横浜・港南中央で学習や発達に特徴がある子どもを支援する塾 びすぽうく

”教室の”困った”を”わかった!”へ。子ども・保護者・学校の先生、みんなが元気になるために実践経験をもとにしたつぶやき

「仕組み」でなく「対処」を教えよう

2021-03-18 14:26:25 | 発達や学習が心配
3月の3週目も半ばを過ぎ、

小学校では卒業式シーズン。

塾でも「卒塾生」を日々送り出しています。

塾最後の日は、小さいころから通ってくださっている子どもも

短いお付き合いの子どもにとっても大切な「締め」の日。

希望をもって明るく前に進むためのスタートラインでもあります。



先日NHKの「ニュースウォッチ9」で地震の学習を担当している先生が

語っていらしたことで、

「ずしん」

ときたものがありました。

今まで学生さんたちに「どうやって地震が起こるか」という地震の「仕組み」を

教授されていたようです。

S波とかP波とかなつかしいですね・・・。

でも10年前のあの地震以来、まず教えるべきは、地震の「仕組み」ではなく、

どうやって地震が起きたときに対処するか」ではないかと熱く話されていました。

命を守る瀬戸際のときにまず最初にすること

今、本当に大きな地震が今やってきたら自分はまず何をしたらよいのかと想像して

作文を書く、という授業をされているとのことです。

「知識」が「命を守るための自分ごと」「差し迫った重要なこと」に

変わっていく。

学校で習うことは本当に「山」ほどありますが、

親と一緒に登下校しなくなる年齢から

「自分の身は自分で守る」

「自分の身の周りのことを自分でする」

「わからないとき・困ったときの対処法」


など、「生きる」ために必要なことをまず学んでいく(教えていく)機会を

意図的に作っていくことが大切なのでは
、と改めて感じました。

地震が起きたときに「海から遠い高いところに逃げる」

「自分の街だったら、この道を通って●●に逃げる」

とより具体的にしていく場を設ける。

そして、実際になんでもないときに実行してみる。

学校の避難訓練でも、「先生が教室にいないとき」を想定して行う練習があります。

どの方向に逃げればいいのか、判断基準をことばで示しておいて

「とっさに判断」できるように何回も練習していく必要がありそうです。

小さい子どもほど人生経験が少ないし、生活範囲も狭いので

どうしてよいか分からないことが多いと思います。

「おうちで話し合っておきましょう」だけではなにも前進がないかもしれないです。

入学前のお子さん、転校するお子さんは、通学路の確認(行きと帰りで景色が変わってしまうので)

と歩く練習をしておかれるとよいですね。

少しこだわりがあるお子さんは、避難訓練でも昇降口で外履きに履き替えようと

しています。また、学用品を教室にとりに戻ってしまう子もいます。

「訓練」はそんな行動を「叱る」のではなく、

「今日は上履きのまま逃げる練習です」のように1ポイントずつ避難するための

練習を積み重ねていくのもよいかもしれないですね。

私の場合は、学習・生活での支援の中で、このことばをどう使っていくか具体化していこうと思っています。

個別学習塾びすぽうくのホームページへ(色のついているところをクリックしてください)



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