっこうあるように思います。

文章の中にある、「おほりばた」とは何か、「皇居の周り」では「皇居とは?」

「天皇陛下のお住まい」では「天皇陛下」とは?

・・・・・延々なぞが続くのです。

たぶん、国語辞典を引いても、「説明に出てくることば」がわからなくて

辞書を引き続ける元気がなくなりそう・・・。

根気よく教えてくれる大人がそばにいるとよいのですが・・・。


概数で表してもよいものはどれですか?

(あ)病気のときの体温

(い)家から学校までの道のり

(う)筆箱の代金

(え)お祭りに来た人の数

・・・こんな問題でも日ごろ自分で買い物をした経験の少ない子や、

大勢が集まるお祭りに参加したことのない子にとっては困ることもあります。

また、不正解のときは、理由がわかりにくいかもしれないです。



教科書にも、ふだん使わないようなことばがでてきます。

終わりに0のある数のかけ算は、0を省いて計算し、

そのの右に、省いた0の数だけ0をつけます」

4年生の算数の教科書にこう書いてあります。

はぶく」とは? 「」とは?



「経験のないこと」にとても抵抗を示す子がいます。

それは、学習問題を解くときにもあります。

全く経験のないことを学習する。

よく説明を聞けばわかるかもしれないのですが、

未知のことへの「おそれ」から気持ちをシャットアウトしてしまう。


国語でも新しい文章に触れ、すぐ考え始める子としばらく学習が進んで

「あらすじ」がわかってからやっと学習に取り組み始められる子もいます。


こんな子は特に好きな分野の本は別として「読書」にも抵抗があるのかもしれません。

文字から新しい知識・経験が入りにくい。でも、

「実際に取り組んだこと」「実際に見たこと」は、経験として記憶され、似たことが起きたときに

「あれに似ている」と取り組めるかもしれないです。


ただ、実際に何もかも経験するのは無理ですよね。

その子の「わかることば」に置き換える

「写真」「動画」「動作化」で疑似体験する。

それで新しいことに立ち向かう気持ちができるかもしれないです。


毎年「感想文」のお手伝いをしていますが。

いわゆる「少年少女文学」で

あらすじや登場人物をイラストで最初のページに示しているものがあります。

「行間を読む想像力」が豊かな子どもにはかえっていらないものかもしれませんが、

「説明」がたくさん必要な子は、文を読みながらそれをよく参照していることに気づきました。

そう考えると、夏休みの宿題の文章題や、4年生以上の教科書には、「手がかり」が減っていって

いるのかなとも思えます。

5年生の算数の「2つの辺の長さが4cm、7cmで、その間の角の大きさが60°の三角形」

をかきましょう。


という作図の問題でも、「完成形」が浮かばないととても作図がしにくいです。

フリーハンドで最初に完成形を描いておくと安心して定規でかけます。








・・・とは言っても、九九のように「暗記系」も必要なので、

こんなくふうをしてみました。

いったん覚えなくてはいけない、よわーいプレッシャーをかけるのもよいかもです。


見ていい回数は、初めは「無制限」で徐々に少なくしていくと抵抗が少ないです。



最初の夏休み課題に戻ると・・・・


あまりにも子どもがつらそうなときは、すこうし「家庭のフォロー」があってよいように思います。



残りの夏休み、子ども達の笑顔がたくさんありますように。


個別学習塾びすぽうくのホームページへ(色のついているところをクリックしてください)




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