うえぽんの「たぬき鍋」

日々のつれづれ、野球ネタ、バカ話など、何でもありの闇鍋的世界?

プロ野球観戦記2005「お前ら空気読め」

2005-07-12 22:45:28 | 野球
今日はまた東京ドームに参上して、日本ハム-ソフトバンクの試合を観戦しました。メンバーは、migratorybird氏、k-suke氏、そして、ドリームスタジアム(=モリ)氏。あ、前回と同じですね。

先発は、日本ハムが超大物ルーキー・ダルビッシュ有、ソフトバンクがここまで12勝(2敗)のエース左腕・杉内俊哉。

初回、ダルビッシュは先頭打者の大村直之にいきなり二塁打を浴び、二死までこぎ着けるも4番・松中信彦にレフト前タイムリーを浴びて先制を許す。球の切れがイマイチな様子。一方の杉内はいきなり三連続奪三振という完璧投球。あまりにも対照的な立ち上がりである。

2回、相変わらずピリッとしないダルビッシュは二死満塁のピンチを迎え、バッターは2番・川崎宗則。ミートはうまいが線が細く、一発はまず考えなくてよいバッターのはずだったが、なんとこんな時に限ってライトスタンドに豪快な2号満塁ホームランをぶち込み、ソフトバンクが5-0と試合の主導権を握った。杉内の実績や出来から考えても、試合終わっちゃったも同然じゃんこれ…一同頭を抱える。「このペースで10点差がついたらもうオレ帰る!」夜勤明けのmigratorybird氏が嘆く。
ダルビッシュは3回にも一死満塁のピンチを迎えるが、ピッチャーゴロ併殺で切り抜けて以降落ち着きを取り戻し、結局6回まで投げた。

3回から6回までは両チームとも無得点で、試合は淡々と進んで行く。このままだと8時半には終わるんじゃないかというようなペースだった。ところが、7回から試合は徐々に混乱し始めた。

この回の表の攻撃で、ソフトバンクは3番・トニー・バティスタが、入来祐作からレフトスタンドへ19号ソロをたたき込み6-0。これでだめ押しかと思いきや、日本ハムはその裏、杉内をようやくとらえ、一死から4連打で2点を返した。ここでソフトバンクは継投策に出て後続を断ったが、日本ハムサイドからすれば杉内降板は願ったり叶ったり。以降の攻撃に「ひょっとしたら…」という一縷の望みが出てきた。

8回表、日本ハムはなぜか抑えの切り札であるはずの横山道哉(ゆきや)が登板。確かに今季の横山はイマイチ調子が悪いが、何でまたここで登板なのか。謎の采配に我々は首をひねるばかり。しかもその横山と来たら全然球が走らず、ピンチで暴投して1点取られやがった。何のために出てきたのだオマエは、ちったぁ空気読め!しかし、横浜時代に彼のヘッポコぶりを存分に目の当たりにしている私としては、ちっとも驚かないのであった。

その裏の攻撃。「2-7か…3ラン2発でひっくり返せるな」「そんな簡単に出るかぁ!」という我々の会話を聞いていたのかどうかはわからないが、二死一・二塁でなんと田中幸雄が吉武真太郎からレフトポール際へ3号3ラン!5-7と2点差。試合は一気にわからなくなった(ここでソフトバンクは抑えの馬原孝浩が登板)。

ところが9回表、日本ハムが三番手に出してきたのは、ここまで0勝4敗で防御率8.71という惨憺たる成績の左腕・ブラッド・トーマス。「せっかく追い上げてるのに何でよりによってトーマス!?空気読め首脳陣!」と怒りの我々。ところが、このトーマスがサクッと抑えてしまった。しかもアウト2つは3・4番の連続三振である。何かが起きそうな予感がした。
果たしてその裏、先頭の8番・小谷野栄一がレフト前ヒット、続く代打・坪井智哉(ともちか)がライト線に二塁打を放って無死二・三塁。ここでもう一発出れば、先ほどの会話の「3ラン2発…」が現実のものとなり逆転サヨナラだ。一気に盛り上がる一塁側及びライトスタンド。しかし、ここで1番・稲葉篤紀、2番・木元邦之が共に甘い球を打ち損じ、連続ポップフライで2アウト。お前ら空気読めてない!頭を抱えるファン一同。
続く3番・小笠原道大。初球をフルスイングでライトへ打ち上げた。私は打った瞬間「ダメだ、上がりすぎだ。終わったか…?」と思った。しかし、打球はなかなか落ちてこない。そのままずーっとフェンス際まで行って、やっと落ちてきた。これが豪快フルスイング野郎・小笠原の凄さである。フェンスを直撃する同点の三塁打となり、続くフェルナンド・セギノールは三振に倒れたものの、7-7。試合はとうとう振り出しに戻ってしまった。すごい試合になったものだ。

延長10回表。トーマスは続投し、先頭打者の5番・城島健司をエラーで出したが、続く6番・フリオ・ズレータをセカンドゴロ併殺に仕留め、このままあっさり抑えるかと思われた。しかし、7番・鳥越裕介、8番・井出竜也に連続四球を与える。イカン、いつものトーマスに戻ってしまったようだ(爆)。日本ハムベンチは慌てて建山義紀をリリーフに送るが、ワンテンポ遅かった。9番・荒金久雄にライト線に落とされて(タイムリー二塁打)、万事休す。裏の攻撃は3人であっさり片づけられ、結局8-7でソフトバンクの勝ち。

結局、空気を読める人間の多かったソフトバンクが勝ち、空気を読めず余計な失点したりここ一番で打てなかった人間が多かった日本ハムが負けた、ということですな。もう、せっかく追いついたんなら勝とうよ日本ハム。まるで横浜の試合を見ているようなグダグダ・イライラ感。お互い、これじゃ上位進出は厳しいなぁ、トホホ。
コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする