オクトシティー正直村

おかしいな?変だな?と思った事を綴った駄文

正義の戦い

2022年08月06日 | Weblog

本日は77回目の「原爆の日」である。

 広島で平和記念式典が行われている。本来であれば、原爆を投下した米国に対して、正義のためとはいえこのような惨劇を招いたことの事実の認識とこれに対する大いなる反省を促すべきなのだろう。当然このようなことが二度とないように約束させなければならないのだろう。それなのに米国は未だに核保有大国であり、いつでも臨戦態勢にあることを誇示している。なんかおかしいと思う。

日本も世界で最初の核被爆国としてもっと断固抗議していいと思う。

 その部分に目をつむっているので、原爆の悲惨さと核廃絶と世界平和を訴えるだけの記念日となっている。世界の先頭に立って核の廃絶をもっと具体的な行動として表さなければならないのだろう。その資格は十分にあると思う。「原爆の日」を単なる儀式だけに終わらせてはいけないと思う。原爆投下から77年が経過しているにもかかわらず、世界の核戦略は何にも変わっていない。「拡散防止」も掛け声だけにしか見えない。

広島、長崎が原爆投下後復旧が早かったのには訳がある。

 原子爆弾を爆発した高度である。高度が高かったために被害の範囲は広がったけれども、放射性物質は広域に拡散されて爆心地付近も含めて高濃度の放射性物質に汚染されることから免れたと聞いている。不幸中の幸いでもあったと思う。そのおかげで被爆後の復興は短期間で可能となった。このような教訓も後世に伝えていかなければならないのだろう。直接地上で爆発させていたら未だに汚染地域になっていたはずである。

アメリカのバイデン大統領がアルカイダの指導者を殺害したという。

 日本ではサラリと報道で流されただけで、誰も重大問題に考えていないようだが、私には大いなる違和感があった。イラクのフセイン大統領、アルカイダのウサマ・ビン・ラディーン氏そして今回のザワヒリ氏いずれも諸手を挙げて賛成できないものがある。正義の名の下にれっきとしたテロ行為にしか見えない。正義のためなら何でもありと言う姿勢には賛同しかねる。悪には悪で対抗するしかないのかもしれないが、悪と対等な立場に立って正義を行うのはどう考えても本当の正義とは思えない。

技術の進歩は素晴らしいものである。

 今回のザワヒリ容疑者は無人機からのミサイル攻撃でベランダにいた当人だけを殺害している。昔みたいに大量の兵士や関係のない多くの一般市民の命を奪うことなく目的を達成している。しかし、ザワヒリ容疑者側に立って考えて明日は我が身と思うと納得はできない。このような手段が可能だということに対しても脅威を感じる。一方的な正義にしか思えない。

日本に対する原爆投下も同じではなかっただろうか?

 確かに第二次世界大戦中で、日本は悪の枢軸として敵視されていて、米国の正義のために悪の枢軸を叩く正義の戦いであっただろうが、結果は悲惨なものであった。罪のない大量の一般市民を最悪の被害者にしてしまうことに躊躇はなかったのだろうか?日本国を降伏させるための行為であったかもしれないが、それならどうして欧州で投下されなかったのだろうか?日本に対する人種差別的な臭いも私には感じられる。実戦的な実験場として日本が選ばれたような気もする。

核兵器の技術も進歩しているのだろうか?

 無差別の犠牲を強いることなく戦術目的を達成する手段を獲得しているのだろうか?そんな情報に接することもない。もし昔のままの汚い武器であるなら即刻廃絶してもらいたい。こんな発信も必要なのだろう。是非現状を把握して的確な対応をお願いしたいものである。

私は歴史に造詣があるわけでもなく、戦史にも詳しくない。

 これまでに生きてきた経験からおかしいなと思っていることを書き記しているだけである。記念すべき「原爆の日」に当たって、まずは米国が大いに反省すべきだと思う。そして、世界の核保有国は核戦争についてもう一度考え直さなければならないと思う。まずは絶対に核を使用しないことを断言してもらいたいし、核を廃絶してもらいたい。敵国がいるから敵対しなければならない。敵国をなくす努力をしてもらいたい。

多様性は重要である。

 その多様性をまとめるのは一つの共通のイメージである。この共通のイメージさえ確立できれば多様性を保持したまま平和な世界を築くことができる。この共通のイメージが何なのかを追求すべきで、自国のイメージを他国に押し付けることでは本当の平和は実現できない。現実の世界はこの共通のイメージを未だ確立しておらず、バラバラの状態である。インターネット社会がこの共通のイメージ確立の一助になってくれればと祈るばかりである。


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