希代の悪役俳優・内田勝正死す

gooニュース
https://news.goo.ne.jp/article/jiji/nation/jiji-200205X985

 今日のニュースに俳優の内田勝正氏が75歳で亡くなったという
記事が載っていた。

 内田勝正といえば今日たまたまBS日テレでOAされている桃太郎
侍で長屋を再開発しようと企む悪人・梶山元勝役として出演して
いたのだが、ウィキによれば‘水戸黄門のゲスト最多出演数を誇る’
と記されていたように悪役最多出場を誇るなど希代の名悪役俳優
だった。

 たしかにエラの張った鋭い目つきは悪役の凄み満点で昨今の悪役
俳優とは比べ物にならない存在感で、逆に言えば氏や川合伸旺に天
津敏らを見慣れた我々にとって今の悪役が物足りない要員の一つに
なっている。

 以前から記しているようにヒーローは若くカッコよければ務まる
のに対し、悪役は人々に憎まれなければいけないので相当な演技力
が必要だ。

 だからか時代劇に出演する俳優が最も憧れる役は忠臣蔵の悪役・
吉良上野介と聞いた事があり、実際に歴代の忠臣蔵を見ていると上
野介を演じている俳優はベテランの重鎮系が多いのが分かる。

 祖母や実母が生前時代劇を見ていて‘またこの人が悪人をしている’
‘ホントに人相が悪いよね’などとよく言っていたが、それだけ悪役を
演じるのには年季がいるという事になるだろう。

 特撮作品に出演した人がよく悪役を演じているのも実際にない物
をあるような演技をするのは難しいわけで、相当な演技力が要求さ
れるのだから妙に納得できるし特に昭和30年代の怪獣映画には黒澤
明作品の常連が必ず出演しているというより三船敏郎以外は全員出
演しているのではと思えるぐらい。

 そんな演技上手だから時おり善玉を演じるのは楽なようだし見て
いる方は意外なわけで例えば上野山功一などはイナズマンFで、荒井
誠インターポール捜査官を演じたように妙に嵌っていた。

 ちなみに氏もメカゴジラの逆襲ではインターポールの村越捜査官
を演じて、佐々木勝彦演じる大学時代の後輩・一ノ瀬をフォローし
ブラックホール第三惑星人のアジトを急襲したりと大活躍を演じて
いた。

 こういった悪役だけでなく主役をサポートできる名優が次々に亡
くなるのは、本当に残念な話である。

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