‘独特の教え’は後が大変な事も


gooニュース
https://news.goo.ne.jp/article/spaia/sports/spaia-column_9500


 幕尻・徳勝龍の初優勝で幕を閉じた今年の大相撲初場所は大関を
陥落した豪栄道が引退を表明し、先場所大関から陥落し10勝での
大関復帰を目指した関脇・高安も負け越すなど世代交代を実感する
ものとなった。

 豪栄道は足首のケガが治らずに仕方ない面もあるだろうが高安の
相撲がここまでガタガタになるとは意外だったわけで、その理由の
一つとして元親方の故・隆の里の影響力が強過ぎたのではないかと
思ったりするのだ。

 これは横綱だった稀勢の里にもいえるのだが故・隆の里の鳴門部
屋は出稽古を禁止するなど独特の指導をしていたので有名だから、
その指導法に特化し過ぎた故の低迷ではないだろうか。

 出稽古禁止の理由として相手の研究はビデオでもできるし出稽古
による他の力士との馴れ合いを嫌がったというのもあるのだが、一
番の理由に‘型’至上主義があるのではと考える。

 例えば稀勢の里には左おっつけの右上手という磐石の型があって
‘この型になったら絶対に負けない’という事になる一方、左大胸
筋断裂の重傷を負ってから左おっつけができなくなったため勝てな
くなったのは記憶に新しいが‘磐石の型を作れば百戦危うからず’
的な考えゆえプランBがない。

 しかも隆の里独特の指導法は独特で現親方である隆の鶴をはじめ
とした他の親方には理解できないものがあり、それゆえケガをして
からの稀勢の里や現在の高安のメンテナンスができない状態にある
のではないか。

 マイク・タイソン育ての親だったカス・ダマトは自らが亡くなっ
た後にタイソンが困らないよう直弟子のケビン・ルーニーをトレー
ナーとした‘チーム・タイソン’を作っていたが、タイソンがドン
・キングプロモーターに篭絡された結果ルーニーらを解雇したため
著名なトレーナーを付けてもタイソンのメンテナンスができずおか
しくなってしまったというのは有名な話。

 つまり隆の里の理論はカス・ダマト同様に独特のものだったため、
それを他に理解できる者がいないので教え子が低迷するという事を
引き起こしているのだろうと思ってしまう。

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