孤門が凪の救出に拘ったのは

 ウルトラマンネクサスに登場する西条凪副隊長は歴代防衛チーム
隊員の中でも5本の指に入るぐらい強烈なキャラだった。

 子供時代に自らの両親を人間型ビーストに殺害されて以来ビース
トに対する復讐心からビーストへの憎しみを力に変え、ナイトレー
ダーの副隊長まで上り詰めていたわけで ある意味ビーストを倒すた
めには手段を選ばない思想の持ち主だ。

 特に前半ではデュナミストの姫矢准を人間型ビーストと思い込み
執拗に付け狙ったし、新入隊員の孤門が(凪に言わせると)安っぽい
ヒューマニズムに憧れている事から自分がやって来たように憎しみを
力に変えるよう指導していた。

 だから孤門としては凪は全く反対の思想で行動する事から厳しい
存在だったのだ。

 ただし溝呂木から付け狙われていた時に孤門の頬を張って渇を入
れたりするなど凪の指導のおかげで正気を取り戻していたのも事実。

 思えば凪も孤門と同じく純粋な心の持ち主で、それゆえに敵から
利用されかねないと案じていたゆえに孤門に厳しく当たっていたの
だろう。

 その凪が最大のピンチに危険を顧みず孤門がレーテの闇に飛び込
んで行くのは恩人を救出しなければという一途な気持ちからで、そ
の心こそが孤門を次なるデュナミストに選んだのだと思う。

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