人間のクズに天罰が下った日

　4年前の今日04年10月25日はホークスを食いものにし、ガタガタにした
‘人間のクズ’高塚猛が強制わいせつ罪で逮捕され失脚した日である。
　この一報を聞いたとき‘遂に天罰が下った！’と喜び、かつホークスは
今後10年近く苦労するだろうと思った。

　それだけ人間のクズが故・根本陸夫氏が亡くなってから約6年もの間に
チームをガタガタにしていたのだ。

　まさしく‘失われた6年間’だったのだ。

　最初にコイツを怪しいと思ったのは、99年に初の日本一になったオフに
功労者の工藤公康に対し‘キミの登板日の火曜日は客の入りが悪い’
などと難癖を付けて追い出してしまった時だ。
　メディアはこの男の報復を恐れ特に工藤がジャイアンツに移籍したら
工藤バッシングに走っていた。

 　翌年コイツは

‘考えても見たまえ、工藤は今36歳でせいぜい2年ぐらいしか
働けないだろう。
　そんな工藤に3億も払うのだったら将来性豊かな選手に投資
した方がいい、幸い今年入団した田中総司と広田は即戦力
左腕で2年目の小椋信介も来年は活躍できるだろうから工藤の
穴ぐらいすぐに埋まる’

と工藤追い出しを全く悪びれずに豪語している。

　しかし来年46歳になる工藤は現役なのに対し、コイツが絶賛した3人は
殆ど活躍するどころか工藤の年俸をケチってまで入団させた田中と広田
は既に球界から去っている。　

　02年オフには生え抜きの若田部健一がFA権利を行使しての残留を
希望したものの拒否し退団に追い込んだ。　

　決定的だったのがチームリーダーの小久保裕紀をジャイアンツに無償
トレードした事。
　右ひざの大怪我でシーズンを棒に振ったものの翌年復帰できる状態
だったにも拘わらず、あろうことか優勝パレード翌日にトレードの発表が
行われたのだ。

　これは一般の女性をベンチに入れて選手と握手していた所を小久保
から抗議された事による報復とされている。

　選手だけでなくフロントで有能だった瀬戸山隆三球団代表やコーチ・
スカウトで貢献していた大田卓司、古賀英彦らまで追い出しているのだ。

 　こうした球団の私物化を地元マスコミは全く批判する事なく放置した
ため、病巣はどんどん広がり小久保無償トレードまで発展し取り返しの
付かない事態になった。

 　実は02年に和田毅と新垣渚を獲得したときにマスコミが‘素晴らしい
補強’と評価していたが私は

‘城島健司より若い大砲候補が吉本亮以外いないからヤバイ’
と周囲の人たちに言っていた。

　コイツが実権を握っていた間に即戦力と言われる人気投手ばかり獲得
し、小久保や松中信彦の後釜になるような選手は一切取ってない。
　だから昨今ホークスで若手野手として頭角を現した松田や中西、長谷川
に小斉らは全てソフトバンクになって獲得した選手ばかり。

　03年に唯一2位で獲得した野手の城所龍磨は打率が最高で1割台、
こんな（今のところ）使い物にならない選手を取っているのはフロント
責任者として無能としか言いようがない。

　相撲には‘3年先の稽古’という言葉があるが、根本陸夫氏の時代に
獲得した選手達が たまたま活躍し‘自分がホークスを強くした’旨の発言を
垂れ流し、自らの時代の負の遺産を現在に背負わせているのである。

　今でも腹が立って仕方がない！