オクトシティー正直村

おかしいな?変だな?と思った事を綴った駄文

メディアについて考える

2007年01月29日 | Weblog

我々はメディアは人と人をつなぐ中間の伝達機構としてとらえている。

 果たしてそうであろうか。真ん中に巨大なメディアがあって、我々は砂糖の山にたかる蟻のごとくその巨大なメディアに群がったりぶら下がったりしているのではなかろうかと思えてくる。メディアが中心で我々がメディアに従属しているのである。我々が中心になろうとすれば一旦メディアから離脱しなければならないし、真に人と人のつながりを持とうとすれば、メディアをスルーして直接情報交換しなければならない。これだけ情報空間と情報量が拡大すれば我々はどうしても手段としてメディアを使わざるを得ないが、常に自分自身を見失わないことと、直接の情報交換の大切さは忘れてはならない重要なことである。本来我々がメディアに求めるものは詳細な事実である。世界各地で何が起こっているのかをリアルタイムに教えてくれるのがメディアである。これが嘘や誇張や宣伝になってしまったのでは意味がないし、我々には巨大化したメディアの真偽をいちいち確かめる術もない。

現代の情報社会はメディアに支配されている。

 メディアが正しいかどうかは通常の人達には確認するすべがない。直接現場に進出して現時点の事実をいちいち確認することは不可能である。反対にメディアは正しいことも間違ったことも賛成意見も反対意見も有意義なものも無意味なものも含めて種々雑多な内容を包含して存在する。メディアは種々雑多な情報源に過ぎない。判断するのはメディアに従属する一人一人の人間である。そして判断した内容を特定の個人にぶつけて意見交換し適正な判断かを確かめなければならない。顔の見える特定の個人集団をヒューマンネットワークとして保有することがメディアを上手に使いこなす要件である。あくまで人と人の直接の情報交換を大切にしなければならない。

不特定多数に対する呼びかけは一方通行であり影響力も少ない。

 個人と個人のつながりが強固に保たれた特定多数は力を持つことができる。そういう意味では不特定多数に対する呼びかけを一方的に信じ込むのは危険でもある。自分自身の信念を信用できない浮き草のような根無し草のような人達が集まってきて問題行動を起こし始める。人は1対1の関係が一番結束力が強く、1対Nの関係でNが大きくなればなるほど結束力は弱まる。Nが∞であれば結束力はほぼゼロである。メディアはN対Nの関係で結束力は全くない。ヒューマンネットワークはメディアとは別の次元で存在しているようである。そこを勘違いするとメディア=ヒューマンネットワークと思い込んでしまい様々な問題や悪影響が出てくる。

ネットワーク社会においては双方向を心がけるべきである。

 情報を受け取る側と情報を発信する側の両方の機能を個人が果たすべきである。そういう意味ではテレビやラジオや新聞や書籍・雑誌等は時代遅れのメディアと言える。早い時期に双方向メディアを実現させるべきである。現代社会が病んでいるのはメディアが巨大化し個人の影響の及ばないところへ遊離していることにあるのではないかと思う。個人の存在が無視されたメディアからは虚無感と無関心と孤立感が鬱積して行く。確かにテレビやラジオや新聞や書籍・雑誌等においても情報を発信する側に立つことが可能であるが、あまりにも制限が多い。ネットワークの発達した現在においてはもっと自由で便利な双方向情報通信が実現できるのではないだろうか。例えば個人が自分で番組を作って発信することも可能なはずである。

双方向通信には問題も多い。

 ネットワークにウィルスが蔓延しているが、ウィルスが付け入る隙を与えるのが双方向通信である。ただ単に相手からデータを受け取って端末で表示するだけではウィルスの活動は制限される。相手の端末と自分の端末がリアルタイムに接続し双方向にデータのやりとりをする時にウィルス攻撃に対する弱点が露呈する。セキュリティーホールを利用してそのデータに悪意のデータを送り込んでWEBプログラムを誤動作させ悪さをすることが可能になる。何としてもこの問題を早期に解決すべきである。セキュリティーホールをなくすことと、データの改竄を検知すること、当然ながら破壊・盗聴、不正侵入、なりすまし、偽装工作、混乱等についても十分な対策が必要であろう。ネットワークに信頼できる保証が確立し双方向通信がもっと可能になればネットワーク社会はもっと発展するであろう。

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