「韓流躍進」！

「マーケットオーリアルブラウニー」
この聞き慣れないブランド商品が昨年、クッキー・ビスケット分野で売上トップになりました。

クッキー・ビスケット市場は「オレオ・リッツ・カントリーマアム」といった定番ブランドが売上上位を占めます。
９月以降マーケットオーは大型ブランドをすべて抜き、１２週連続でトップに君臨しています。

販売金額でも２位とは２倍前後の差をつけています。
製造元は韓国大手菓子メーカーのオリオン。
ピンクと茶色のパッケージにレトロな米国風の親子。ハングル文字も印刷されどこの国のお菓子か、何のお菓子かわかりませんでした。
欧米風輸入菓子のようなデザインとハングル文字のギャップや高級感で思わず手に取ってしまいました。まさに狙い通りの売れ方だったそうです。


「紅酢（ホンチョ）」
「美容大国、韓国の女性が日常的に飲んでいる」。このコピーで売れた韓国の飲用酢「紅酢」。
当初、年間３億円の販売計画を立てていたが、その８倍の約２４億円に到達。２０１２年度は前年の倍、４８億円の販売を見込みます。

震災後、メーカーのモノ作りは一変しました。商品の安定供給を最優先し、まずは需要が大きく確実に売れる定番商品を店頭に並べることで、予定していた新商品の多くは延期になりました。
その為、コンビニやスーパーの店頭には、定番商品ばかりで代り映えのしない売り場になっていました。
ここで光ったのが韓国製品。ちょっとした珍しさや面白さに消費者が飛びつきました。
エンターテイメント（ＫＡＲＡや少女時代）のほか、お菓子や飲料、化粧品などにも韓国製品が浸透、購買層も中高年から２０～３０代、「新・韓流」と呼ばれています。