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高畑勲氏、死去

アニメ映画監督の高畑勲さん死去 「火垂るの墓」など多くの名作

 アニメーション監督の高畑勲氏が一昨日4月5日に肺がんのため
82歳で亡くなったというニュースを聞いた時には驚いた。

 高畑勲氏といえば今から30年前に公開された火垂るの墓の監督と
して有名だが、個人的にはアルプスの少女ハイジや母を訪ねて三千
里の演出者としてのイメージが強いわけで宮崎駿監督と並ぶの2枚看
板というべきだろう。

 思えば子供の頃は夏休みなどに上映されていた東映まんがまつり
などに通っていたのだが、太陽の王子ホルスの大冒険をはじめとし
たアニメ作品に携わっていたようで私の心を捉えるものがあった。

 氏の演出の特徴として海外ロケハンや徹底的に調べ上げた資料を
基にリアリズム溢れるアニメを構築していたとの事だが、実際にア
ルプスの少女ハイジや母を訪ねて三千里はスイスやイタリアの人が
見ても自国のスタッフが撮ったものと認識していたぐらいリアルな
シーンが多く大人になって見直しても感心する。

 またジブリ音楽に欠かせない久石譲氏を風の谷のナウシカから全て
起用したのも氏の推薦だったようで、ジブリ音楽を代表する久石BGM
は高畑氏なくしては実現しなかったとの事。

 予算を無視してでも徹底的にリアルに拘る姿勢は黒澤明や円谷英二
に通じるものがあり、氏の遺作となったかぐや姫の物語については円
谷英二も かぐや姫の映画を作るのが夢だったようで共通点があると
思う。

 こういった名作を子供の頃から見る事ができた我々は幸運だったと
思うし、氏の遺志を継ぐ後継者がどんどん出て来て欲しいと切に思う
ものである。

コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )
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コメント(10/1 コメント投稿終了予定)
 
 
 
餃子少年 (ドラえもん)
2018-04-20 12:42:11
ドラえもんの2度目のアニメ化の際、一度失敗していて痛い目にあった藤子先生を説得した功績は、あまり話題にはならないのが悲しいです。
 
 
 
そうなのですね (こーじ)
2018-04-20 22:32:00
>餃子少年様
 それは初耳でした。

 たしかに日テレ版のドラえもんはマジンガーZに完敗した形でしたよね。
 
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