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五輪の金メダルよりも価値ある小林陵侑のW杯総合優勝を喜ぼう!

総合Vの小林陵侑が快挙の喜び 「五輪よりもでかいかも」

 日本時間の今日未明ノルウェーのオスロで行われたノルディック
スキー・ジャンプW杯個人第23戦で、W杯総合トップの小林陵侑は1
回目4位に付けて迎えた2回目は追い風で順位を1つ落として5位に
なったものの総合2位に付けていたポーランドのカミル・ストッフ
が13位に終わったため総合優勝が決まった。

 今シーズンの小林は開幕から好調で特に年末年始に行われるジャ
ンプ週間では過去2人しか達成してない4戦全勝というグランドスラ
ムでの優勝を飾っており、23戦して11勝を挙げるなど圧倒的な強さ
を見せていた。

 ジャンプのW杯は79~80シーズンに始まって11月半ばから3月中旬
までの約4か月間に最大25試合をこなして総合優勝を決めるわけで、
総合優勝者は本当の王者といわれるし札幌での試合を除けばヨーロッ
パを転戦して回るわけでヨーロッパ勢以外で勝つのは至難の業。

 五輪や世界選手権の金メダルは運に恵まれれば取れるのに対して
総合王者はそうはいかないし、実際に五輪や世界選手権で金メダル
を獲得した事がある船木和喜や原田雅彦も総合王者には届いてない。

 思えば日本人選手で最も総合王者に近づいていたのは長野五輪シ
ーズンだった97~98シーズンの船木でジャンプ週間総合優勝を飾り
長野でも金を取ったものの、五輪後に失速し前年総合王者のプリモ
シュ・ペテルカから追い上げられプラニツァで行われた最終戦で3
位に入れば総合優勝というシチュエーションで2本目の残り1人だっ
たところで船木が3位で最終ジャンパーが葛西紀明だったから葛西
が失敗すれば船木は総合優勝だったところを葛西は200mを飛んで
優勝を飾った事から船木は4位で総合優勝を逃す事になった。

 もっとも船木は‘相手が失敗しての総合優勝など意味がない’と
言っていたし葛西も‘W杯総合優勝だけはオレが日本人最初に取る’
と語っていたわけで、それだけにW杯総合優勝はジャンパーにとっ
て最大の栄誉になるのだ。

‘W杯総合優勝を取れるなら五輪の金メダルなどくれてやる’とい
うメンタリティで選手達は戦っているわけで、先日の世界選手権で
の不運な失速ジャンプの鬱憤もこれで晴らせるのではないか。

 日本のマスコミも五輪の金メダルよりも価値があるW杯総合優勝
というのを認知し、ライトな層に宣伝するべきだと思うのだが…

 

 

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