2015選抜高校野球を振り返ると

 一昨日 敦賀気比の優勝で幕を閉じた今年の選抜高校野球を振り返
ると目に付いたのは1回戦での波乱のなさだった。

 昔は選抜の初戦まで練習試合が禁止されていたので1回戦が新年
度最初の試合となり初戦突破が目標のチームが優勝候補を倒す波乱
が必ずあったのだが、最近は大会前の練習試合が解禁された事もあり
今年の1回戦も二松学舎大付が21世紀枠の松山東に敗れたぐらいで
16カードの勝敗予想も個人的に外したのは松山東戦以外では四国
王者の英明が大曲工に敗れたぐらい。

 大会前スポニチでA評価された7校は全て初戦を突破しベスト8に
残れなかったのは仙台育英と八戸学院光星に天理の3校だったが、
育英と光星は敦賀気比と大阪桐蔭に敗れているし天理に勝ったのは
昨夏ベスト8の健大高崎だから波乱とは言えないレベル。

 そういうワケで例年なら半分当たればいいベスト8予想も外した
のは先述したように仙台育英と二松学舎大付ぐらいなので、順当に
強豪が勝ち進んだ波乱なき大会という事か。

 またスポニチのA評価7校は東北&近畿2、関東&東海&北信越1と
いう地域分けで中国&四国&九州にはなかったし、これら3地域の優勝
校は全て初戦敗退だったのが西日本地区の地盤沈下を象徴している。

 とりあえず九州勢は九産大九州以外A評価のチームと初戦で対戦
するクジ運の悪さはあったものの4校の放った長打が2ベース1本
というパワーの無さでは点が取れないのは当然だし、現代野球では
堅守は甲子園出場校なら当たり前で得点力が無い限りクジ運に恵まれ
なければ勝ち進めない。

 中国地区を制した宇部鴻城は健大高崎の機動破壊に粉砕されたし
米子北も常総学院から大会記録に1つ足りない13盗塁を許しての
惨敗で、岡山理大付も長打力の差で木更津総合に屈した。

 四国王者の英明は公立の大曲工に完敗し今治西も21世紀枠の桐蔭
相手に辛勝したものの常総には全く歯が立たず、松山東のみが格上
である二松学舎大付に勝ち準優勝した東海大四相手に終盤までリー
ドを奪う健闘を見せたぐらい。

 最近の西日本勢は一部の高校を除き甲子園で勝つ事よりも甲子園
出場がゴールというチーム作りをした高校の出場が目立つが、地域
のレベルアップのためには各県の強豪校は‘甲子園で勝てないのな
ら予選敗退も同然’という気概で大型チームを作らないとレベルは
下がっても上がる事はないだろう。

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