スペインEURO連覇！やはり無敵艦隊は強かった

スペイン史上初の連覇＝イタリアに４―０―サッカー欧州選手権(時事通信) - goo ニュース

　日本時間の今朝ウクライナのキエフで行われたサッカーヨーロッパ選手権
EURO2012のファイナルは前回優勝のスペインがイタリアに4－0で勝ち大会
史上初の連覇を達成すると共に、2年前のW杯の優勝と併せて3大会連続で大
きな大会を制する偉業を果たした。

　試合は14分にダビド・シルバのヘッドでスペインが先制すると41分にGKから
のロングフィードを受けたセスクが落としたボールをジョルディ・アルバが一旦
シャビに預けて出されたスルーパスを決め2点目を挙げて優位に立つと、後半に
入ってイタリアが3人を交代した後にチアゴ・モッタが足の肉離れを起こして退場
したため勝負は ここで決まってしまった。

　実は個人的に‘そろそろスペインも負ける頃かも’と思っていた。

　両国はグループステージの初戦で対戦しイタリアが先制して1－1で引き分けて
いるし、ベスト8ではフランスに2－0で勝ったもののベスト4でポルトガルのプレス
に手こずり0－0で引き分けて辛うじてPK勝ちしてのファイナル進出だがパスは
回るもののゴールに結びつかないという不安を抱えてのもの。

　一方のイタリアはベスト8でイングランドと0－0で引き分けてPK勝ちしたものの
内容的には圧倒していたし、今大会好調でスペインを凌ぐ前評判だったドイツにも
2－0で完勝していてFWのバロデッリも好調だから不安といえば中3日のスペイン
に対して中2日の強行日程がカギになると思っていた。

　ところが試合が始まるとスペインはポルトガル戦とは見違えるような精度と
スピードが甦ったのに対し、イタリアはベスト8最終試合で120試合戦って中2日
でドイツに勝ったもののスペインより1日休養日が少なくワルシャワからの移動も
あるというハンデが響いた形だ。

　ただでさえスペインがSファイナルまでとは別人のように好調なのにイタリアは
ファイナルまで勝ち抜いた要因のハイプレスを何度も突破されDFラインが後退し
ながらのディフェンスになった。

　しかも21分に早くも負傷交代で交代枠を1つ使っていたのに56分に早くも最後の
交代枠を使った5分後の61分に5分前に入っていたチアゴ・モッタが右足肉離れで
リタイアするという不運にも見舞われたので、残り30分を10人で2点を返すべく
攻勢をかけざるを得なかったため更に2点を追加されて0－4という大差が付いた
のだ。

　とはいえイタリアも専守防衛であるカテナッチオの伝統と決別するべく攻撃的な
姿勢を最後まで貫いたのは素晴らしかったし、最先端のサッカーは守り倒すスタ
イルではなく攻めまくるスタイルだと感じたのだった。

　南米勢には申し訳ないが昨年のコパ・アメリカとEUROを比べてみると両地域の
差が開いたなと思ってしまう。